25話 脱獄
お前となら、ここを脱獄できそうな気がするぜ!俺たちには、守りたいものがある。だから、前に進むんだ・・・だからいこうぜっ!!
【それでは次のステージに移ります。難易度はEXTRAです】
ごくり・・・
【今回のミッションは落死です】
落死か・・・言い換えれば、落下死と同じだ。そして、落下死は俺がこのゲームの最初にチュートリアルでやったやつだ。
殺戮ちゃん「白くん、絶賛思い出に浸り中ですな〜♡」
白「そんなんじゃねえよ・・・」
しかし、どういうつもりだ?落下死の時は、難易度もEASYでチュートリアルにも出すぐらい、簡単だったのにも関わらず、いきなりEXTRAとかこいつら、何企んでやがるんだ?
【フィールドを生成し、転送を開始します】
久々のEXTRAだ・・・ワクワクしてきたぜ・・・
白「なんでこう、毎回毎回暗いんだよ・・・って、ん?」
ジャラジャラジャラッ
いきなり暗闇に転送されたかと思ったら、両手が動かない・・・音からして鎖で繋がれているのか・・・?
白「ふっ・・・!!」
力を入れて鎖を壊そうするが、俺の力じゃ無理そうだ。
白「おい、黒!出番だぞ。」
(任せろ!!)
ジャリンッ
ジャリンッ
黒「こんなもんか。」
鎖を壊すぐらい、へでもねえ。
(ほんとお前、どんな力持ってるんだよ?)
今のうちに、時計を確認するぞ。制限時間は無制限、年齢は22歳で職業殺し屋。過去に100人以上を殺し、死刑を待つ男。鉄壁の牢獄に閉じ込められる。なるほど、犯罪者ってわけか。
(まさに、お前じゃねえか。)
黒「俺はヘマして捕ったりなんかしねえよ!」
タッタッタッタッ
足音が聞こえる。ちっ!こんな時によお・・・!!
黒「看守が来たぞ!」
(どうする?)
俺は牢獄の中にいて、外に出ることはできない。だが・・・
黒「決まってんだろ!」
看守A「おい、お前!何をしている!!」
看守がこちら側に気づいた。
黒「白、ここはお前の演技力でなんとかしろ!」
(どう繋げろってんだよ!)
黒「いいから、代われ!!」
白「えーっとですねえ・・・鎖が脆くて壊れてしまったみたいで、困ってるんですよ〜。俺、不器用だから直すことできないんですよ。あのー・・・お手数を掛けて申し訳ないのですが、直してもらえますか?」
看守A「・・・」
白「ダメ・・・ですかねえ・・・?」
看守A「たっくよお、手間をかけさせるな!!」
ガチャッ
看守が牢獄の扉を開けた。そして、近づいてくる。
(今だ、殺せ!!)
なんでだよ?
(こいつを殺せば、ここの牢獄の地図やら鍵やらが手に入るだろうが!)
手は動く。やるしかない・・・
白「悪く思うな。」
看守「あぁ?・・・うっ!!」
ドンッ
看守の首を狙い、気絶させた。
(殺せと言っただろうが!!)
白「素手じゃ無理だ!」
(まあいい、こいつからあるだけのものを全て盗め。ついでに服もな。)
白「変装ってわけか・・・」
白「着替え終わったが、何をすればいい?」
黒に問いかける。こいつは、悪知恵だけは働くからな。
(さっき盗んだ地図を見ろ。)
地図には、7階建ての牢獄と思われるものが描かれていた。
(俺たちが今いるのは、1階の重い刑罰の牢獄だ。1階から3階までは地下にあり、4階は外との出入り口。5階から7階までが軽い刑罰の牢獄で、7階は屋上に続いている。時計のフィールド制限を見ろ。)
白「あー、そういえば時計でもフィールド制限の範囲が見られるんだったなあ・・・」
(お前なあ・・・)
時計の表示を切り替え、フィールド制限の範囲を確認する。
白「4階に外との出入り口があるんだよな?だが、フィールド制限で出れないってことは・・・」
(やっと気づいたか。監獄内に落死できるところで死ぬか、7階の屋上に上がり死ぬかの2択だ。あの女のことだ。監獄内には落死できるところなんて作らないだろう。そうなれば、屋上の1択だ。)
白「登れってことかよ・・・」
(だが、早速問題なのが2階だ。」
地図を見ると、2階には看守しかいないフロアのようだ。
白「2階は、看守天国だな。」
(だから、変装をってことだ。)
上の階に上がる階段を探す。
白「なあ、ここにエレベーターがあるが乗っちゃまずいか?」
(なに!?エレベーターだと!?)
