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2話 失敗

ルールはわかった

要は死ねばいいんだろ?

忘れられないぜ、死という快感!

【今からあなたは死んでください】

 死ぬだと?俺はさっき死んだ。まだ死ねっていうのか?

 白「ふざけてんのか?」

 ???「ふざけてないよ♡」

 後ろから声がした。誰かいる。いちよ警戒しつつ、ゆっくりと振り返る。

 白「誰だてめ・・・」

 ???「どうもー♡笑顔が素敵な殺戮者、殺戮ちゃんだよ♡」

 白「・・・」

 目の前には、10代ぐらいの金髪の女がいた。

 殺戮ちゃん「ねー、そういう反応困るんですけど♡もっとさ、こう・・・あるじゃん?♡」

 この女は何を言ってるんだ?

 白「あー、君もこのゲームの参加者?」

 殺戮ちゃん「ううん♡ゲームマスターだよ♡」

 白「ゲームマスター?君は何を言ってるの?」

 殺戮ちゃん「だから、このデスゲームを作った人ってことだよ♡」

 白「・・・」

 こいつ、本気で言ってんのか?

 殺戮ちゃん「わかった?♡白くん♡」

 白「てめー、なんで俺の名前を!」

 殺戮ちゃん「ゲームマスターだもん♡」

 そういうことか。やっと納得がいった。この部屋に呼び出したのもこいつ。さっき、俺に飛び降りをさせたのもこいつ。だったら・・・

 白「殺せ。」

 殺戮ちゃん「へ?♡」

 白「こんなことをして何がしたい?俺は誰かに指示されてまで死にたいとは思わない。」

 殺戮ちゃん「さっき喜んで、はい!!とか言っちゃって飛び降りたくせに♡」

 白「・・・ッ!?た、ただの好奇心だ・・・」

 殺戮ちゃん「それに、今本当に死なれちゃ困るんだよ♡」

 白「どういうことだ?」

 殺戮ちゃん「このゲームを全てクリアしたら、ご褒美が待ってます!♡とでも言ったら?♡」

 白「そんなことで俺が・・・」

 ご褒美か・・・俺には感情がない。もしそれがいいものであれば、何かしら感情が動くかもしれない。

 白「いいだろう。それに、これがデスゲームならば"本当の命"もかかってるんだろうな?」

 殺戮ちゃん「もちろん♡それでは、今からこのデスゲーム、死の循環についてのルール説明をします♡」

 白「死の循環?」

 殺戮ちゃん「まず、部屋は2つに分かれており、ここ待機ルームとゲームを行う、ゲームルームに分かれております♡」

 白「さっきいたのがゲームルームってとこか?」

 殺戮ちゃん「そうです♡まず、ゲームに入る前に、待機ルームではプログラムにより色々な確認があります♡難易度、ミッション、フィールド生成、転送の順番だね♡」

 白「・・・」

 殺戮ちゃん「難易度はEASY、NORMAL、HARD、EXTRAの4つです♡」

 白「どう違うんだ?」

 殺戮ちゃん「主に、仮定の難易度かな♡」

 白「仮定?つまり飛び降りは、ただ飛び降りるだけだから簡単ってわけか。」

 殺戮ちゃん「そ♡ただし、EXTRAは"3の奇数"ごとに発生して、制限時間は無制限♡」

 白「制限時間?」

 殺戮ちゃん「制限時間は、それぞれのフィールドごとに違ってきて、制限時間以内に死なないといけません♡もし制限時間を切らすと、"本当の死"が待っております♡」

 本当の死・・・クリアをしないと、ペナルティとして死ぬってわけか・・・

 白「へー、面白いじゃん。」

 殺戮ちゃん「まあ、難易度と制限時間の説明はこんなところかな♡次に、ミッションについてご説明します♡」

 白「だいたいわかる。転落死なら転落しろ、みたいなことだろ?」

 殺戮ちゃん「そうそう♡ミッションは、毎回変わるからお楽しみに〜♡続いて、フィールド生成の説明なんだけど、あなたには何色にも染められる能力を持っているの♡」

 白「ふーん。」

 殺戮ちゃん「だから、それを(あたし)が利用しちゃおうと思うの♡」

