16話 炎上
ふははははは!!俺がてめえらに裁きをあたえてやるよ!おい白!大人しく代われ!!さあ、皆殺しパーティの始まりだ・・・
【それでは次のステージに移ります。難易度は、EXTRAです】
いつのまにかまた、EXTRAにきてしまった。もう2つミッションをこなしたってことか。早いなあ。
今回のミッションは墜落死です】
(おい)
【フィールドを生成し、転送を開始します】
(おい!)
白「よし、行くか!」
(聞いているのか!!チキン!!)
白「なんだよ、うるせえなあ」
(貴様に助言をしてやろう!)
白「助言だあ?いらんいらん」
(もし、考えても答えにたどり着かない場合は、結果を強くビジョンしろ。そうすれば、きっと答えは見えてくるはずだ。)
白「勝手に語っちゃったよ、この人・・・」
殺戮ちゃん「あんた、何さっきから一人でブツブツ言ってるの?♡怖いわよ・・・♡」
白「なんでもねえよ」
殺戮ちゃん「あ、黒くんと喋ってるのね♡でもそろそろ、転送を始めていいかしら?♡」
白「ああ、悪い。始めてくれ。」
(話はそれだけだ。検討を祈る・・・)
白「・・・」
あいつの言ってたことなんて、スルーすればいいだろ。
アナウンス「皆様、本日はホノルル行き***航空***便にご搭乗いただきありがとうございます。この飛行機はホノルル行き***航空***便でございます。」
で、飛行機の中で何しろってんだよ?今回の舞台は飛行機。乗客はほぼ満席。俺の席は左側の通路側。黒のせいで何死か忘れちまった。時計を見ればわかるか。墜落死。ここに乗ってりゃいつか落ちるってことか?
caA「コーヒーなどは、いかがなされますか?」
白「ああ、もらっとくよ」
機内販売のコーヒーをもらい、一服つく。やや深煎りの豊かな香りと深いコクが口の中に広がる。だが、こういうのは冷めてきたら、味の特徴が明確になるんだよな。もう少し冷ますか?しかし、本当に墜落するのか?平常運転まっしぐらだぞ?
アナウンス「まもなく、ホノルル国際空港に着陸いたします。お忘れ物のないよう、ご確認ください。」
おい、この流れは・・・機内全体に、アナウンスが響き渡る。
アナウンス「皆様、ただ今ホノルル国際空港に到着いたしました。時間は午前10時22分、気温は摂氏24度でございます。」
墜落死なんてしねえじゃねえか!!そして、渋々降りて泊まり先のホテルのベッドの上に俺はいた。
さすが、EXTRAなだけあるな。そう簡単にはクリアさせねえって寸法か。だが、今日という日は無駄な1日ではない。そう信じたい・・・
アナウンス「皆様、本日はホノルル行き***航空***便にご搭乗いただきありがとうございます。この飛行機はホノルル行き***航空***便でございます。」
さあて、どうしたものか・・・確か前回もこんなような感じで詰まったよな?前回・・・そう、地下鉄でもう一人の俺、黒が銃を乱射し、乗客を皆殺しにしたことがあったな。
(それが貴様の描いた勝利のビジョンだ!!)
でやがったな、もうてめえの手は借りないんだよ!
(じゃあ聞くが、今から貴様はこの飛行機を墜落させないといけない。だがそれは、ここに乗っている乗客全員を皆殺しにするも同然の行為だ。)
くそっ!!
(そんなことが貴様にできるのか?答えはNOだ!なら、もうやるべきことは見えているだろう・・・)
何が言いたい?
(代われ)
ふざけんな!どうせてめえのことだから、ロクでもないことをするつもりなんだろうが!!
(だったらなんだ?俺はてめえの手助けをしてやると言っているのだよ!!ふんぬぁぁぁぁぁ!!)
白「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!クソがっ!!」
体がまた"あいつ"に入れ替わろうとしている。クソっ!!力が入らねえ・・・
黒「貴様ら、手を上げろ!!さもないと、殴り殺すぞ!!」
客「きゃーーー!!」
(おい、黒やめろ!!)
黒「てめえは引っ込んでろ!ここは、俺のステージだ!」
caA「お客様、落ち着いてください!他のお客様のご迷惑になるので・・・」
ブスッ
俺はその女の心臓めがけて、カバンにあったボールペンで刺した。
黒「手を上げろと言ったのが聞こえなかったのか、女?」
この女、死んだな。
(いい加減にしやがれ!!)
黒「黙れ、チキン!まずは、手元にあるケータイを全員俺によこせ!」
男性A「どうする?」
女性B「渡すしかないわ・・・」
客どもは、全員ケータイを俺に渡した。これで、外部への連絡を絶った。
黒「てめえらみたいな、腐った人間どもにはここで死んでもらう。今のうちに遺書でも書いておくんだな!おい、今いるcaは全員俺のところに来い!」
俺はcaを集めることにした。
(クソっ!どうすれば・・・!!)
黒「お前らは、客を紐で縛れ。逆らったら、さっきの女みたいに殺す。」
caB「は、はい!」
全員が縛られて、いい眺めだぜ。あとは簡単だ。
黒「そこの女。」
caC「はい!」
黒「コックピットのドアを開けろ。」
caC「さ、流石にそれは・・・」
ブスッ
黒「逆らえば、死ぬっつっただろ。ドアを開けないつもりなら壊せばいいんだよ・・・」
ドンッ
ドンッ
ドンッ
バコーンッ
コックピットのドアを壊した。床にはその破片と思われるものが散らばっていた。俺は強い・・・強いんだ!!
黒「あっははははははは」
パイロット「な、なんだ!?」
黒「世界を壊すものだ」
ブスッ
(てめえ、何人殺しゃ気が済むんだよ!!)
黒「俺は、人間に復讐がしたいだけだ。殺すなら、誰でもいい。」
パイロットをどかして、操縦席に乗った。
客C「助けてくれーーー!!」
客D「お母さーん!!」
客席がうるせえな。今、楽にしてやるよ!!
ガシャッ
レバーを思いっきり下げ、墜落を目指す。
黒「あっはははは!!はははははは!!」
ドーーーーーーーーーンッ
【ミッションクリア。クリアタイム26:11。これより転送を開始します】
【墜落死:高い所から落ちて死ぬこと】
黒「ふう、疲れたぜ・・・」
殺戮ちゃん「あなたねえ、白くんにハイジャックして欲しかったのに、なんで毎度毎度邪魔するかな?♡」
黒「毎度毎度って、2回目だろ。あいつは人が殺さない。だから、俺が手を汚す必要がある。それだけだろ?」
殺戮ちゃん「ほんと、あなたが生まれたのは白くんのせいだから、白くんのを恨んじゃお♡」
黒「勝手にしろ。だが、俺はあいつを助けてるだけなんだよ。あいつがこの先、真っ当に生きていけるようにサポートするのが俺らの役目だろ?」
殺戮ちゃん「まあいいわ♡でも、極力出てこないでちょうだいね♡出てくると、あなたの言った通り、白くんが真っ当に生きていられなくなっちゃうからね♡」
どうも、今からあなたは死んでくださいの作者ゆいたんです!2回目の憑依入りましたね!白くんは素手で何人か殺していたので、相当、強いのでしょう。女子供を手にかかるところは、クズいと思いますけどw