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小さな星と聖杯の秘密(0次魔法シリーズ②)  作者: sisousi.kenta


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魔法のない時代⑥

ブランドンは私に尋ねる。この世界を捨てるのかを。

「かつて地獄に移住したものたちと同じだ。地獄に住んだものたちは我々を恐れた。だから地獄に住んだ。今は逆の事が来ている。奴らを恐れて別の世界へ逃げるかどうかだ。」彼は魔術師ならば誰でも考えることを口にする。魔術師は逃げられる。人族や魔族がわざわざ地獄に攻め込まなかったように。逃げる先ならある。けれどそれは誰も連れていけない。大昔魔術師、それこそ魔術とも呼べないような術を使っていた人々の時代は当たり前だった、魔術とは知恵を貸すだけ、失敗すれば恨まれる。そういう時代もあった。

「人々は魔術をもって暴れまわりすぎたのでしょうか。他の種族を地獄に追いやった。それは強かったから通っていたこと。」私は悲し気に伝える。死がもっと身近にあった時代。簡単に病死し、餓死し、獣や魔物に襲われる時代。魔法により切り開いた。そして今魔法がない時代が来ようとしている。

「力を取り戻せると信じたいことはわかるがもう遅いのだ、人々が魔法のつかえない、獣や魔物を間引いてきたことがこれからは逆の事が起きる。対抗する力はない。」彼ははっきりとそう宣言した。私たちの今回の目的を思い出す。私たちが探すべきものが分かった気がする。

「私たちが真に探すべきものはむしろ、伝説の探検家偽エリー一味の軌跡。」3大救世主の時代、魔法学園卒業間もない若者が数々の魔境を突破した。伝説の大勇者エリーにあこがれるだけだった彼ら彼女らは後に大きな実力をつけたことは知られているが、探検を始めた当初からそれだけの実力があったわけもなくはすべて格上の魔境への挑戦でありながら一人の犠牲者も出さなかったと伝わる。特に世界3大美女に数えられることもある、初代女王カトリーナ1世は呪い制御、防衛に転用し、エルフの国を作り上げたのだ。容姿が近くても精霊に近い存在、人族との完全なる共存は難しい。それでも容姿が近いことは幸いする。互いにすみ分けることができた。

「人族と魔族は壊滅的な被害を受けるだろう。残った人々が逃げ込む先を用意する。守れる範囲守れる人数しか受け入れられない。もうそういう場所を用意する段階なのだ。きみはまだまだ甘い。偽エリー一味ではない、君が探すべきは大悪女サラの軌跡だ。」

彼はそのように宣言した。迫害され狙われた、人族の一民族。私たちは助けを求めるのではない。私たちを真似なければならない。できなければ人族は滅ぶ。

魔法無くなったら滅ぶという事がわかる話です。

絶滅だけはどう避けるかそういう時期が来ています。

次はなし現代解説が終わって以降は、滅亡後の世界の話となります。



前の作品では過去の話を語りながら徐々に現代にクローズアップさせることができたんですが、今回はなかなかその道筋が立たず苦戦中です。

暖かく見守っていただけると幸いです。


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