「かごめの歌」の由来
昔から伝わる童謡に「かごめの歌」があります。
一番有名なのは
「籠目籠目 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ?」
かな?
その他、地方によっては様々な歌詞があり、この謎の歌詞の意味には諸説が唱えられています。
なかにはとっても怖い意味と関連付けて恐怖話のネタや怖い映画のBGMなんかに使われたり?もしています。
でも、この歌は実は、単純な子供遊びの歌だと思うのです。
「かごめの歌」歌詞は違えども、その遊びのルールは同じ、真ん中に囚われ役が一人いて目隠しをし、周りを数人で囲んでこの歌を歌い、歌い終わったときに真後ろに誰が立っているのかを当てるというものです。
つまり、真ん中の囚われ役は「鳥」、囲みは「籠」、そして真後ろに立つのは「鍵を拾った人」です。
はたして君は鍵を見つけて籠から脱出できるのか!
かごめの歌は元祖脱出ゲームだったのです!
そこで、本来の歌はこうだったのではないかと考えました。
「囲め囲め 籠の中の鳥は いついつ出やる? 戸開けの番人 つるりとからりと滑った 後ろの正面だぁれ?」
さぁ囲め~ この籠の鳥はいつ出れるかな? お、戸開けの番人がつるりと滑って鍵が落ちた! さぁ今鍵を持って後ろに立っているのはこの中のだぁれ?
これ、平仮名にして歌ってみると分かるんですが、聞き違えしやすい。
かっこめかこめ かぁごのなぁかのとぉりぃはぁいーつーいーつーでやーるぅ とーあーけのばーんにん つるりとからりとすーべった うしろのしょーめんだぁれ
「かっこめかこめ」の後に「かごのなか」と来るので「籠目籠目」
「戸開けの番人」は「とあけの晩に」とも聞こえますので「夜明けの晩」と変わるのも分かります。
「戸開けの番人」が消えれば「夜明けの晩」滑ったのは?
「つるりとからりと」が「鶴と亀と」という訳です……
その後はもともと作者不詳なこの歌、この替え歌バージョンが有名になって本来の歌は忘れられてしまった……というパターンなのではないでしょうか?