目の前にはエレベーターと思われるものがあった。
(よし、それに乗り一気に屋上を目指せ!!)
俺はボタンを押した。
ヒューーーッ
白「なんか、すごい降りてくるの早くねえか?」
(そんなことはどうでもいい!早く乗・・・」
ガシャーンッ
チーンッ
ものすごい音とともに、エレベーターは開き出した・・・
白「なんてこった・・・」
エレベーターの中は、瓦礫の山だった。
(エレベーターーー!!)
エレベーターのワイヤーがちぎれて落下したのだろう・・・まあ、そう都合よくいかないか・・・
白「階段で行くわ・・・」
ここが2階・・・看守がたくさんいる。沢山いるといってもこの人数だ。それに、さっきのトラブルで多くの看守が1階に行ったみたいだから、この監獄は相当な建物なのだろう。エレベーターが壊れていたおかげで、2階はスラスラいけた。3階が見える。この調子でいけば!!
看守B「止まれっ!!」
白「・・・っ!?」
看守が近づいてくる。
看守B「お前、見ない顔だか・・・」
なんで1人1人、顔覚えてるんだよ!!
(なんかいい感じの言い訳考えろ!!)
くそっ、働け俺の思考!!頭を抱えながら自分の知恵袋を絞り込む。見えた!!
白「別のところから派遣されたものです!ご指導のほど、よろしくお願いします!!」
看守B「・・・」
白「・・・」
看守B「そうかそうか〜、疑って悪かったなあ〜。俺はてっきり、脱獄を企むゴミクズ野郎がいてそいつが変装をして1階から上がってきたかと思ったぜ〜。」
いや、半分あってるんだが・・・
白「まっさか〜!ではでは、私は見回りに行ってくるであります!」
看守B「頼んだぜ!」
2階・・・無事突破。
白「3階に来たが、どうすればいい?」
(さっき、5階から7階までが軽い刑罰の牢獄って言っただろ?5階から7階を回るにあたって、自分の身なりもきちんとしなくてはいけない。というわけで、3階は身なりを整えるためのチェックフロアだ。ここを通らずして、4階のはいけないと思え。エレベーターっていう手段もあったが、壊れたからな・・・)
白「おい。なんか顔写真のついた証明書みたいなの見してるが、さっき盗んだから持ってないことはないが、当たり前だが、顔が合わないぞ。」
(・・・)
白「おい、黒?」
(もうダメかもな。)
白「おい!どうにかなんねえのかよ!!」
(・・・ならねえことはないが、高度なテクだぞ?)
白「なんだ?」
(見てわかると思うが、4階までの道は1つだ。その1本道に窓口にチェックをする看守がいる。その窓口の前に看守たちが並ぶが、お前はその窓口を無視して直進しろ。)
白「そんなことしたところで、バレないか?」
(大丈夫だ、看守は1人1人見ていない。それに、列はごたついているだろ?それを利用して突破しろ。)
ほんとかよ・・・だが、今はそれしかなさそうだな・・・看守たちが乱れ並ぶ列に突っ込む。
看守C「たっくよー、いつまで並べばいいんだよ?」
看守D「そういえば、1階の牢獄から1人脱獄したみたいだぜ?」
俺のことか?もうここまで広まっていたとは・・・
看守C「脱獄?そんなわけないだろ?それに、しようがしまいが俺たちは見回りをしてればいいだけだからよお」
看守C「本当なんだって!なんでも、1人の看守が鍵を開けたせいで脱獄を許し、そいつの服を剥ぎ取って、この刑務所をうろついてるらしいぜ〜。」
看守たちの話を耳に入れつつ、窓口を通り過ぎる。あのドアの中に入れば、4階だ。そのドアに手を伸ばす。よし!!
