魔術師と錬金術師は仲が悪い。②
人族と魔族は地獄の住人に全面降伏した。
世界の95%を明け渡し、残り5%に住む。人口も1%割を切ったので広さ的には問題はなく、その1割が魔法使いのため、食料面なども問題はない。200億の人口のうち100億がの人が死んだ。
残りの人口は2億をきっている。残り98億を人口の多くはどこに消えたのか。
「その答えはこの旗にあるんだよ」由紀菜はそう言って私に旗を見せる。錬金術師のシンボルの書かれた汚らしい旗。学校ではすごく優秀なのに変人扱いされ、それでも美人あから男の子しか寄ってこない。けんかっ早く怖がられもする。お調子者なのにどこか人を信じ切らず手加減して調子に乗る。
「錬金術師のシンボルだよね。うちの師匠が間違えを指摘していたよ。魔法の格の変化と、誰もがそうなれることを現した旗で、不可能を可能にする新年の象徴だそうだけど。格は上がる事はないんだよ。術によって再現するだけ。」私は魔法に目覚め始めた6歳の頃からならっている。私の悪い癖は師匠には錬金術師のすごさを話、由紀菜ちゃんには師匠から教わった錬金術師の嘘と欺瞞を話す事だろう。学校ではすごく優秀なのに変人扱いされ、男の子しか寄ってこない。けんかっ早く怖がられもする。堅物なのにどこか人を信じ切らず急に調子に乗る。それが私だ。
「サシャちゃんの師匠は何にも分ってないね。これだから魔術師は。いい、格の変化は本当にあったんだよ。勘違いなんかじゃないんだから。」
そういって、錬金術師エリーの功績を書いた本を私に見せてくる。過去2次魔法に達したとされるものは20名程度いる。それもいまでは本人がそう勘違いしただけとされている。私もこれだから錬金術師はと思ったけれどそれは口にしない。
「格の変化なんてそんな非魔法学的なものは存在しません。3次魔法である人が2次魔法を真似て魔術を使ってるだけです。」これが今の魔術師の主流の考え方だ。師匠もそう言っている。私たちは言い争いながら分かれ道まで一緒に帰る。魔術師ならば一瞬で帰ることができるけれど、ほとんど毎日ずっとそうしている。これからもそうするだろうけれど、師匠が昨日由紀菜ちゃんを弟子にしようといったことが胸にのしかかる。それは嫌だ。由紀菜ちゃんにはずっと錬金術師で居てほしい。