 白「どうやって?」

 殺戮ちゃん「あなたには、プログラム上でどこかの誰かさんになってもらいます♡その人になりきって死んじゃってください♡」

 白「例えば?」

 殺戮ちゃん「工事現場の作業員だったり、残業中のサラリーマンだったり、休日を楽しむニートだったり、性転換したナースだったり・・・♡」

 白「待て待て!俺の聞き間違えか?性転換って言わなかったか?」

 殺戮ちゃん「え?♡女ナースになって死んでもらうかもよって話なんだけど・・・♡」

 白「うぇぇぇぇ・・・」

 吐き気が・・・

 殺戮ちゃん「ランダムでプログラムが選ぶから、私からはなんとも言えませーん♡」

 白「ざけやがって・・・」

 殺戮ちゃん「今までの説明が、待機ルームでの説明ね♡次に、ゲームルームでの説明をします♡」

 殺戮ちゃん「ゲームルームは、バーチャル空間でできており、バーチャル空間での痛覚はここ、現実世界での痛覚に比例します♡ただし、実際に死にはしません♡」

 白「要するに、殴られたり蹴られたりする痛みは感じるが実際には死なないってことか。」

 殺戮ちゃん「うんうん♡あと、1回のゲームにつき、死ねるのは1回だけね♡」

 白「もし、ミッションとは違う死に方をしたらどうなるんだ?」

 殺戮ちゃん「実際に死にまーす♡」

 白「そんなことだろうと思ったぜ。」

 殺戮ちゃん「制限時間に関して追加なんだけど、腕を見てみて♡」

 白「腕?」

 さっきの時計か。

 殺戮ちゃん「腕には、かっこいい時計がついてるでしょ♡そこのデジタルで書かれている部分が残りの制限時間ね♡さっき、制限時間が書かれていなかたったのは、チュートリアルだったからね♡」

 白「なるほどな。」

 殺戮ちゃん「ただし、EXTRAは1日をループするってことを伝え忘れてた♡」

 白「どういうことだ?」

 殺戮ちゃん「時間は無制限だけど、言い換えれば死ななきゃ、戻っては来れないってことでしょ♡もし、24時間経ったら、また同じ1日を過ごしてもらいます♡」

 白「まじで、ループだな。」

 殺戮ちゃん「ヒントって言っちゃあれだけど、時計のボタンを押したら今の自分のステータスが見れるよ♡女ナースなら女ナースの説明が・・・」

 白「その下りはもういい。」

 殺戮ちゃん「じゃあ最後に、ミッションクリアした後のことを説明しようかな♡ミッションクリアは、規定の時間以内にクリアしたらゲームクリアとなります♡クリアしたら、クリアタイムが発表され、待機ルームに転送、そして、ミッションの詳細を得ることができます♡」

 白「さっきみたいに、転落死なら転落死とはどういうものかを教えてくれるってわけか。」

 殺戮ちゃん「以上がゲームの説明だけど、質問はある?♡」

 白「このゲームはいつまで続くんだ?」

 殺戮ちゃん「いつまでだろうね〜♡」

 白「曖昧かよ・・・」

 殺戮ちゃん「他は?♡」

 白「いつのまに世界はこんなプログラムなんか作れるような技術を得たんだ?」

 殺戮ちゃん「政府が隠してたんじゃないの?♡本当は魔法だけど・・・」

 白「魔法?」

 殺戮ちゃん「いやー、何にも何にも♡他は?♡」

 白「特に」

 殺戮ちゃん「それじゃあ早速、ゲームに移りたいと思うけど、準備はよろし?♡」

 俺に選択肢はない。

 白「あぁ。」

 殺戮ちゃん「それじゃあ、モニターちゃん♡説明お願いね♡」

【かしこまりました。それでは次のステージに移ります。難易度はHARDです】

 いきなりHARDかよ・・・

【今回のミッションは撲殺です】

 撲殺・・・殴られて死ねってことか。てなると、誰かの協力が必要なんだが・・・

【フィールドを生成し、転送を開始します】

 白「はいーはい。」

 また、体が薄れていく。どんなとこに連れ出されるやら・・・

 殺戮ちゃん「いってらっしゃい♡」


 どこだここ?今、俺は、丸まってる。土下座でもしてるのか?

