表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/30

21話 闘乱

時代は戦国時代ってとこか・・・俺の強さは、時代すらも超越するんだよ!さあ、狩の始まりだ・・・!!

(今回も、切られるだけでいいからな!)

 黒「今回も人を殺せる・・・殺せるぞ!!あっははははははっ!!」

(斬殺されるだけでいいって言われただろ!!)

 黒「俺は、前回のミッションもその前のミッションも誰1人殺してなかった!!ダメだ・・・欲が抑えきれん・・・!!」

(欲求不満かよ・・・)

 黒「いざ、参ってやるぜっ!!うおーーーーー!!」

(やれやれ・・・さっきも、言った通り今回のミッションは斬殺だ。制限時間は6時間。難易度もEASY。舞台は戦国・・・そして、今はいくさの真っ最中だ。単純に殺されればいいっていうミッションなんだが・・・そんなことを、黒は聞くはずもなく、敵を迎え撃ちに行ったのであった。)


 ズシャッ


 ザクッ


 ズシャッ


 ザクッ


 黒「あっははははははっ!!人間なんて所詮、足元にも及ばないぐらい弱いな!!もっと俺を楽しませろよ!!」

(ただの兵士が、ここまで強いと異様に感じるな・・・もう1人で20人は倒してるぞ・・・)

 そして俺は、敵陣地にどんどん攻め込む。途中、仲間らしき奴らも殺したが、俺にとっては関係ない。人間は全員敵だ。

 敵将軍「何を敵1人に時間を掛けておる!?かかれー!かかれー!」

 ふっ、きたか・・・敵の群れが俺に集中攻撃を浴びせようとする。こんな時は・・・

 黒「奥義!!ダークオリジン!!」

(お前、適当につけただろ。)


 ズシャッ


 ズシャッ


 ズシャッ


 黒「軽く剣を振り回しただけで、10人は死んだなっ!!俺って、殺人鬼のセンスあるかもな!!」

(発言がすでに、殺人鬼なんだが・・・まあ、ほっとけばこいつもいずれ死ぬだろう。さすがのこの人数相手じゃ・・・)


(って、数十分前まで思っていた自分の発言を撤回したい・・・)

 もう敵は目の前だ!!はぁ・・・はぁ・・・血しぶきを浴びた俺って、なんてかっこいいんだ!!

 敵将軍「何をしている!?後衛部隊、撃てーーー!!」


 バンッ


 バンッ


 バンッ


 いくつもの銃弾が俺を襲う。だが、そんなものは効かない・・・

 黒「銃弾が遅れて見えるぜ・・・」


 シュバッ


 シュバッ


 シュバッ


 飛び交う銃弾を全て切り落とす。

 黒「次は、お前らの番だ。」

 兵士「いつのま・・・」


 ブシャッ


 ブシャッ


 ブシャッ


 背後を取り、兵士の首を次々と切り落とす。もう兵士は残っていない、あとはあいつ1人だ・・・

 敵将軍「・・・」

 敵将軍は殺せと言わんばかりに、膝をついて目を瞑っていた。

 黒「おい、クソ人間。お前に聞きたいことがある。」

 敵将軍「なんだ?」

 黒「どうして世界からは争いが消えない?お前みたいなエゴイズムの働く人間がいるからじゃないのか?」

 敵将軍「戦わなくてはいけない時がある・・・戦わなくては手に入らないものがある・・・戦わなければ守れないものがある・・・だから、わしは戦ったのだ・・・」

 手に入れなくてはいけないもの・・・守れないもの・・・こいつには、そういうものがあるんだな。

 黒「俺には何もないからわからねえな。強いて言えば、"白の未来"を導いてやりたい。」

 敵将軍「お主にも、あるじゃないか・・・」

 黒「悪いが、俺はこんなところで止まるわけにはいかねえんだよ。じゃあな。」


 ブシャッ



(お前ってさ、なんでそんなに強いんだ?訓練でもしてたのか?)

 黒「わかってねえな・・・」

(あ?)

 黒「俺は憎しみの数だけ強くなるんだよ。俺の人間に対する憎しみは、マリアナ海溝よりも深いんだよ。」


(お前、最近ネタ挟むようになってきたよな・・・で、その憎しみとやらはゲームクリアの時に全てがわかるんだよな?)

 黒「そうだ、お前は俺の憎しみを知る権利もあり、知らなくてはいけない。」

(まあ、少し気になってきたところだ。クリアしてやるよ!)

 その勢だ白。お前はこのゲームを何としてもクリアしろ。そして、"あいつ"に会い、思いを伝えるんだよ。それがお前のミッションだ。いいな。

(・・・)

 白と喋ってたら、いつのまにか味方陣地に着いたな。今日は殺すのに飽きたから、白の真似でもして臨機応変にいきますかね。

 黒「将軍!!敵陣地を奪還しました!!」

 将軍「・・・」

 黒「将軍?」

 将軍「お前は、奪還したことは誉めたたえよう。だが、仲間を殺した罪は重い。」

 黒「え?」

 将軍は、腰に巻いている刀を引き抜いた。

 将軍「よって、打ち首だーーー!!」

 黒「なにっ!!」


 スパンッ


 あれ、世界が回っている。あ、違う。俺が回ってるのか・・・ちっ、やっぱりこいつも殺しときゃよかった・・・少しでも、人間に隙を見した俺がバカだった。俺の負けだ・・・

(首をはねられたのは、おまえの自業自得だろ?それに、死ねたんだからお前の勝ちだよ)

【ミッションクリア。クリアタイム05:35。これより転送を開始します】


【斬殺:切られてその場で死ぬこと】

 殺戮ちゃん「黒くん、あんな戦場で傷1つなく帰ってきたのはすごいわね♡って言っても、最後には将軍に首をはねられたけどね♡」

 黒「ゲームルームでのバーチャル空間は、必ずしも同じ時系列とは限らないんだな。」

【はい。今回のような斬殺では、現代にはあまりないものですから】

 そろそろだな。

 黒「おい、女。俺は次のミッションで少し降りさせてもらう。」

 殺戮ちゃん「どういう意味よ?♡」

 黒「俺ばかりやっていてもあれだからな。そろそろ白に交代させようと思ってな。」

 殺戮ちゃん「・・・わかったわ♡」

(ああ、その時が来たら任せろ!)

 俺の最後のゲームになるかもしれない・・・もし、その時がきたら、あとは任せたぞ、白・・・!!

どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!今回も黒くんは、強かったですね!そして、黒くんの最後の言葉は一体、なんだったのでしょうか?次回に続きます!


タイムスリップの案は、書いている当日まで悩んでましたねwでも、モニターちゃんの言っていた通り、斬殺は現代じゃ難しい部分があるので、舞台を戦国時代にしたという裏話ですww

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