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魔術師と錬金術師は仲が悪い。⑤
最愛の弟子のサシャの友人由紀菜の師は知らぬ錬金術師だった。
私の恋愛話など何も語る事はないのだが、サシャの祖母は死ぬ間際に私に孫を託した。
人族は大きく数を減らし、一時期、魔術師の割合は大きくなったが、それも落ち着き始めている。
弟子を取れる魔術師は多くない。
由紀菜とサシャが仲良く喧嘩をしている。
物静かな錬金術師の男は私に何も言わない。私が何かを言うのを待っている。見た目はともかく、もう大人だというのに。典型的な錬金術師の特徴気を許したもの以外には人見知りをする。
魔術師、錬金術師等の魔法使いは実力が落ちた、年を取らないという昔の魔法使いには当たり前に備わっていた能力さえ、5人に1人程度にしか備わらない。
「ハドソンさん、1か月間よろしくお願いします。」
サシャはハドソン氏に話しかける。サシャと彼はすぐ出に知り合いであり、ハドソン氏の顔に笑顔がやどる。私も「サシャの師の秀一と申します。こんな時代です。互いに助け合いこの難局を乗り切りましょう」
と握手を求め、彼は無言で手を取る。典型的な錬金術師だ。




