リーナとエリク④
私は踏み絵を踏まされる。血のつながらない死んでしまった家族。私に自白をさせたいのだろう。邪神の絵や像、家族の写真、リトリーバーの絵、私は躊躇するが踏まされる。私は暴行を受ける、もし死んでしまっても、私を破門した宗教団体の力で大ごとにはならないという事を言っているが恐らく自白させるための嘘だろう。やがて私が踏み絵を躊躇しなくなった頃、その盗撮された映像が流出してしまう。私を信じてついてきた者は裏切られたと私を糾弾する。
私は踏み絵を踏まされる。血のつながらない死んでしまった家族。私に自白をさせたいのだろう。邪神の絵や像、家族の写真、リトリーバーの絵、私は躊躇するが踏まされる。躊躇など形だけだ、邪神など拝む神がいなかったから余りものを選んだだけ。家族とは家を出てから会っていないし向こうもこちらも会いたくもない。そして私は初めからリトリーバーは嫌いだ。
私は暴行を受ける、もし死んでしまっても、私を破門した宗教の力で大ごとにはならないという事を言っているが恐らく自白させるための嘘だろう。
それにしても人造人間が痛みを感じたり死を恐れたりすると本気で思っているのだろうか。
やがて私が踏み絵を躊躇しなくなった頃、その盗撮された映像が流出してしまう。
私を信じてつい来た者は裏切られたと私を糾弾する。
私を利用できなくなったと判断しただけの事だ。
そして私に暴行を加えた者はみな近頃流行り始めた半年から1年程度で死ぬ病にかかった。
私を破門した総本山の法皇も法王も病にかかる。
1人の男が「お前を釈放したらこのパンデミックは収まるのか」と問いかける。この男も恐らく発病している。そして私が恨んでいると勘違いしているのだ。私は「発病された方はおいたわしい事ですが、私には治すことは出来ません。それにパンデミックというにはいささか規模も小さいでしょう」と言った。人造人間だって皮肉位いうのだ。私は殴られ腹部を刺されている。男は逃げていく。天から「やった!」と喜びの声が聞こえる。私は久しぶりに、物心ついてからは初めて神の声を聞いた。私は「死にたくない、誰か助けて下さい」と人間のように叫んだ。
誰も私を助けに来はしないと分かっていた。
全員が私に死んで欲しいと思っているはずだった。
1人の男が私を治療する。傷は思いのほか深く放置したら本当に死んでいたという。
治療した男は次の日病気が発症する。
それでもその男は死ぬその時まて、私を助けた事に後悔はないと言っていた。
そうして誰も私に近づかなくなった。私は1人本を読む。人造人間はお腹もすかなければ喉も渇かない。私を拘留していた施設には誰もいなくなった。それでも私はまちつづけた。




