3話 出会い
最初の方はどうしても説明回とかになりがちです
光が収まると目の前に居たのは銀髪の美少女だった
「え・・・?に、人間・・・?」
目の前の少女は急に現れた勇に驚いている様子であった
「あー、えっと、おどろかせちゃったかな」
勇は出来るだけ優しく話しかける
それに対して少女はハッとした様な顔をし
「あ、ごめんなさい!まさか、激レア中の激レアの人間が召喚されるとは思わなくてちょっと固まってしまいました」
ごめんなさいっ、と頭をぺこぺこ下げる
「いやー全然良いんだけど、これってアレかな?よくある召喚の儀式みたいな?」
勇は魔法陣など周りを見て少女に問う
「あれ?使い魔召喚の際に説明と同意はされる様になっているはずなんですけど・・・!?もしかして私その部分失敗しちゃってた!?」
正規の召喚であればしっかりと説明と同意の一連の流れがあるらしい。今回はたぶん女神様が無理やり召喚に割り込んだのだろう、結果色んな手順が省かれた、という訳だ
「あー、いや、こんな機会なかなかないだろって興奮してたからあんま覚えてないなぁ」
取り敢えず今は適当に誤魔化して様子を見ることにする。相手が誰かも分かってないからな、情報は小出しにすべきだ。まあ、天界だし状況的に目の前の美少女は自分を召喚した主人となる天使だろう、羽生えてるし。そう考え勇は推測を確信に変えるために口を開く
「それで、君が僕の主人となる天使さんってことでいいのかな」
「は、はい!私天使見習いのメイリィアースミア・ファリスティっていいます!主従とかは特にないからメイリィって気軽に呼んでください!」
お願いしますっ!と思いっきり頭を下げる
メイリィはどうやら元気系の子みたいだ
「僕は神楽 勇。よろしく」
そういい勇は握手を求めて手を出す
はい!よろしくお願いします!とメイリィは握手に応じた
「それにしても天使見習いか、天使にも見習いとか学園とかあるんだな」
周りを見て言う。ここはどう見ても学園だ。
「そうですね、そのあたりはあんまり人間界と変わりませんよ」
勇が質問してメイリィが丁寧に答える
そういうことを繰り返していると青髪の少女が現れる
「メイリィー、上手くいったー?ってまさか貴方人間召喚したの!?やるじゃない!」
「そうなんだよ、リズ!凄いでしょ!私やれば出来るんだから!」
「はいはい、調子に乗らないの。」
そういいリズはメイリィに応対した後、勇に向き直す
「ごめんなさい君、ほったらかしにして。私はリズ・フロスティア、メイリィの親友よ」
勇もメイリィの時と同じ様に自己紹介し握手を交わす
「それにしてもかなり良い刀を持ってるわね」
「あー、ここに召喚される際に神様に会って貰ったんですよ」
「あなた神様に会ったのね。偶にあるの、気まぐれに使い魔にコンタクトをとって何かを授けること」
ラッキーだったわね、メイリィの肩を軽く叩く
「取り敢えずこのまま立ち話もアレだし、今日はもうこれ以外講義入ってなくて休みだから喫茶店にでも行って話しましょう」
と言うリズの提案により勇達は移動することにした
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「ふむ、驚いたなぁ」
地面にあぐらをかき煙草を吸うボサボサな男は勇達の歩いていく後ろ姿を見ながら呟く
「まさか・・・いや・・・計画をはやめるか」
ふー、と煙を吐きながら男は思案を巡らすのであった
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