魔術師と錬金術師は仲が悪い。⑥
4人は森を進む。4人の魔法使い。一応ハドソン氏、由紀菜嬢の意を汲み魔術師4人とは言わない。
こうするしかなかったと思っているが、子供たちを危険にさらしている。
ハドソン氏はさすがに落ち着いているがサシャと由紀菜嬢は周りに興味津々で騒いでいる。
我々が注意を払わねばならない。
「ハドソンさん、あれは安全な精霊ですね。本で読みました。」
由紀菜嬢はハドソン氏に話しかける。危険度がないものだったからという理由は非常に大きいがそれでも魔法による探知を行っている私より早い発見。私は彼女の指さす先に目をやる。こんな土地でうかつに指をさすことを咎めるべき迷う。指をさしたのがサシャであればそうしたであろう。
ハドソン氏は少しかがみ、目線を合わせ、同じようにそちらを見る。
ハドソン氏は由紀菜嬢に何かを話しかけ彼女の頭をなでる。内容は聞こえない。そういう魔法がこもっている。サシャはムッとしてみている。やきもちを焼いている。
「あれは、雨を森で避ける者という精霊だ。きっと外は雨なのだろう」とサシャに話しかける。
機嫌を取ったのだ。サシャの顔がぱっと輝く。父親参観とはこんな感じなのだろうか。
「先生。森はやっぱり精霊がいっぱいいるんですね。他の動物なんて1個も見てないのに。」
カエルやヤモリなどの小動物はいたが、彼女らは食べたことがあるだろうか。古い魔法使い、特に魔女は大釜で煮たそうだ。本当に食べたのだろうか。
「カエル程度はいたけどね。今夜は食べてみるかい」と話す。彼女は顔を引きつらせていた。話を聞いていた、ハドソン氏と由紀菜嬢もだったのが思いのほかショックだった。
補足です。精霊以外の動物と会っていないのには理由があります。
この世界には虫はいません。小動物もほとんどいません。大きな動物にはそもそもそんなにしょっちゅうはあいません。
魚は魚か獣か怪しいものが数種類います。魚の世界とか蟲の世界とつなげておけばよかった。今後つなげようかしら




