親友
あてはまる条件は何だろうか。
赤ん坊の頃より家族ぐるみの付き合い。
物心ついた時から今までずっと一緒。
人の紹介で知り合い そこから今日まで。
誕生日を覚えている。 共通の趣味がある。
共感し合うことが多い。違うところもお互いに素晴らしいと感銘を受け合う。
多人数の円卓か、 少人数の隠れ家か。
多くて広くて浅い仲。少なく深く強い仲。
人気者が善人とは限らない。
孤立者が悪人とは限らない。
たくさん寄ってくるから人望があるとは断言できない。
ひとりでいるから人望がないとは断言できない。
いざという時に埋もれる者あれば、ここぞという時に輝く者もいる。
皆に囲まれて愛されていると言えるのか。
一人でいるから嫌われていると言えるのか。
誰かといないと不安なのか。一人で強く生き抜こうとしているのか。
心とカラダ、人生の平穏と安泰にとって求める方を選べばよい。
皆を大切にするなら 自分を守り抜く生き方を周りに提案してみるとか、逆に自分が持たぬ術を隣に尋ねてみるとか。和を成す。その最善策を導くのは、個の力であり、日々活動する多勢の個の命ではと考える。
個の共鳴と共有。個の集合が国となる。
様々な国が息をしあうこの地球で、多国間交流があり、自国の結束がある。
青春時代より何となく話し、今でもやり取りする者との思い出の味。
決して若いとは言えなくなった互いの命その時間が無事に続いてゆくことを祈る。
トマトパスタを皿に盛り付けた。
パセリ粉、粉チーズのヴェールの香り、オリーブオイルと塩コショウで味付けをして酸味のある、輝く赤を引き立ててみた。
あの頃の、太陽の美しい昼が甦る。