30話 鬱憤
自然・・・
それは木々たちの憩いの場・・・
生命の神秘を感じる場・・・
はっ!!このフィールドに飛ばされたということは、自然にも愛されたという証拠か!
殺戮ちゃん「たっだいま〜♡ポテチポテチ〜♡」
ビリビリビリッ
白「・・・」
【・・・】
俺たち2人が話していたら魔方陣が現れ、そこからこの女も現れた。今更何がきてももうビビらねえわ。
殺戮ちゃん「ん〜!♡やっぱりこのメーカーのポテチは美味しいわ♡」
白「って、縦で開けるんかよ!」
そこは普通、横だろ!
殺戮ちゃん「白くんはわかってないなー♡しょうがない♡ポテチ二ストのこの殺戮ちゃんが教えてあげる♡」
勝手に語りだしちゃったよ、この人。
殺戮ちゃん「確かに、一般的には横で開けるというのが基本と言われている♡しかしだね!♡友達と食べるときに大きく開けたいとき!♡袋の作りが悪く、横に開けれないとき!♡あなたはそれでも横に開けますか!?♡」
【開けません】
白「確かにな、遊ぶときに口が小さいと手で掴みづらいし、たまに横に開けれないときがあるからな。」
殺戮ちゃん「でしょでしょ!?♡」
ポテトチップスは今まで横に開けるものだと思っていたが、その発想はなかったな。
白「・・・って、さっさと転送を始めろや!!」
殺戮ちゃん「モニターちゃん早く転送してあげなさいよ!♡」
【申し訳ございません】
白「あ、いや、違うんだ!お前は悪く無い。元はと言えば、こいつがポテトチップスの話をするから悪いんだよ。悪いな、強く言っちまって。」
あいつに言ったつもりが、このモニターに言ったように聞こえちまったみたいだな。
【いえ、そうだとしても、ゲームマスターの失敗は私の失敗です】
殺戮ちゃん「ちょっとちょっとちょっと!♡私のせい!?♡」
白「いいか、モニター。お前はお前だ。こいつのことなんて気にすることなんてないんだぞ。」
【・・・】
こいつにも常識ぐらいは教えてやらねえとな。
白「話が逸れて悪かったな。今回の詳細を教えてくれ。」
【かしこまりました。それでは次のステージに移ります。難易度はNORMALです】
パリパリッ
【今回のミッションは乾死です】
パリパリッ
白「おい、落としてるぞ。」
床には掴まれたものの、残念ながら脱落したポテトチップスくんたちがいた。
殺戮ちゃん「あ、私としたことが!♡ごめんね、落ちたポテチたち♡あとで片付けとくね〜♡」
【・・・】
白「あ、悪い。続けてくれ。」
また悪いことしちまったな。
【・・・フィールドを生成し、転送を開始します】
白「・・・」
殺戮ちゃん「ポテチうっま!!♡」
緑豊かな自然。たまにはこういうのもいいな。今回はどうやら、山が舞台のようだ。おっと、時計時計。今回のミッションは乾死。制限時間20分。63歳無職。定年退職をし、老後を楽しむ男性。最近は喉の渇きが気になる。それ病気だよ。それはともかく、20分はそこそこきついな。その上乾死ときた。どうするよ?
???「お母さんのランデブーーー!!そして、おデブーーー!!」
???「太郎ちゃん、やめてーーー!!」
お母さんのランデブーーー!!そして、おデブーーー!!
隣で少年が向こうの山に向かって叫んでいた。その声がやまびことなり帰ってくる。太郎ちゃん勇気あるなー。ん?やまびこ?そして、またもや俺は閃いてしまった。
白「いつになったらゲームクリアするんだーーーーー!!」
いつになったらゲームクリアするんだーーーーー!!
老いぼれた声が帰ってきた。
太郎「え!?おじいちゃん、おじいちゃんなのにゲームやるの!?なになに!?なんのゲーム!?」
太郎の母「太郎ちゃん!!」
少年が興味津々に聞いてくる。
白「デスゲームだーーーーー!!」
デスゲームだーーーーー!!
太郎「デスゲーム?」
太郎の母「太郎ちゃん!行きますよ!!」
太郎「え〜。おじいちゃん、またどこかで会おうねえ〜!」
白「またなーーーーー!!」
またなーーーーー!!
