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小さな星と聖杯の秘密(0次魔法シリーズ②)  作者: sisousi.kenta


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月の民⑤

魔術師として彼女をこえるものは何人いるだろうか。そんなサラに今私は勝とうとしている。

2度の急激なパワーアップはけして良いものではない事は分かっている。


だからサラは弱くなったのだ。

敵である私を心配している。そんな子を

カトリーナ1世は容赦なく痛めつける。彼女の特別な木で作られた呪いのナックルはサラの剣をへし折り、何度もサラに振りおろされる。私の魔法は自分の損になると分かっていてもカトリーナ1世に向かう。ふりかえり、今度は私に向かうカトリーナだがサラは立ち上がり、剣で斬りかかる。カウンター気味に心臓を殴られたサラは血を吐く、彼女の心臓かららは、あるだけで世界を終わらせる呪いあふれた木が、まるで彼女の命を絞り取るようにして現れた。カトリーナ1世は「初めて勝てた」とつぶやき私のほうを向く。


涙を流す私をカトリーナ1世は不思議そうに見つめた後私に向かう。彼女は魔法をめったに使わない。突進して殴る。それが彼女の戦いかただ。私は杖でなんとか応戦するが防戦一方といっていい、魔法を打ち合うなら私に分がある。

けれど彼女は打ち合わない。魔法は迎撃のみを行うし、純精霊語は言葉自体が呪い、彼女をつつむその激しい呪いはほとんどの魔法を近寄らせず迎撃自体の手間を減らせる。


和音を救いたい。彼女は熱心な女神教徒だった。

彼女を聖杯でいつづける過酷な運命から救う。それが今まで世界を守れなかった私の虫の良い罪滅ぼしだ。


女神の父は許された。復活する事が許された。

カティア様が許す事はさらにあちらの世界の住人の反感をかう行為だった。

もうあちらの世界には人類を滅ぼしたいものが2割をこえている。

それでも私が大魔境の試練を超え願った事だ。


私は2人の再会を影で見つめた。

カティア様のはからいにより2人は私に気づいてはいない。

ミザエル様の業を少しでも引き受けるのが私の使命なのだ。


ミザエル様の父と同じように、それも2次魔法にも達していない少女が自分を消している。私は彼女の役目を終わらせる。

私はカトリーナ1世には勝てない。彼女のとどめの一撃が私をめがけ繰り出される。サラを倒したあの攻撃だ。サラは死にはしない。けれど私は助からないかもしれない。

木の呪いから復活したサラに私は突き飛ばされる。私を庇ったのだ。サラは無防備に2度目の呪いを受けた。2度目となると無事でいられるかわからない。それだけ強力な呪いだ。


結界の外、次期月の民の女王ディアナはないている。サラは絶対に負けないと信じていた。私がいなければサラは勝っていた。ディアナの魔法はサラの結界を突破出来ない。

それでも元の私よりは大きな力、カトリーナは反撃をしようとしたが未だ少女だとわかり止める。「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」純精霊語により、サラの結界をつよめる。

辺りはもう夜になり沈まない太陽は月にその姿を変えている。


ディアナは「勝って、サラ」とさけぶ。

月の光が強まったように感じる。


「私はサラ、月が天に輝く限り何度でも甦り月の民を守る」と聞こえた。


私は彼女の無事に涙を流し

「全く、バカな女だ」とつぶやいた。
















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