目標がないからかも。
初めてネットに小説を公開したときには、『誰かに読んでもらいたい』が、目標だった。
そのために、ネットで公開したわけだし。
クリアできたときは、本当に嬉しかった。
次の目標は、『コンテストに入賞したい』だった。
これは、なかなか叶えられなかったけど、ようやくようやく一応小さなコンテストの末席とは言え、クリアできた。
ーー本当は、その先の『書籍化』、が一番の目標だったんだけど。
『一冊でもいいから、本を出してみたい』
その目標は、諦めてしまった。
正しく言えば、『商業作家になる』って目標を諦めたからだ。
理由は、なろうと思って全力で書いてた時になれなかったから、だろう。
果たしてそれが全力って言っていいのか、という賛否はあるだろうけど、これでなれないなら諦めよう、って区切りをつけたところはあった。
そこから目標は『コンテストに入賞したい』だけ。
それをクリアしたら、目標は何もなくなった。
もしかしたら、そこから書く意欲は減ったのかもしれないな、って思う。
1日6千字だって書ける。
義務感でだって、小説は書ける。
だけど、何を目指したらいいのか分からなくなったから。
『自分が読みたい話を書く』は、目標にはなりきれない。
だって今、本が読めないから。
なるほど、目標がないと続けるって難しいのかもしれない。
そう言えば、小学生の頃の目標は『ノーベル文学賞を取る』だった。
……大人になるって、スケール小さくなるってことかも。