 ???「すいやせんしたー!」

 右のやつが急に謝り出した。誰に謝ってんだよ、って、そんなことはどうでもいい。時計を確認しないと・・・拳を作っている手を広げ、腕に手を当てようとしたその時・・・

 ???「おっらぁーーー!!」

 白「ぶふぉ!!」

 いきなり、腹を蹴られた。たくよお、俺が何したってんだ?

 ???「お前が、監視役をやってたんか、ちゅうてんだよ!」

 監視役?なんのことだ?

 ???「お前は、俺が組長だっちゅうことを知った上で舐めた態度をとってるんか!?あぁ!?」

 この口調。このいかつい見た目。間違いない。こいつはヤクザだ。そして、さっき謝ってたのが、部下ってとこか。ここは、話を合わせよう。

 白「すいやせん!ちょっと今の状況がわからないのですが・・・」

 馬鹿野郎!今の状況をまんま話してどうする!?

 組長「舐めちょんか!!」

 白「ぐはっ!!」

 また蹴られてしまった。そんなことより、制限時間を見ないと・・・倒れると同時に時計に手を当てた。

 [残り7:47]まじで言ってる・・・?

 組長「おい、山田!この腰抜けに説明してやれ!!」

 山田「へい!先日まであった金庫の中身、約5000万円が無くなって、その盗んだやつが俺ら部下の中にいるって話っすよね、組長?」

 組長「あぁ、そうだ。おい、名乗り出ろ!名乗り出ねえなら全員ぶっ殺すぞ!!」

 山田「ひぃぃぃぃ・・・」

 ヤクザっておっかねえなー。こんなけで殺すとか、どんなけ短気なんだよ。しかし、どうやって、撲殺されればいいんだ?あと約6分。時間がない。ん?隣のやつ、すげえ汗かいてるぞ。もしかして・・・

 白「俺、こいつが盗むとこみやした!」

 気がつくと、隣のやつを指差している自分がいた。

 隣の部下「許してくだせえ!許してくだせえ!」

 組長「てめえかーー!!」

 ざまあみろ。あれは?組長の後ろには、焼酎があった。一か八かやるしかない。

 組長「死んで後悔し・・・」

 白「ていうのは嘘でー、俺どぅうぇーす!!」

 組長「・・・」

 白「いつも、天狗な組長さんに一泡吹かせたくて、盗んじゃいましたー。てへっ。」

 俺は立ち上がり、組長の前までいった。

 組長「てめーだったか・・・ぶっ殺す!!」

 組長は焼酎を持ち、そして・・・


 バリンッ


【ミッションクリア。クリアタイム00:06。これより転送を開始します】


 殺戮ちゃん「おかえりー♡」

 白「・・・」

 まじで、HEARDだったぜ・・・

【撲殺:なぐり殺すこと】

 白「これでいいのか?」

 殺戮ちゃん「おっけー♡これで、1ステージ目クリアだよ♡さあどんどん、DEADLIFEを堪能してもらうわよ♡」

 俺はこれからどうなってしまうのだろうか。いいさ、踊ってやるよ。こいつの手の平の上でよ!

どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!このゲームのルールわかりましたかね?わかりずらければ、意見などくださいwあ、Twitterを載せときますのでよければぜひ!この小説以外にも、イレデスっていうデスゲーム系も書いているので、小説情報から同一作者の小説で読めるのでぜひっ!それでは!@yuitan0430_

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