看守E「そこのお前。チェックを受けろ!」
クソっ!気づかれたか!!
看守E「どうした?さっさと並べ。」
白「・・・」
並んでいた看守たちがこちらを見ている。どうする?どうするよ?
(逃げろ白!!)
俺はその言葉に押されるように、ドアノブをひねった。
看守E「さてはお前!脱獄者か!!」
白「行くしかねえ!!」
4階のドアへと入り込み、鍵をかけ走り込む。
白「この階段も疲れるなあ・・・」
(よくやった白。あいつらもだいぶ、まけたみたいだし。)
にしても4階は、迷路みたいにあちこちに道がある。
白「地図を見た通りに進めばいいのだが・・・」
看守F「いたぞ!脱獄者だ!!あいつは4階から外に出ようと企んでる!!逃すんじゃねえぞー!!」
4階の看守か・・・残念だが、正面から脱獄する気もないし、脱獄すること自体が間違ってるんだよ!そう・・・俺の目的は死ぬこと・・・落死をすることだ!
白「どうするよ、黒?目の前は看守でいっぱいだぜ」
目の前の道は、銃を構えた看守で埋め尽くされていた。
(そんな時こそ、俺の出番だ!!)
黒「あはっ・・・」
看守G「なんだ?あいつ・・・」
黒「あっはははははは!!クズどもが偽善者ぶってんじゃねえよ!クズには死を・・・裁きを・・・!!」
俺は、構えを取る。100人以上、殺した身体・・・なめるなよ!!
看守H「ど、どうすればいい・・・」
看守F「怯むなー!どうせ、ハッタリだ!この際、殺してもいい!捕まえろー!!」
黒「ハッタリじゃないんだな・・・これがな!」
バンッバンッバンッ
無数の銃弾がこちらに向かってくる。俺は、自分の身体能力を信じるぜ・・・!!
カーンッ
看守G「うはっ・・・!!」
銃弾を足で蹴りとばし、跳ね返す。
カーンッ
カーンッ
カーンッ
次々と打たれる銃弾を1発も直撃することないこの動き・・・過去最高の身体だなこりゃ・・・!
黒「よし、ある程度は倒した!先に進むぞ!!」
あいつらは、だいぶ殺した・・・そのおかげで、道が切り開かれた。そして、俺は先に進む。
5階・・・地図を見た限り、ここは・・・まさか・・・!!
ウォーーーーーッ
黒「うはっ!!」
胸に・・・傷が・・・なんでこんなところに動物がいるんだよ・・・目の前には、全長約4mの巨大な狼がいた。
(おかしいだろ・・・なんでこんな時に・・・!)
黒「バーチャルの世界だから、なんでもありだってのかよ・・・」
ブオーーーーーッ
ガシッ
黒「しまった・・・!」
背後にいた巨大グマに気づかず、体を掴まれた。
ブオーーーーーッ
ヒューーーーーッ
そして、思いっきり投げ飛ばされる。まずいぞ・・・このままだと・・・
ガシッンッ
鉄格子にぶつかり、背後からぶつかったせいで背中にものすごい痛みが走る。
(大丈夫か!?代われ!!クソっ、なんでこんな時に扉が開かねんだよ!)
黒「ここで代われば・・・お前は・・・あいつらを傷つけるだろうが・・・」
(またそれかよ!いいから、ごちゃごちゃ言ってねえで早く・・・)
???「僕をここから出してくれ・・・」
背後の鉄格子から、声が聞こえる。
???「僕なら、君の役に立てる・・・」
黒「開けてる余裕なんてねえんだよ!俺は一刻も早くここから出ないと・・・!!」
???「なら、僕と目的は一緒だね・・・俺には、"守りたい人"がいるんだ・・・」
守りたい・・・人・・・俺は自然とそいつの牢屋に手をかけ・・・
ガチャッ
黒「これでいいか・・・?」
???「ありがと・・・危ない!!」
ウォーーーーーッ!!
黒「・・・ッ!?」
背後から再び、気配がする。だが、この傷じゃ、避けられない。今度こそ、終わったか・・・?
