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小さな星と聖杯の秘密④

某年某月某日 深夜(人によっては早朝とも)

もうすぐ情報溢れが始まる。謎の、いや現代科学では未知とされるエネルギーの流入。将来人体に有害だったとわかる、なんて事はあり得ない話ではない。

私や彼女のようにそのエネルギーが集まる体質のものがたまにいる。集まるだけであり、集める事は難しい。

集まる際にパラレルワールドの情報を記憶として感じられる。

それに対し、BCIによる私の記録とfMRIによるデータ。森に直前に持ち込む必要があるため、もちはこべる機器は小さくしなければならない。精度も、小型化も追い付いていない、それでいて、膨大なデータの意味を知るためには、僅かな痕跡や、その更に痕跡からの解析法の確立も必要となる。

現状ではBCIによる当人の解釈の記録がもっともおおきな情報となっており、客観性の低さから、ある種のオカルトめいた・・・、

現実の出来事と結び付けられなければ、理解は得られない。理解を得られなければ、大きな協力は得られず、大きな仕事も難しい。


彼女があらわれたことでその面は大きく進んだ。若くきれいな研究者が歴史的な発見をする。それにより世間は注目する。

彼女は目をつぶっている。今回の情報溢れに参加しないよう脅迫が来たことを彼女は黙っていた。いつものことだから気にしなくてよいとといっていた

それならばなぜ今回はじめて僕にだけ話したのだろう。中止にするべきだったのではないのか。先ほどまで目をつぶっていた彼女が僕のほうを向いている。夜空にそれ以上に暗い闇が口を開く。

この世界となった存在の後悔が形を持たない物質になったのだ。

世界は不具合を起こし始めている。


それに触れることで世界の感情に触れることができる。僕は感情に彼女は思考に。世界となった存在のわずかな感情の揺らぎが、膨大な世界の膨大な人間それでいて、無限ではな世界の無限ではない人間の感情を集めたものだとわかる。そのわずか隣の数億が束ねられている。それを読み解く、何が起きればどういう感情になるか、感情から出来事を読み解く、いくつもの感情を絡み合ったまま取り出す。絡まっているから僕の主観が混ざらない。


・・・情報溢れが止まった時彼女はそこにいなかった。僕も複数の男に囲まれている。


つづく。

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