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20話 羞恥

1位の死・・・最高調の死・・・あっはははははははっ!!それが俺を待っている!!待ちきれねえぜ・・・殺したい・・・!殺されたい・・・!あっはははははははっ!!

 俺はふと思った。

 黒「おい、モニター。このゲームのミッションで1番辛い死に方って今まで出たのか?」

【いいえ。まだ、1位と2位が出ていません】

 黒「それは誰が決めた順位だ?」

【とある人の記録を元に、私がアレンジしたランキングになります】

 黒「だったら、その1位とやらをだせ!死の最高調を俺がクリアしてやるぜ・・・あっはははははははっ!!」

 どんな、ECSTASYが待っているんだろうなっ!!

(また勝手なことを・・・)

【・・・】

 黒「おい!!」

【本当によろしいのでしょうか?】

 黒「言ったはずだろ、俺にこなせないミッションはないってなっ!!」

【かしこまりました】

 殺戮ちゃん「あれ、モニターちゃん♡こんな奴の言うことを聞くことなく、あなたが自由に決めていいのよ♡それに、"あんなやばいの"をここで使っちゃっていいの!?♡」

【はい。黒様の反応も見てみたいですからね】

 殺戮ちゃん「あなた、結構鬼畜なのね・・・♡」

【それでは次のステージに移ります。難易度は、HARDです】

 黒「これまでに一番辛い死なら、EXTRAに回した方がよかったんじゃねえのか!?あっはははははははっ!!」

【いえ、今回のミッションはこれまでとは一味も二味も違いますから】

(おいおい、この空間で一体何が起きようとしているんだよ・・・!!)

 黒「あっはははははははっ!!」

【今回のミッションは愧死です】

 黒「愧死?なんだそれ?」

(ふざけすぎだろ・・・てか、こいつ・・・知らないのかよ・・・あのな、愧死っていうのはな・・・)

【フィールドを生成し、転送を開始します】

 黒「あっはははははははっ!!やってやるぜっ!!」

(って、聞いちゃいねえ・・・もう俺は知らんからな・・・)


 前を向けば道路、後ろを向けば家。そして俺は制服を着て・・・制服?学生になったならまだいい。だが、それ以前におかしいのが下だ。短い・・・そして、ヒラヒラしてやがる・・・だが、まだおかしな点がある・・・なんで、下がスースーしてやがる・・・俺は顔を下に向け・・・

 黒「いーーーやぁーーーーーー!!」

 男子学生A「なんだあの子?朝っぱらから騒いで・・・」

 男子学生B「でも、超可愛くね!!」

 落ち着け俺!!落ち着け俺!!詳しい情報はこの時計が知っている!JKで17歳!!ノーパン主義に目覚めた痴女・・・

(ようやく、自分の置かれている状況に気づいたみたいだな・・・お前、女になったんだよ・・・)

 黒「いーーーやぁーーーーーー!!」

 母「黒!!朝からご近所迷惑でしょ!!家の前で騒いでないで、早く学校に行きなさい!!」

 家の扉が開き、母と思われる人物が出てきて、怒鳴りつけてきた。

 黒「うるせえぞ、クソババアッ!!転生したら女の子になってました!いえい!で済まされるか!!クソがーーーッ!!」

 母「訳のわからないこと言ってないで、早く学校に行きなさい!!」


 ガチャッ


 鍵を閉められ、家に入ることができなくなった。

 黒「こうなったら、逃げてやる!!」


 バーンッ


 右に曲がろうとするが、フィールド制限で曲がらない・・・クソっ!!

(とりあえずお前は、行ける道を進め。家の前にいても、お母様がまた、怒鳴りつけてくるだけだぞ。)

 黒「クソがーーーーーッ!!」


 ダッダッダッダッ



 俺はフィールド制限のかかっていない道を走り続ける。ここは、商店街か?どこに向かっても人しかいない・・・それにしても、下がスースーする・・・なんだよ、ノーパン主義って・・・

(おい黒、スカートをめくれ。)

 黒「ふざけんな!!白!!お前、とうとう欲望に忠実になりやがったな!!人を巻き込むなとか言ったのはどこのどいつだよ!」

(俺は至って真剣だ。)

 黒「曇りのない瞳で変態発言をするんじゃねえ!!」

(よく聞け白。今回のミッションは愧死。愧死ってのは恥じらいのストレスで死ぬことだ。そのためには、今スカートをめくって周りの人に見せるしかない。)

 黒「そんな恥をなんでかかなくちゃいけねえんだよ!」

(生きるためだよ!それに、今はお前が体を動かしてるだろ!)

 黒「だったら、代われや!」

(どんなミッションでもこなすとか言ったやつはお前だろうが!)

 黒「お前は前回も女になったんだろうが!だったら、お前が担当だろうがよ!」

(なんなら、俺がめくってやるよ!)

 スカートのところに勝手に手がいってしまう。白め、逆らうってことを覚えやがったな・・・

 黒「ちょ、待て待て!勝手に手を動かしてんじゃねえ!」

 俺はその腕を止める。

(お前の体なら、めくられても問題ねえ!)

 黒「問題しかねえだろうが!」

 だが、その腕は止まらない。

 幼女「ママぁ〜。あのお姉ちゃん、スカートをさっきから触ってるけど何やってるの〜?」

 幼女の母「しっ!見ちゃいけません!!」

 辺りがざわつき始めた。

 黒「お前のせいで人が集まりだしただろうが!」

(ここで集まれば一石二鳥!ここでめくれば効果も絶大!!)

