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7話 外道

世の中にはいろんな女がいる

今回俺はそれを理解した

このゲームも、楽じゃねえな


作者:ヤンデレ要素があるため、観覧注意です!!

【それでは次のステージに移ります。難易度はEXTRAです】

 白「・・・」

 とうとうきやがったか、EXTRA。

【今回のミッションは刺殺です】

 いつかくるだろうとは思ってたが、このタイミングかよ・・・

【フィールドを生成し、転送を開始します】

 白「こんなの、EXTRAにするまでもねえ。EASYの間違いなんじゃねえのか!ははっ!!」

 俺はいつも通り、転送された。

【・・・】

 殺戮ちゃん「おバカさん♡」


 白「さあてと、こんなの包丁探せば一発だろ。」

 ここは、俺の家。台所に行って棚を開けたが・・・

 白「なんで、包丁がないんだよ!」

 それだけじゃねえ。アイスピックやハサミもねえ。

 白「そう簡単には死ねないってことか。」

 まずは、時計を見て情報収集だ。

 白「20歳大学生、彼女持ち・・・リア充かて。」

 そんなことを言っている場合ではない。死ななければ、この空間からは出られないんだ。


 ピコンッ


 ポケットから振動がした。

 白「メール?」

 鎖夢麗【ねえ、今日遊べる?一緒に街をぶらぶらしたいな♡】

 俺の彼女ってとこか。悪いが、今から俺は刃物を買う予定がある!

 白【ごめん、今日忙しくて】

 この子には悪いがこうするしか・・・

 鎖夢麗【


















  後ろ 】

 白「後ろ?」

 後ろになにかい・・・

 鎖夢麗「きちゃった!」

 白「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 後ろには、セミロングの女。鎖夢麗(さゆり)と思われるやつがいた。

 白「いつからいたの!?てか、どうやって入ったの!?」

 鎖夢麗「昨日からずっと、クローゼットに隠れてたんだ。白くんの匂い、いいにおいだったよ。」

 白「・・・」

 なんなんだ、こいつ・・・前回の俺より変態かよ・・・

 鎖夢麗「合鍵。白くんがいないときに作ったんだ。」

 白「・・・」

 こいつ今、危ないことをさらっと言ったよな・・・

 鎖夢麗「ねえ〜ねえ〜。それよりデート行こ〜よ〜!」

 白「だから、用事が・・・」

 鎖夢麗「私のデートより、大事なことがあるの?ねえ、教えてよ!あるの!ないよね!ねえ!ねえ!あるはずがない・・・あるなんて言わせない!!」

 目が怖いよ目が。ここにくる前に、絶対3人ぐらい殺してるでしょ・・・どうやら俺は、やばいやつを彼女にしているらしい。なにやってんだよ、プログラムの俺。

 白「ないないない!鎖夢麗が一番だよ!用事なんていつでもいけるしな、あっははははは・・・」

 思わず、思ってもないことを口にしてしまった。

 鎖夢麗「・・・」

 白「鎖夢麗・・・?」

 鎖夢麗「そうだよね!白くん、私のことが世界一大好きなんだもんね!」

 白「う、う、う、うん、うん!」

 動揺してるぞ、俺!

