月の涙をいしにして

ティアラドール＝クラレックは、月を見たら涙が出る。
ルナイル＝ヴァンカリアは、太陽に当たると魔力が減る。

偶然出会ったルナイルの目を見て涙を流したティア。思わず逃げ帰ったけど、彼は再び彼女の前に現れた。
「単刀直入に言おう。俺は君の涙が欲しいんだ」
実は彼自身も変わった体質であり、その解決のため、ティアの涙を研究に使いたいと言う。
研究を重ねて見えてくるのは、ティアの目に隠された過去と、この世界でよく知られるおとぎ話「星の魔女」の裏側。それから、星の魔女の力を巡る組織の暗躍。
ちょっと変わった体質に困っている二人が、手を取り合っておとぎ話を乗り越える話。