異臭ハーレム?2
「おいおい、なんの騒ぎだ。暴れたら降格にするぞ」
冒険者ギルド長ムラットの言葉に、ムキムキふさふさのおねぇ様?ことアネッサは振り返り満面の笑みで答えた。
「ギルド長~、聞いてくださいよ、依頼中にとんでもない子供を見つけたんですよ~。」
「とんでもない子供?、お前らが今日受けた依頼は、オーク残滅だったよな。そんなところで子供なんていることが変だろう?」
「そうなんです~、私達フラワーズとプリティーズも一瞬「え?」ってなったんです~。」
筋肉ムキムキの体をくねらせながら、アネッサは話したが、アネッサの動きに目が行き話が入ってこないので冒険者ギルド受付嬢ナタリーが概要をまとめて伝えてくれた。
「私たちは、依頼を受けて臭錬の森にオーク討伐に向かったの。そしたら、急に前方より爆風が私たちを襲ったのよ。何とか堪えて爆風がきた方へ進んで行くと、なんとなんとオークの山ができていて、その先にオークキングとやりあってる子供がいたのよ。そんでもって、オークキングも私達の目の前で倒しちゃったのよ。もー凄過ぎてビックリしたんだから。」
「はぁ~?突っ込みどころ満載でどこから突っ込んでいいかわからん。子供しかいなかったのか?普通ありえんぞ」
「そうなのよ、私たちも周囲を見渡したんだけど誰もいないし、目の前でオークキングを倒すとこを見たらなんか納得したというか、関心したというか。」
「まぁ、目の前で見せられたらな。で、その子供は今どこにいるんだ?詳細を聞いて報酬など渡さんといかんだろ?」
「そうそうなのよ、報酬もあったし、私達すぐ声を掛けたんだけど、あの子急に逃げ出したのよ。その時スキル使って逃げたのか臭いがすごいことになってたのよ。」
「臭い?」
「私達その臭いにやられてもうメロメロになって、発情ホルモンが出っぱなしなのよ。」
「それでか先ほどからやたらとお前たちの体から臭いと毛がふさふさしてるのは。わしに近づくなよ。」
「酷いわ~私達こんなに良い臭いさせてるのに、臭いだなんて。ぷんぷん」
「やばいだろ、周り見てみろ、みんな青い顔して今にも倒れそうだぞ。」
「いやいや、ムラットよ今発情の話よりもだ、オークキングを倒した子供のことが先じゃろが。」
「確かにな、それで、その子は男か女か?あと年齢はどれぐらいだ?」
「男の子よ、年齢はわからないは。かなり若かったとは思うんだけど。町の中に入ったあと臭いが消えて見失ったのよ。町に入るのにお金だしてたから町に来たことないと思うの」
「男か。町に初めて来たのなら探さなくてもすぐにここにくるな。とりあえず待つとするか。」
「とりあえずお前らその臭いなんとかしろ。」
「「「「「「え~~~!!無理よ~~!!」」」」」」