魔術師と錬金術師は仲が悪い。⑩
ウェンディは移転しない。移転すれば一瞬で移動できるけれど、周囲に注意をしながら歩く。魔法使いが歩きながらの会話をするのはなぜなのだろうか。まぁ、味気ないからだろう。
「私はウェンディ、あなたたちの事情は大体察しが付く、魔族はその特徴を失い、エルフは自然発生しなくなり数を減らす。こちらの世界のもともと人族と友好的だった獣やドラゴン、魔物は積極的襲ってこないだけで、人間の代わりに戦ってくれたりはしない。彼らにとっては地獄の住人こそ同族なのだから、むろん私も変わりに戦ったりしない。あちらの世界の住人が手を貸さないのだから。」彼女がその気なら本当に一瞬で形勢は覆る。ただそれはこちらの世界の者しか勘定にに入れなかったらであり、こちらの世界の地獄に追いやられなかったものを勘定に入れなかったからでもあるのだ。私は一つの事を思いついた。錬金術師みたいでいやなのだが
「あちらの世界も大変なのですね。」ウェンディは驚いた後笑顔になる。サシャは驚いただけだ。今のところ悔しいが世界のピンチは魔術師でなく、錬金術師が救っている。錬金術師のほうが魔術師より優れているからではない。向き不向きの問題だ。よい流れの時に順調に物事を回すのが魔術師、今必要なのは優れた錬金術師。
「今のあなたは私の3人目の師匠みたいだった。2人目は死んじゃったけれど、3人目は殺しても死なないような人だったわ。覚悟があるなら私の弟子になりなさい。私が直接戦う事はしないけれど、世界を救う術がないわけじゃない。」私の新たな師匠はそう答えた。
「私も弟子になります。」サシャはそう答え私の服の袖を引っ張る。
ウェンディに私はウェンディと頻繁に言わせるのって結構大事だと思います。
ウェンディの最初の師匠、祖母 2人目の師匠 ウォルター 3人目の師匠カトリーナ1世(非公式かつウェンディのほうが古い魔法使い)