???「うぉーーーりゃーーーーーっ!!」
ドンッ
何が起こった!?後ろを振り返ると、巨大狼が倒れており、そこには、ベッドが壊れていた。
???「危なかったね・・・」
黒「これ、お前がやったのか・・・」
???「うん。僕、力だけは強いんだ。」
こいつがベッドを投げて、俺を助けた・・・理屈はわかったが、俺はこいつを許さない・・・
黒「お前なあ!!こいつだって生きてるんだぞ!そんな奴をなんで傷つけるんだよ!お前が傷つけられたらどんな気持ちだ?あぁ!?」
(黒!!助けてもらったやつに、そんな言い方はないだろ!!)
???「ごめん・・・動物さんもきっと痛かっただろうね・・・でも僕、助けなきゃって思ったんだ!君は、誰かを守りたいっていう目をしている。そんな君が今死んじゃったら、その人はどうなるの?」
黒「そ・・・それは・・・悪かったな・・・」
こいつは、俺と同じ動物愛を持っている。動物愛をもつやつに悪いやつはいない。今はこいつを許そう。
???「さっき、ここから逃げるって言ってたね。僕も力になるから、協力させてもらえないかな?」
黒「・・・」
断る理由もない。そして、こいつには守りたいものがある・・・助けてもらった恩だってある。
黒「いいぜ、ここから一緒に出ようぜ!」
???「うん!」
そして、俺たちは階段を登った。
6階についた。こいつは何者なのか。まずは、それを聞き出そう。
黒「お前、名前は?」
ダニス「ごめん・・・名前を言ってなかったね。ダニスだよ。君は?」
黒「黒だったり、白だったり・・・まあ、今は黒だ。」
ダニス「あはは。黒、面白いね。」
黒「それより、お前はどうして捕まってたんだ?」
ダニス「ちょっと色々あってね・・・」
色々?
黒「話してみろ、俺が聞いてやる。」
ダニス「・・・」
黒「無理にとは言わんがな・・・」
ダニス「僕には、妻と子供がいたんだけど、ある日、家に強盗が入ってきて2人を殺そうとしたんだ。でも、僕は守りたかった・・・だから、そいつを殺したんだ。殺人はダメだってことがわかってても、殺されるのはもっと辛いから。そしたら、捕まっちゃって。裁判でも有罪になっちゃって、重い罪を背負うことになっちゃって・・・僕って、間違ったことしたのかな?」
こいつは守るべきものを守っただけだ。
黒「お前は、間違ってない。間違っているのは、お前を捕まえた警察・・・いうならば、この世界だ。」
ダニス「そうなんだね!僕は間違っていなかったんだね!聞いてもいいのかわからないけど、黒は、何をして捕まったの?」
黒「俺も似たような理由だ。」
100人以上殺してるなんて、言えないよな・・・
ダニス「そうなんだ。じゃあ、ここを2人で出ないとね!」
黒「あぁ!!」
まもなく、6階を抜け出る・・・おかしい、なんで看守がいないんだ?
何事もなく、7階の中間地点までたどり着いた。
ダニス「もうすぐだね。」
黒「う、うん・・・」
???「そっこまっで・・・だっ!!」
たくさんの看守とともに現れたのは、一際目立つ服を着た男がいた。刑務ってとこか。
???「脱獄だなんて、美しくないことっを・・・許さっない・・・!!あなたたち、美しく殺しなっさい!!」
看守一同「はっ!!」
銃が再び、俺たちに向かう。クソっ・・・さっきの傷のせいでろくに動けねえ・・・
ダニス「僕のお手製の爆薬だ!」
ダニスは爆薬を看守たちに投げ込む。
ドカンッ
看守I「なんだこれ、煙で見えないぞっ!」
署長「落ち着っけっ!やつらは、どっこだっ!!」
俺たちは看守たちがいる屋上の扉の方へと走る。
ダニス「黒!鍵でここを開けるんだ!!」
黒「わかった!!」
周りの煙を軽くはらい、ドアの鍵を開けようとするが・・・
黒「なんでこんな時に、手が震えるんだよ!!」
手の震えで、鍵穴が定まらない。
署長「みっつけったっぞ!」
黒「・・・ッ!?」
ダニス「黒!危ない!!」
バンッ
ダニス「うっ・・・!!」
なんで・・・だよ・・・声のした方向を振り返ると、ダニスは銃弾を打ち込まれていた。
バンッ
バンッ
バンッ
バンッ
署長「消えろっ!!美しくない犯罪者めっ!!」
黒「ダニスっ!!てめー!それ以上打つのやめろよ!!」
署長「美しくない犯罪者が私に話しかけるっなっ!!」
ダニス「振り返るな!!鍵を早く開けるんだ!!」
ダニス!!ダニス!!