 鎖夢麗「じゃあ、さっそく行こ!」

 そして、強引に手を繋がれた。妙に彼女が力を入れている意味は、もう言わなくてもわかるだろう・・・


 それから俺たちは映画館に行った。

【お前を殺してやる!殺してやる!!うおーーー!!】

 うわぁ、最近の映画ってよくできてるな。

 鎖夢麗「あっははははは!チェーンソー持ってる〜!面白〜!」

 え?今の、笑うとこ・・・?映画館中に笑いが響いた。正直、めっちゃ恥ずかしい・・・


 そして昼になり、俺たちは公園に行った。

 鎖夢麗「ここら辺で休憩しない?」

 白「あ、あぁ・・・」

 近くにあったベンチに座ることにした。

 鎖夢麗「今日は、白くんのためにお菓子を作ってきました〜!」

 白「え、まじで!?」

 お腹が空いた。今は何か食べたい。

 鎖夢麗「じゃーん、チョコレートでーす!」

 タッパの中には、美味しそうなチョコレートがいくつかあった。

 白「おお!鎖夢麗は料理ほんとうに得意だもんな。」

 適当に話を合わせておこう・・・なにをされるかわからないからな。

 鎖夢麗「うん!さあ、食べて食べて!」

 白「いただきます!」

 そして、口に入れた瞬間、味わったことのない味が口いっぱいに広がった。

 白「ん?なんか、鉄の味がしないか?」

 鎖夢麗「鉄じゃないよ。隠し味は入れたけどね。」

 白「隠し味・・・?」

 鎖夢麗「私の血を入れたの。」

 白「え・・・嘘だよな・・・?」

 鎖夢麗「ほんとうだよ。」

 そういうと、彼女は刃物を取り出し、自分の腕を切りつけた。

 白「ちょっと!なにやってんの!?」

 鎖夢麗「白くん、信じてくれないみたいだから・・・こうすれば、血が本物だって証明できるでしょ。さあ、舐めて。」

 白「わかったから!やめてくれ!」

 鎖夢麗「わかってない!舐めてよ!!」

 顔を無理やり、鎖夢麗の腕に押し付けられた。

 鎖夢麗「わかってくれた?」

 白「は、はい・・・」

 こんなやつといたら、殺される。殺されるのはいいが、刃物以外で殺されるのだけはダメだ。そんなことをしたら、"本当の死"になりかねない・・・

 鎖夢麗「さあ、チョコを全部食べて。」

 白「だから、それは・・・」

 鎖夢麗「えい!」

 白「うっ・・・」

 無理やり口に抑え込まれた。くそ、このままだとまじで死ぬ・・・

 鎖夢麗「じゃあ、次行こうか!」


 公園を出た後、商店街に行くことになった。

 鎖夢麗「白くん、どこ見たい?」

 よし、これはチャンスだ!

 白「スーパーかな?うち、包丁がなくて困ってるから、包丁がみたいし!」

 鎖夢麗「包丁か・・・いいよね、包丁!1つの包丁で、刃が痛むまで何人殺せると思う?」

 白「・・・」

 もう、突っ込むのやめていいかな。


 なんだかんだでスーパーまで来た。自動ドアが俺を出迎える。ここで買って、すぐさま刺せばクリアだ!


 バーンッ


 なに!?この衝撃は、フィールド制限か!クソがッ!無理やりにでも入ってやる!!


 バーンッ


 バーンッ


 バーンッ


 バーンッ


 白「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 体にかなりの衝撃が走る。さっきのチョコのせいで余計に気持ち悪くなってきた。

 鎖夢麗「白くん!?大丈夫!?」

 鎖夢麗が心配して駆け付けてきた。上目遣いで俺を心配している。

 白「大丈夫だ。心配してくれてありがとな。」

 可愛いとこもあるじゃねえか。


 鎖夢麗「今日はありがとね。」

 白「あ、ああ・・・」

 鎖夢麗「また、空いてる日に遊ぼ!」

 白「う、うん・・・」


 これでほんとうに良かったのか?俺は結局、死ねなかった。待てよ、死ねないってことは・・・明日もまた繰り返すのかよ・・・考えてても仕方ない、寝るか。


 さあて、どうするか。あれ?昨日のチョコの気持ち悪さが消えた?1日立つと時間がリセットされるだけじゃなくて、体調も戻るのか。そんなことより、ここに隠れてるんだよな。俺は、クローゼットの前に立ち尽くしていた。

 白「いくぞっ!!」


 ガチャッ


 鎖夢麗「うわ!白くん!」

案の定、鎖夢麗はいた。

 白「お前、なにやってるんだ?」

 鎖夢麗「いやー、白くんを驚かせようと思ってね。でも、私が隠れてること知ってたよね?なんで私が隠れてることわかったの?あ、そっか!私たちは愛で結び合ってるからわかっちゃうのか!!」

 白「あ、あぁ・・・そういうことだ・・・」

 ループしたなんて言っても通じないだろうな。

 鎖夢麗「それよりさ、デートできる?」

 またこの選択肢か。今度はきっぱり断るぞ!あんなチョコ二度と食べたくない!

 白「ごめん、今日はちょっと友達と遊ぶ約束してて・・・」

 よし、これなら!

 鎖夢麗「女なの・・・?」

 白「え・・・?」

 鎖夢麗「私が一番って言ってくれたのは嘘だったの!?」


 ガシッ


 白「うっ・・・」

 首を思いっきり小さな手で締め付けてきた。

 鎖夢麗「私が白くんにとっての一番なのに・・・!!」


 ギュギュギュギュッ


 どんどん強くなっていく。死ぬ・・・こいつ・・・殺す気か・・・

 白「L・・・O・・・V・・・E・・・SA・・・YU・・・RI・・・」

 苦しいが、前回もやった英語大作戦でここは・・・!!

