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小さな星と聖杯の秘密(0次魔法シリーズ②)  作者: sisousi.kenta


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魔術師と錬金術師は仲が悪い。⑨

私の、向こうの世界はこちらよりさらにひどい状態でないかという問いにウェンディ少しだけ苦い顔をする。

「こちらよりはマシ、けれど、昔よりは厳しい。人族や魔族が安全に暮らせたのは、あちらの世界に君臨し続けた、1次魔法者が人族や魔族を気に入っていたのが大きいのだけれど、気に入ってるといっても、結局は違う種族、自分達の種族以上に大切にするようなこともないから、庇護は薄くなってるわ。それで世界が閉じる時、本来なら実力の足りない魔法使いが大量にやってきた。どっちに住むかえらべる様にした影響ね。そしてきたら帰る実力もない、ハンナの魔道具がないと呼吸さえできないのにそういう特別扱いされることに反抗心を持つ者は結構いて、あちらの世界の王たちもかばいきれない。魔法使いなんてわがままな集団が何の試練もなく大量にきちゃったらもめるよね」と私たちに教える。

向こうの状況を聞く。私の想像していた人族が追い回されているという状況よりはマシだろうか。ウェンディが追われていたことからそういう想像もあった。3大救世主のハンナも実力がたりないからといって死ぬとわかっているものを見捨てることも難しい。私は「地獄の住人がこちらに来た時、大体の魔法使いはあちらの世界の住人と同じ気持ちになった。数に頼んでこちらの世界を乗っ取った。1対1なら我々に勝てる者は少ないのにと。そしてあちらから伝説の魔法使いが帰ってきたらお前たちなんてと。」2次魔法なんて嘘だ。という事は言わない、目の前の魔法使いは2次魔法に達していることがわかってしまう。それでも私が2次魔法がいないというようなことはない。自称2次魔法者とは全く違う。

あちらの世界はまさに今のこちらの世界の状態のようになっているという私の予想は、自分たちに帰ってくる形で当たっている。サシャと由紀菜嬢は私のその事に今気づいたのだ。ハドソン氏は優秀な魔術師、いや錬金術師、そんなことは当然しっている。私は気づけばサシャの頭を撫ぜている。サシャは不思議そうに私のほうを見る。私はハドソン氏たちの影響を受けている。





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