 黒「その手を止めろ、白!」

(いやだね!お前もこんなスカートもう履きたくないだろ!!ちょっとめくれば、クリアなんだぞ!!)

 先生「おいっ!!」

 黒「・・・ッ!?」

(・・・ッ!?)

 先生「なんの騒ぎかと思って商店街に来てみれば、お前は何をしとるんだ!?もう、1時間目が始まっとるぞ!さっさと、学校に来なさい!!」

 そして俺はそのまま、学校に連行され事情聴取をされた。


(お前なあ、なんだよパンツの中がムズムズしてめくろうとしてしまったって・・・欲求不満に思われるだろうがよ・・・もう少し、マシな言い訳ないのかよ・・・)

 黒「俺はお前と違って、交渉はあまり得意じゃねえんだよ!」

 次の授業は3時間目らしいから、そこから参加しろとか言われたな。暇だし、教室に行くか・・・


 先生「人は生まれながらに人権をもつが、人権が保証されるためには、憲法の役割が大きい。憲法はおもな人権を列拳し、政府による・・・」

 たっくよお、だるいし暑いし・・・

 黒「あ〜あ・・・」

 俺は胸元のボタンを全開に開け、またを大きく広げる。

 先生「日本国憲法第11条は・・・って黒!!お前はなんて格好してるんだ!!」

 周囲の男子たちがこちらを向き始め・・・

 男子生徒A「ぶほっ!!」

 男子生徒B「ぐはっ!!」

 次々と鼻血を出して倒れていく。

 黒「おいあんた、この部屋、クーラーも付いてないのかよ?」

 先生「・・・」

 黒「聞いてんのか、この野郎!!」

 先生「出て行きなさーい!!」

 そして、また指導室に連れてかれた。


(お前なあ、なんだよ胸がムズムズして、胸元を開けてかこうとしただっけって・・・完全に痴女としか思われねえだろうがよ・・・もう少し、マシな言い訳ないのかよ・・・)

 黒「だから、俺は暴力沙汰専門なんだよ!」

 女子生徒A「黒〜、一緒にかーえろ!」

 ちっ、人が来やがったか・・・ここは適当に合わせとくか・・・

 黒「うん、帰ろ〜!」


 そして、全く授業を受けず、生徒指導ばかり受けていた1日が終わろうとしている。そして、その帰り道・・・

 女子生徒A「ねえねえ〜、バイトの給料入ったからさ、喫茶店よってかな〜い?私のおごりでいいからさ〜」

 黒「え!?いいの〜!?行く行く〜!私〜、ケーキ食べたいなぁ〜」

(こんなお前、初めて見たわ・・・け、結構可愛いぞ・・・)

 黒「黙れ。あと頬染めんな、頬!!」

 女子生徒A「黒、なんか言った〜?」

 黒「いや〜、独り言独り言〜。あっはははははっ・・・」


(そして、その時は訪れるのであった・・・)

 黒「不吉な解説をするな!」

 女子生徒A「なんか、今日の黒、独り言が多いね〜。」

 黒「あっははははは・・・そういうお年頃なの〜・・・」


 ブーーーンッ


 黒「今、バイクが横切ったような・・・」

 ものすごいスピードでバイクが横切った・・・終わった・・・


 ビューーーンッ


 ヒラヒラヒラ〜


 黒「キャーーーーーッ!!」

 スカートが思いっきりめくれ上がった・・・

 女子生徒A「え!?ノー・・・パン・・・?」

 黒「み、見ないでーーーーー!!」

 な、なんだよ、この味わったことのない感情は・・・!?羞恥心は・・・!?ドキドキは・・・!?

 女子生徒A「黒・・・そういう趣味隠してたんだ・・・べ、別に、私は引かないよ!!人の趣味は人それぞれだから!!ねっ!!ねっ!!」

 黒「いーーーやぁーーーーー!!・・・うぅっ・・・」

 俺は恥ずかしさのあまり、その場で倒れ込んでしまった。


【ミッションクリア。クリアタイム10:32。これより転送を開始します】


【愧死:恥ずかしさのあまり死ぬこと。また、死ぬほど恥ずかしい思いをすること。慚死(ざんし)

「卑劣の小人をして、―せしめんと欲するなり」】

(こうして、黒くんは黒歴史をいくつも胸に刻むのであった・・・)

 黒「てめー、モニター!!俺は最高調の死をくれって言っただろうが!!」

【これが、データベースのなかに存在する、最高調の死ですよ】

 黒「なぁにぃ〜〜〜!!」

【ふふっ】

 黒「ふふっ、じゃねえよ!ぶっ殺すぞ!!」

 殺戮ちゃん「まあまあ♡こういう死に方も世の中にはあるってことで、勉強になったじゃない♡」

 もう・・・殺してくれ・・・・・・

(生きることを諦めるなっ!だよっ!!黒くん!!)

 黒「ぬぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!今回の黒くんは、可愛かったですねw1位の死・・・でも、これは本当らしいですよ!まあ、個人的にはまだ見ぬ2位のほうがきつかったと思いますがね!最近は、いろんな黒くんが見られて楽しいですね!!

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