 鎖夢麗「だよね!やっぱり、白くんには私しかいないもんね!」


 白「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 後、5秒遅かったら鎖夢麗に絞殺されていただろう。

 白「デート・・・行くか・・・」

 鎖夢麗「うん!」


 それから俺たちは、映画館にも行き、公園にも行った。あのチョコもまた無理やり食べさせられたのは、言うまでもないだろう。そのあとは、商店街をぶらぶら歩いた。チョコのせいで全くデートが頭に入ってこなかったが・・・


 鎖夢麗「今日はありがとね。」

 白「あ、あぁ・・・」

 鎖夢麗「また、空いてる日に遊ぼ!」

 白「お、おう・・・」


 くそ、またこの展開かよ。なに一つ進んでねえじゃねえか。また明日もこんな思いをするのかよ。考えろ、デートを断るという選択肢は俺にはないようだ。そして、鎖夢麗は刃物を持っていた。そういうことか・・・明日で終わらせてやるよ!!


 そして、また俺はクローゼットの前に立ち尽くしていた。

 白「いるんだろ、鎖夢麗。」


 ガチャッ


 鎖夢麗「うわ!白くん!なんでわかったの!?」

 白「そんなことはどうでもいい!デートに行くぞ。」

 鎖夢麗「ちょ、どうしたの白くん!?」

 そして、自宅を出て映画館に向かった。

【お前を殺してやる!殺してやる!!うおーーー!!】

 鎖夢麗「あっははははは!チェーンソー持ってる〜!面白〜!」

 白「・・・」


 鎖夢麗「私の血を入れたの。さあ、食べて。」

 白「・・・」

 鎖夢麗「美味しい?」

 白「美味しいよ。」


 鎖夢麗「商店街のライトアップが綺麗だね。」

 白「鎖夢麗の方が綺麗だよ。」

 鎖夢麗「やだぁ〜、白くんったら〜。」


 鎖夢麗「今日はありがとね。」

 白「・・・」

 鎖夢麗「また、空いてる日に遊ぼ!」

 白「・・・」

 よし、ここまでは順調だ。これで決める。

 鎖夢麗「じゃあね。」

 白「鎖夢麗!!」

 鎖夢麗を呼び止める。

 鎖夢麗「何〜?」

 白「俺、お前に言わなくちゃいけないことがあって・・・」

 鎖夢麗「も、もしかして・・・!?」

 言ってやる。これで、終わらせるんだ。

 白「俺、他にも女がいるんだよね。正直、鎖夢麗にはもう疲れたよ。」

 鎖夢麗「・・・」

 心が痛いがこれしかない。

 鎖夢麗「うん、知ってた。」

 白「え、今なんて・・・?」

 鎖夢麗「ケータイ。」

 白「ケータイ?」

 ケータイを見てみるとそこには衝撃的なものがあった。

 白「なんだよこの女の数・・・」

 鎖夢麗「見ちゃったんだ・・・」

 ケータイには沢山の女性の名前が書かれていた。この世界の俺はどんなけクズなんだよ。

 鎖夢麗「だから、私と一緒に死んでよ!!」

 白「きたか!!」

 彼女は、包丁を取り出した。刺される覚悟はできたか、白よ!死ぬ準備はできたか、白よ!今こそ、解き放たれる時が来た!うおーーー!!


 グサッ


 グサッ


 鎖夢麗「酷いよ・・・私よりも、そんな女たちがいいの!?」


 グサッ


 グサッ


 白「うっ・・・あぁ・・・」

 俺は押し倒され、鎖夢麗が馬乗りになる。そして、包丁を何度も何度も胸に突き刺す。

 鎖夢麗「私の白くんを汚されたくない!汚されるくらいなら、私が汚してやる!この髪も、耳も口も目も、誰にもやらない!誰にも渡さない!全部全部、私のモノッ!!」


 グサッ


 グサッ


 白「ゲホッ・・・!!ゲホッ・・・!!」

 鎖夢麗「白くんは私のもの・・・白くんは私のもの・・・白くんは私のもの・・・白くんは私のもの・・・白くんは私のもの・・・白くんは私のもの・・・」


 グサッ


 グサッ


 白「うぅっ・・・」

【ミッションクリア。クリアタイム68:24。これより転送を開始します】


【刺殺:刺し殺すこと。「銃剣で刺殺する」など】

 殺戮ちゃん「今回はあんたに同情するわ・・・♡」

 白「そりゃどうも・・・」

 殺されるのよりも、チョコがきつかったな・・・

 殺戮ちゃん「でも、まだまだこのデスゲームは続くから、覚悟してね♡」

 白「はいよ。」

どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!いやー、ヤンデレ要素ありましたねwタイトルは「外道」ってついてて、白くんのことを言っている(最後の浮気)のですが、鎖夢麗ちゃんにも問題がありましたねwあのチョコはマジできついwでも、私自身、ヤンデレが好きだからそれもありかなw

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