元チーター、幼なじみの来訪を受ける
クワジィ「ただい…グフォッ」
帰ってきた僕に何かがぶつか…激突してきた、だが思った程、衝撃はない。
クワジィ「こら、誰もいないはずの家なのに帰ってきたら、そこでいきなり飛び込んでくるなよ…いつ入った?お前は、迷い犬か!」
???「あら、飛び込んだのはやり過ぎたかしら?でも、幼なじみの情けでうちの領内に一人暮らし、それもただ同然でさせてあげてるんだから…領主の娘が来るぐらいいいじゃない。領内なんだしね」
???「で、でも、勝手に来たら、お父さんもお母さんも心配しちゃうよ…それに、ユーマ君もセブンちゃんの事を気遣って言ったんだと思うよ?」
あ…僕の本名、ユーマって言ったっけか…どうも、転職を繰り返すと、本名を忘れがちだ。(因みにクワジィは転生前のゲーム垢名、覚えていた名前がこれだった)
セブン「それは分かってるし、いつもコイツはアンタの事も例外なく気遣ってくれているから、私はアンタの事も連れて来れるのよ、ナイン?」
ナイン「そ、そうだけど…私は、ユーマ君の帰りが遅いから…ユーマ君が無事に帰って来てくれるなら別に…」
セブン「大丈夫よ、コイツのステータスはお父さん達よりも遥かに高いのは、ナイン…アンタも知っているでしょ?それよりアンタ…その魔力質、また転職したわね?それに前よりも更に魔力が跳ね上がってるのは気の所為じゃなかったみたいね…」
…コイツらは、この世界での幼なじみ(同い年)、セブンとナイン(双子の女の子達)だ。
少し気が強く、腰辺りまで伸びたツインテールをした女の子がセブン、元は蒼髪だったが…昔に魔力暴走させてしまい、今は紅色だ。
少し気が弱く、同じく腰辺りまで伸びたポニーテールをした女の子がナイン、こちらは昔から蒼髪だ。
そして、魔力質と魔力量も説明しておこう。
僕が転職している(それも何回も)のは、セブン達が言っていたが、そもそも転職は、普通は誰しも一生に一度位しか使えない転生・転職系の聖魔術で、説明から察する通り、消費魔力が莫大なもの(ただし、個人で使う場合)なので、普通はお金を払い、聖堂や教会等でしてもらう、が、僕の魔力量は莫大過ぎる為、何度も転職魔術を使う事が出来る、転職すると魔力質や最大魔力量が変わる為、職によって、使える魔法や魔術・魔技が違うのだ。
クワジィ「それで?今日はただ驚かしに来た…とかじゃないんだろ?」
セブン「当たり前じゃない!こんな子供みたいな事だけで来ないわよ。アンタ、今日もどうせお夕飯の事とか考えてないでしょ、今日の狩り依頼報告ついでに食べに来なさい!てか、こんな広いお屋敷に一人で住んでてそんな事もしないなら、あたしかナインと婚約して、うちの次期領主になりなさいよ!お父さんからもお母さんからも期待されてるんだから…」
クワジィ「分かってる、良い年だし…それも考えないとな…」
ナイン「あの…ユーマ君、セブンちゃん、早くしないと、お母さん達が心配するよ…?」
クワジィ「そうだな、依頼報告でナイン達の家に行くんだし…ご馳走になるよ」
セブン「そう、じゃ行きましょ♪」
そう言って、僕は二人と彼女達の家に向かった…




