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仙の道  作者: たくあん
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白村長

「博仁,住手!!是你先得罪碧林门高徒,这是你自作自受。这样就能放了你已经是你的福气了。(博仁、やめろ。お前がさきに碧林門の弟子を怒らせたんだから自業自得だ。これだけで許してもらえるなら逆に幸運だ。)」

村長は博仁に向かって怒鳴った。


「爷,你。。!(じいさん、あんた。。!)」

博仁は混乱した様子で村長の方を見た。


「博仁,你忘了家训了吗?(博仁、家訓を忘れたのか!?)」

村長はもう一度大きな声で怒鳴った。

村長の威信が大きいからか、博仁は少しばかり理性を取り戻し、振り上げた拳を下げた。鼻を止血しながらもその目は依然と徹を睨め付けている。


「気は済んだ。いこう。」

徹は振り返って3人に向かって話した。


「这位热血的兄台可也是出生南疆吗?(こちら熱いお方も南疆の出身ですかいぃ?)」

4人がそこを去ろうと思ったそのとき、後ろから村長の渋くかすれた声がまた聞こえた。


「是的。除了我之外的3个师弟妹都是出生南疆。(そうです。私以外の三人とも南疆の出身です。)」

蓮は立ち止まって返事をした。


「哦,原来如此。三位都不会这里的语言吗?(なるほど、そうでぇすか。お三方ともここの言葉がおわかりでないと)」


「对。都是最近本门师叔伯从南疆招来的。这些门派内的事情,白村长也有兴趣?(そうです。みんな最近門派の先生方が南疆から招いてきました。これら門派の事情も村長は興味がおありですか?)」


「没有没有。既然是门派事务,老朽就不多过问了。对了,还不知道兄台尊姓大名。(いえいえ、門派のことならわしもこれ以上はお聞きいたしません。あ、まだあなた様のお名前を聞いておりませんでしたねぇ。)」


「在下柳莲,告辞。(柳蓮と申します。それでは)」


本名を言う気がなかったのか、蓮はとっさに嘘をついた。そしてすぐにその場から離れようとした。


しかし蓮が歩き出すまでもなく、また村長のかすれた声が響いた。

「咳,柳公子请留步。(ゴホン、柳様お待ちをぉ。)」


「什么事?(なんでしょうか?)」


「日即落山,附近并没有其他村落,这一地带荒山野岭也会有狼出没非常危险。不如今晚就住本村一宿,也可让我们尽这个地主之谊。(もうすぐ日が沈みます。近くには他の村はありませぬ。ここ一帯の山は狼も出るので非常に危険です。今日はこの村で一晩お休みになってはいかがでしょうか。私たちにもおもてなしをさせてくださいなぁ。)」

村長はそう言ってこの村での一泊を誘った。すでに周りには20人くらいの村人達が集まってきていて、そうだそうだというように頷いていた。


「也好。那今晚就麻烦白村长了。多谢。(わかりました。それなら今晩はお邪魔させて頂きます。ありがとうございます。)」

蓮は少しばかり周囲に目をやると、間を感じさせることなく返事をした。


「好嘞!(よろしゅうとも!)」

村長はその場にいる何人かにいくつか指示をし、4人を連れて村の奥に向かった。蓮を除く3人はなにがどうなっているかわからないまま、蓮からとりあえず今日はこの村に泊まると聞き、大きく不安をあらわにしたが、蓮についていくよりいいアイディアはもちろんなく、蓮とともに村長についていくしかなかった。


。。。。。。。。。。。


案内された宿から村長が去り、4人だけが残ると、蓮は一通りの会話やなりゆきを説明した。この村で一泊することになり、夕食も頂くことになったようだ。

蓮は4人が碧林門の弟子だというハッタリをかましていまは一応安全だが、蓮は碧林門など全く知らないので、怪しい点などで疑われているかもしれないと説明した。とりあえずのところはなるべく口裏を合わせて注意深く行動するしかないだろう。


蓮が最後村長の誘いに乗ったのは、そこでそうしなければ明らかに不自然だからだった。他の寝泊まりする場所の言い訳を探そうとも、辻褄が合わない。最悪の場合決裂もありえ、そうでなくとも追跡されてもっと厄介だろう。それをあえて蓮は説明しなかったが、3人も聞くまでもなかった。


村長は最初は一人ずつ別の小屋に案内しようとしたが、蓮たちの固執のためしかたなく4人で過ごすには十分すぎるくらい大きな空き家に案内した。ここで別々に別れさせられるのは自殺行為だと思えた。ついでに、修行の安静のためと言い、なるべく村の中心から離れた北の家屋にしてもらった。

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