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5話 錯乱

あいつら、とうとう本性を現しやがったな

だが、俺はいつもと変わらない

死ねば勝ちなゲームなら死んでやるさ

【難易度はEASYです】

 これで4回目・・・このゲームはいつになったら終わるんだ?まあ、死という快感が何度も体験できるのは、嬉しいことこの上ねえって感じなんだがな。

【今回のミッションは薬殺です】

 殺戮ちゃん「ふふっ♡」

 白「おい!薬殺だと!?俺にヤバい薬を使わせて死ねってのか!?」

 殺戮ちゃん「え、何?♡死にたいんじゃないの?♡あっはははははっ♡」

 こいつ・・・!?

【ご安心ください。薬殺に使っていただく薬は胃薬や精神安定剤を死ぬまで飲んでいただくだけですから】

 こいつら、ついに本性現しやがったな。いいぜ、やってやるよ・・・

 白「おい、クソ野郎。さっさと転送を始めろ。」

【かしこまりました。フィールドを生成し、転送を開始します】


 白い壁や白い棚、その中には大量の薬、そして俺は白い服。もうお分かりだろう。

 白「制限時間は1時間。薬剤師・・・27歳・・・職場終わりってとこか。」

 腕時計を見て周りを見渡す。天井は暗く、俺以外、誰もいなかった。

 白「隙を見て飲めってことか。」

 棚にある薬をありったけ手に取る。風邪薬・・・痛み止め・・・吐き気どめ・・・いくつとっただろうか。

 白「紙コップじゃ足りねえな。」

 棚に入っていたビーカーを手に取り、水を汲む。

 白「・・・」

 机の上には、100を超える薬と3つの水の入ったビーカー、全国の薬剤師さんが見たら泣くぞ、これ。

 白「飲めばいんだろ!飲めば!!」


 ゴクッ


 ゴクッ


 ゴクッ


 ゴクッ


 軽いやつ、重いやつ。そんなの関係ない。

 白「これで20・・・クソっ、眠気が・・・」

 眠気が来るやつは最後に飲めばよかったか。適当に取ったのが仇になったな。

 白「残りはあと約40分。こんなんで間に合うのかよ?」

 30・・・40・・・まだだ、まだ飲んでやる。


 ピキーンッ


 白「いってえ・・・・・・頭痛が・・・流石に薬殺なんかがくるなんて想像がつかなかったぜ・・・・・・」

 50・・・60・・・まだだ・・・まだやれる・・・!ヤバい・・・世界が揺れて見える・・・手も震えてきた・・・こりゃ、ほっとけば死ぬな。問題は、いかにあと30分で死ぬかだ。70・・・

 白「ぐはっ・・・!!」

 吐血か・・・上等だ・・・80・・・・

 白「頭痛も激しくなってきやがった・・・!」

 90・・・耳が聞こえなくなってきやがった・・・100・・・!!

 白「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

(俺が悪い。あいつを守ってやれたと言えるのか?戻ってどうする?俺は戻れば捕まるだろう。ただ、あいつと平和に過ごしたいだけなのによ・・・)

【ミッションクリア。クリアタイム00:49。これより転送を開始します】


【薬殺:薬殺刑やくさつけいは刑罰の一種で、囚人に致死量の薬物を注射することによって執行される死刑である。古代には毒物を服用させて死に至らしめる刑もあった】

 殺戮ちゃん「おーい♡おっきろー♡」

 白「うっ・・・くっそ・・・変な夢見たぜ。」

(あいつとは、誰のことだったのだろうか。)

 殺戮ちゃん「それにしてもあんたさあ、ほんと飲み過ぎよ!」

 白「・・・」

【薬物乱用は・・・】

 殺戮ちゃん「だめ、絶対!♡」

 白「てめーらが言うな!!」

どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!薬は怖いですね・・・それを今回は白くんに教わりましたね。でも、最後錯乱した時に出てきた記憶はなんだったのでしょうか?重要そうな気がしますね!次回に続きます!

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