黒「こうなったら、やけくそだっ!!」
神経を手に集中させ、作業を続ける。これでっ!!
ガチャッ
黒「よし、開いた!行くぞダニ・・・」
署長「美しくないっがっ、頭を打ち込めっばっ!!死ねーーーっ!!」
狙いは俺ってわけかよ・・・!!
ダニス「おらっ!!黒を追わせはしない!!」
ダニスは最後の力を振り絞り、男に飛びつく。
署長「なんて美しくないことっをっ!!離れろっ!!」
ダニス「黒!!これを使え!!」
ダニスは俺にロープを投げる。
ダニス「これを使って降りれば、ここから脱獄できる!!」
黒「なんだよ・・・その言い方・・・やめろよ・・・!!」
ダニス「これは、僕しかできないことなんだ!だから、黒は前だけ見ろ!!」
ダニスは息が切れそうなぐらい、叫んで俺に訴えかけてくる。
黒「俺、お前に借りを何1つ返せてねえじゃねえかよ!」
ダニス「僕は、守るべきものの大切さを黒から学んだんだ!!」
黒「で、でも・・・!!」
ダニス「僕はここまでみたいだ。だが、黒にはまだ未来がある。だから・・・必ず、未来繋いでこいよ!!!!」
黒「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
(行くぞ、黒っ!!)
署長「待っちたまっえっ!!」
俺はダニスが繋いでくれたロープを持ち、屋上に向かう。ダニス・・・ダニス・・・ダニス・・・!!
ごめんダニス、俺のいう脱獄はこの監獄からじゃなくて、この世界からなんだ。だが、お前のことは忘れない。未来を繋いで見せるぞ・・・!!
ヒューーー
黒「うおーーーーーーーっ!!」
そして、俺は足を踏み込み、飛び降りた。飛び降りる時に、何を考えたのだろうか?これから死ぬ・・・そんなことよりも、ダニスのことが頭から離れなかった・・・あいつの分まで・・・生きないとな・・・
グチャッ
【ミッションクリア。クリアタイム23:18。これより転送を開始します】
【高所などから人間が転落し、死亡すること】
黒「おい・・・」
殺戮ちゃん「な〜に?♡」
黒「ダニスはあれからどうなった!?生きてるのか!?」
殺戮ちゃん「ダニス・・・?♡あー、バーチャルの世界のやつね♡」
こいつ・・・!!
黒「何言ってんだよ!!ダニスは俺に思いを託してくれたんだぞ!!」
殺戮ちゃん「あなたこそ、何言ってるのよ?♡バーチャルはバーチャル♡もしかして、モニターちゃんに洗脳されちゃった?♡」
違う・・・確かにダニスは生きていた・・・!俺はやつと確かに話していたんだ!!
(目を覚ませよ、黒。)
黒「・・・ッ!?」
(ダニスはバーチャルの世界の人間・・・こいつの言葉に嘘偽りはない。俺も、前に似たような経験したんだよ・・・だから、バーチャルの世界の人間でも生きてるってことを、俺たちで証明しようぜ!)
黒「証・・・明・・・?」
(あいつらを忘れないことが、俺たちにとっての証明だ。それに、お前には俺がいる。だろ?)
黒「そうだったな、相棒!!」
俺はダニスのことを忘れない。やつは、守るべきことの大切さを俺から教えてもらったと言っていたが、それはお互い様だ。前に進むぜ、ダニス・・・!
どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!ダニスのキャラ、どうでしたかね?少し、おどおどした性格ではあるものの、最後は男らしく黒をサポートしていたところには、感動しましたね・・・ダニスは、作中で4番目に強いキャラにしたかったので力持ちポジションです!ちなみに、3番目は白です!みなさんには、守るべきものはありますか?もしあるならば、最後まで守り抜いてください!私と黒とダニスに誓ってね!!