17話 交代
今回から、この物語の主人公は俺になった!白、お前は少し休んどけ。俺が全てこなしてやるよ!!
殺戮ちゃん「あのー、そろそろ白くんに変わってもらえるかしら?♡」
(そうだ。ミッションは終わった。早く代われ。)
黒「・・・」
俺には考えがある。それをこいつに教えてやるよ!
黒「よく聞け。俺はこう考えているんだ。あいつが真っ当な人生を送るためにこのデスゲームをやるならば、それは俺自身も変わらなくちゃいけないんじゃないか?」
殺戮ちゃん「どういう意味よ?♡」
黒「俺とあいつは知識も記憶も共有している。だったら、俺もこのデスゲームをやる必要があるということだ。」
(おい、さっきから言ってる意味が何一つ理解できないんだが・・・)
殺戮ちゃん「なるほどねえ♡じゃあ、しばらくはあなたがこのゲームをやりなさい!」
黒「その言葉を待ってたぜ!」
(待て待て待て!俺は反対だ!!)
黒「なんでだよ?お前にできないミッションを俺がクリアしてやれるだろ!」
(仮に、失敗したらどうする!?それに、俺はお前のことを全く信頼しちゃいねえ!わざと失敗して俺ごと自滅するってことも場合によっちゃありえる!そんなやつに、任せられるか!!)
黒「まあ、任せとけって相棒!!おい、モニター!転送の準備を始めろ!」
(おい!)
【かしこまりました。それでは次のステージに移ります。難易度は、NORMALです】
殺戮ちゃん「あんたらねえ・・・もう少し仲良くやりなさいよ・・・♡」
【今回のミッションは圧死です】
黒「潰されやいいんだな?了解だぜ!」
【フィールドを生成し、転送を開始します】
ここから転送されるのは初めてだな。いつも白はどんな気持ちで転送されるのを待ってるんだろうな。
(はぁ・・・)
リーダー「ということで、黒くん。このプレス機でここにあるやつを全部潰すのだよ?いいね?」
黒「・・・」
リーダー「聞いているのかね?」
黒「俺に命令するなーーー!!」
ブスッ
黒「あっはははははは!!俺に命令するからこういうことになるんだよ!!」
カッターで刺し殺してやった。人間風情が、俺に命令するな!!
(なんでお前は毎度毎度、人を殺すんだよ!!)
作業員A「黒の暴走がまた始まったぞーーー!!」
作業員B「警察と救急車を呼べーーー!!」
作業員C「馬鹿野郎!!こういう時はあれだ・・・あれ・・・・・・逃げろーーー!!」
おうおう、逃げろ逃げろ。さあて、改めて今、俺が置かれている状況を確認しよう。俺は今、どこかの工場におり、今は俺一人だ。今回の死因は圧死。
バーンッ
今、外に出れないかと試しに出口の方に行ったが、出られなかった。どうやら、フィールド制限は工場内のようだ。そして、ここにはゴミを潰す用のプレス機がある。これで確信が持てた。俺は電源をつけ、プレス機を上げる。なんとこのプレス機、3tあるようだ。こんなので潰されたらたまったもんじゃねえ。そのたまったもんじゃねえ死の快感を俺は今から浴びるわけだ!そして、再びボタンを押す。
ウィーーーンッ
再び下がるまでは10秒。どうやら、10秒以内にプレス機に入って潰されないといけないらしい。
黒「よし、準備はできた。いくぞ!!」
ウィーーーンッ
ボタンを再び押し、ダッシュでプレス機の中に潜り込む。仰向けになり、その時を待つ。俺は殺すのも好きだが、死ぬことはそれに劣らず大好きだ。その点では、白と一緒だな。
バキバキバキッ
鼻の骨がどんどん折られ、呼吸ができなくなる。そして、目玉は簡単に潰されて、視界を封じられる。
グチュッ
脳が潰れる音がした。もう何も考えられない・・・ああ、これが死という快感!最高に気持ちいい!!
バンッ
【ミッションクリア。クリアタイム27:44。これより転送を開始します】
【圧死:おしつぶされて死ぬこと。「倒れたブロック塀の下敷きになって圧死した」など】
この部屋は・・・クリアってことか。
殺戮ちゃん「どお?♡クリアの感覚は?♡て言っても、前回のときも同じ感覚だったけど♡」
黒「やっぱり、死って気持ち良すぎるな!人生で一度しか体験できないことを白は何度も体験してると思うと、殺したいほど羨ましいぜ!」
(まあ、否定はしない。)
殺戮ちゃん「サイコパス♡」
しばらくは俺のターンだ。白、しっかりとその目にやきつけろ!"死がなんなのか"をな・・・
どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!今回から主人公が変わりましたね!前置きにも黒くんのコメントみたいなものが書いてありますが、やる気十分ですね!果たして、黒くんは最後まで白くんを裏切らずに、死ぬことができるのか!?ではでは〜