おパンツ盗賊団の団長、御用となる。
あるとき、飼い猫がパンツを持って帰ってきた。
「これだッ!」
この日がおパンツ盗賊団結成の日である。
その日から飼い猫のおパンツ盗難修行が開始された。
団長はネットでおパンツを購入し、部下である飼い猫に盗みの特訓。
さらにコンビニに行ったときに部下の募集をした。
有望そうな子猫がにゃあ、と足に餌をねだってきたのだ。
そして初代のミーちゃん以下、フーちゃん、いっちゃん、れいちゃん、の部下どもが揃った。
動画を撮影しながら、部下どもがおパンツを強奪する。
おパンツ銜えたどら猫を追い掛ける女性の姿。
サ○○さんかッ!?
ツッコミながら動画を投稿する。
闇サイトでその盗んだおパンツで小遣い稼ぎ。
実は猫の動画が人気で広告収入を得た方が儲かったはずだが、団長は気付かない。
盗賊団も終わりがやってくる。
堂々と映像を流しているから当然のこと。
それはミーちゃんの性癖に起因した。
ミーちゃんを外で捕獲した瞬間に運悪く、警官に捕まったのだ。
そのときミーちゃんが銜えていたのだ、パンツを。
近所でも猫がパンツを銜えていく所が目撃されていた。
だからその飼い主を警察はマークしていたのだ。
それで現行犯として捕まった。
しかし、それは盗賊団としての仕事ではなかったのだろう。
盗賊団としての犯行は若い女性で、しかもそのときは常に警戒していたのだから。
ミーちゃんは仕事以外でもおパンツを得ていた。
しかも特定の個人から。
それで待ち伏せされたのだ。
ミーちゃんはクマさんパンツを銜えていた。
幼女のおパンツだった。
「違う、俺はロリコンじゃないんだー」
家宅捜索もされた団長。
そこでミーちゃんの寝床にはにゃんこパンツ、わんこパンツ、パオーンパンツ、きのこ、百合、アワビ、などがあった。
「まずは親の趣味を問い質せッ!」
団長が言っても耳を貸すはずもなく、他の動画などの証拠も押さえられる。
団長はムショへと旅立った。
取り残された部下たちは幼女が里親探しをすることになる。
『おパンツ盗賊団の部下たちの里親募集』
特技欄:『洗濯中のおパンツを盗む』
その中でミーちゃんのだけは特技が変わっていた。
幼女と暮らすうちに新たな技能を獲得していたのだ。
ミーちゃんの特技欄:『洗濯前の使用済みおパンツを盗む ※ただし幼女限定』
ミーちゃんの里親になりたいという希望が殺到する。
新たな盗賊団の誕生とその団長が即日逮捕され、ムショへと送られる。
逮捕者が量産された。
ムショはロリコンで溢れるのだった。
※その後。
団長はその猫の調教技術を買われ、ノラ猫を調教して里親へと引き渡すという仕事についた。
買い手はロリコンである。
なんと御用となった原因の幼女が里親への引き渡しを買って出た。
そのことにロリコンどもが大喜び。
そして元おパンツ盗賊団の団長は、ロリコンどもの御用達となったのである。