魔術師と錬金術師は仲が悪い。③
由紀菜ちゃんに渡された、勇者エリーの話を読む。
病弱な彼女は後の救世主の1人エリクの妹であったが、
病気は進行する。天才錬金術師であるエリクでも治せない恐るべき呪いによる病気。呪いは世界までも滅ぼしかねない、彼女は病気を治す手段として2次魔法を手に入れるため別の世界に旅立つ。失敗して死んでも人族より強力な力をもつ天使の世界であれば世界の崩壊は止められる。世界を守るため異世界に旅立ったことにより、勇者として認められるという話だ。やっぱり由紀菜ちゃんにだまされた。この本にはエリーが2次魔法に達したとも病気が治ったとも一言も書かれていない。そもそもこの話は知っている。いろんな人により考察されている。せめてなった話を貸してほしかった。
「先生、勇者エリーは2次魔法にたっしたのですか」先生は優秀な魔術師だ。優秀な魔術師は錬金術師を認めている人が多いのに先生は錬金術師を認めない。相手と違う事を言いたがる私は多分先生に疎まれているだろう。魔法の力で抑えることができるのに。
先生はやっぱり少しむっとした顔をする。魔術師は人が2次魔法に達したことはないと認めない。昔はそんなことはなかったともきく。
「勇者エリーは・・・エリー様は2次魔法に達したと信じたい。彼女がエリクとハンナの仲を作った。カトリーナ1世と時代がかぶっていなければ世界3大美女といわれていたかもしれない。どうしてもカトリーナ1世が大きすぎるから」と悔しそうに語る。先生がこういう内面を見せることが珍しい。世界3大美女と呼ばれる歴史上の人物がいる。2人は同じ人物だけど3人目は聞く人によってよく変わる。
「由紀菜ちゃんに本を貸してもらったんです。」由紀菜ちゃんの事は以前すこし話したことがある。
先生はすごくうれしそうに
「それは見所のある子だね。」
と答える。こんな先生は初めて見る。
「勇者エリーのファンなのに先生は何で錬金術師を信じないんですか」
私の質問に先生は
「あのお方は魔術師だから!」
先生はそう答えたのだった。
話がまわらない。いつもは2話くらい何人か出して、その中で話を回せそうな人を主人公に続きを書くんですが、いまだに主人公が決まらない。