やまびこでしか会話しなかったな。少年は母に連れてかれて帰っていった。あの子供とはまたどこかで会いそうな気がする。
さて、日頃の鬱憤を叫びますか。
白「金髪女ーーーーー!!なんであんだけポテチ食っといて太らねえんだーーーーー!!スタイル良すぎだろーーーーー!!この、女の敵ーーーーー!!」
金髪女ーーーーー!!なんであんだけポテチ食っといて太らねえんだーーーーー!!スタイル良すぎだろーーーーー!!この、女の敵ーーーーー!!
今のでだいぶ喉使ったな。にしても、自分で言ってて恥ずかしくなってきたわ。次は・・・
白「モニターーーーーー!!絶対にお前をこの俺が解放してやるからなーーーーー!!お前は俺がどんなやつが襲ってきても守ってやるからなーーーーー!!」
モニターーーーーー!!絶対にお前をこの俺が解放してやるからなーーーーー!!お前は俺がどんなやつが襲ってきても守ってやるからなーーーーー!!
俺はあいつを救いたいと心から思った。だから、その思いをぶつけてやったまでさ。そして・・・
白「黒ーーーーー!!お前の正体を絶対に暴いてやるぜーーーーー!!あと協力するときは、ちゃんと協力しろよ、相棒ーーーーー!!」
黒ーーーーー!!お前の正体を絶対に暴いてやるぜーーーーー!!あと協力するときは、ちゃんと協力しろよ、相棒ーーーーー!!
あれ?この感覚は・・・
黒「白ーーーーー!!俺はこう見えてお前のことを信頼してるんだぜーーーーー!!絶対に負けんじゃねえぞ、相棒ーーーーー!!動物LOVE!!」
白ーーーーー!!俺はこう見えてお前のことを信頼してるんだぜーーーーー!!絶対に負けんじゃねえぞ、相棒ーーーーー!!動物LOVE!!
俺だって日頃のストレスが溜まってるんだぜ。それと、今言ったことは全部本気だから安心しろ。
やつは叫ぶだけ叫んで、俺の中へと戻っていった。それにしても、だいぶスッキリしたな・・・そういえばさっき、喉の渇きがどうとかって書いてあったな。そのせいもあり、だいぶ喉が渇いてきた。あと一息だな。
白「俺はこのゲームを生き抜いて、クリア特典を受け取るんだーーーーー!!俺は希望を捨てねえーーーー!!たとえ絶望という壁が立ちはだかろうとも、ぶち壊してやるぜーーーーー!!」
俺はこのゲームを生き抜いて、クリア特典を受け取るんだーーーーー!!俺は希望を捨てねえーーーー!!たとえ絶望という壁が立ちはだかろうとも、ぶち壊してやるぜーーーーー!!
白「あっ・・・!!」
喉の渇きがきが尋常じゃない。俺はその場で倒れ込んだ。ミッションは毎回、あのモニターが決める。もしかするとあいつは、俺が日頃ストレスが溜まってると思って、このミッション、このフィールドにしてくれたのかもな。
【ミッションクリア。クリアタイム00:18。これより転送を開始します】
【乾死:飢えて死ぬこと】
殺戮ちゃん「あんた、日頃の溜まってることを晴らしに晴らしまくってたでしょ?♡全部聴いてたんだからね!♡」
【・・・】
白「あ、聞こえてましたか・・・」
殺戮ちゃん「当たり前でしょ!?♡ていうか、今までの流れで気付けや!♡」
【・・・】
殺戮ちゃん「そしてなんであんたは照れてんのよ!♡」
こいつはなにモニターにまでキレてんだよ。
【・・・】
黙っちまったな。俺またなんかしたか?モニターの心も複雑なんだな。
どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!白くんは今回、山で叫べてストレス発散できたんじゃないでしょうか?wあ、最初の前書きは黒くんですよwそれと、最近はどんどん、モニターちゃんが出てきてますね!僕もモニターちゃんはトップを争うぐらい好きですね!(なにと争ってるのかは、自分でも最近よくわからなくなってきたw)
ここで、重大なお知らせです!日常の忙しさや、別の作品のイレデスにも力を入れたいので、もしかすると明日から更新頻度が少し落ちるかもしれません!落ちてしまっても、離れないでくれると嬉しいです!