痩せたい
……痩せたい
と、急にそう思った。
なぜ痩せたいと思ったのだろう……と、考えたが思い浮かばなかった。
いや、よくよく思い出してみると、自分の姿を鏡で見た時なんだろう。
どうしてこんなにも曖昧になってしまったかというと、前日の深夜の時間帯に鏡を見たことが原因に違いない。
俗にいう深夜テンションというやつだ。
普段は早めに寝るほうだが、遅くまで起きていて、寝る前に洗面台に設置してある鏡を見てしまった事が原因だ。
だから普段は思ってなかった事を思いつき、印象に残っていたのだろう。
いや、しかし、今回が初めてではなかった気がする。
以前にも痩せたいと思ったことがあったはずだ。
それはテレビ番組でダイエットに関する特集をやっていた時の事だ。
内容は、軽めの運動を行うことで痩せられるという事だが、翌日にはすっかり忘れてしまい、行うことはなかった。
その以前にも同じくテレビ番組の特集で、特定の食べ物を食べるようにすると痩せる、という特集をやっていた時に、痩せたいと思い食材を購入したが、それっきりだ。
思い返せばいつから痩せいたいと思い始めたのだろうか。
物心の付くとき? それはない。
小学生の時? 遊ぶことばかりでそんな事考えたこともない。
中学、高校生の時? 勉強と遊ぶことでそれどころではない。
大学生の時? 遊ぶ事とバイトで忙しかった。
社会人になった時? 忙しくて覚えていない。
なら、いつだったのだろうかと、よくよく思い返してみると、社会人になって数年が経ち少し落ち着いた時の事。
それは会社の同期に、
「前から思ってたんだけど、ちょっと太ってるよね、ダイエットしないの?」
と言われた。
少し擁護すると、ずけずけと物を言うやつだが悪い人間ではないのだ。
そして、余計なお世話だと思いながら、なんで最初の頃じゃなく今になって言うのか尋ねたら、
「仲良くなったし、仕事も落ち着いてきた所だからダイエットも始めやすいと思って」
という事らしい。
ずけずけと物を言うやつだが、そこまで無神経な奴ではなかったみたいだ。
この時に言われてから気になり、痩せたいと思うようになったのだ。
小学生の時くらいから今と同じような体系だから気にしてはなかったが、同期に指摘されて初めて太っていると自覚した。
しかし、今まで気にならない事だったから指摘され、痩せたいと思うようにはなったが、今まで不都合はなかったから行動が伴わない。
ある程度の恋愛経験はあったし、健康診断でも異常が無かったからだ。
気にしていなかった事を指摘され、改めて自分を見ると太っていることが気になってくる。
この時から、気になりすぎて忘れることができず、痩せたいと思うようになった。
しかしながら、困っていなかった事なので、なかなか行動に移すことが無かったのだ。
だが、その後も同僚に何度か同じことを言われるので、痩せようという思いが少し強くなり、普段の生活を変えようと思い、少し行動に移してみた。
今まで電車で通勤していて、帰るときは一駅分歩くようにしてみたが、面倒になり一週間でやめた。
次第と同僚も言わなくなったが、それでもダイエットに関する話を聞くと痩せたいという思いが浮かんでくるようになってしまった。
話を聞いた時は
「よし、明日からやろう」
と、思うのがだ、その明日になった時は何かと言い訳を作って何もしないのだった。
このままじゃだめだと思い、休日だけでも外に出て運動をしよう、と思っていたが、当日になると面倒な気分になってしまい、運動はやらなかった。
そして、日々を過ごしていてダイエットに関する事を耳にすると、私はこう思う
痩せたい。
読んでくださった方、ありがとうございます!
初めて投稿した作品です。
今まで小説を書いたことが無かったのですが、夜にお酒を飲んだ時の事、ふと小説を書いてみようと思ったのです。
そもそも小説とは何だろうと思って調べてみたら、1,000文字未満でも大丈夫で自由な文章を書いて大丈夫だという事を知り、行動を起こしてみました。
それで、書くネタを考えた時に痩せたいという事が頭の中に浮かんだので、それを膨らませて書いてみました。
やりたい事があるけど、実際に行動に移すことが無い、という人もいるのではないでしょうか?
私がそうです。
なので、そんな心境と痩せたいという事を書いてみたのです。
これからも少しずつですが、色々と書いてみようと思います。
よかったら感想を聞かせてもらえると嬉しいです。
良いことも悪いことも何でも大丈夫です、色々な意見をよかったら送ってください。
最後まで見てくれて、ありがとうでした(*'▽')