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番外編 カスタムパートナーズ・クロス(Ⅱ)

今日はコラボ番外編を16時にも更新予定です!


「CO-ROU・THE・CHRONICLE!」

「カスタムパートナーオンライン」


――――――――――。


「「――ん?」」


 ここで、二人の放った世界の名前が異なってしまっていた。


「えーと、これはどういうことだ?」


「ナガマサさん、多分これバグかなんかで世界が混線したんだと思います――いや、こんなことありえるのか!?」


「あー、うちの方が原因かもしれない。色々試験的なことやってるみたいだし」


 つまり、ナガマサはβテスターかとカイトは思った。

 ならば、この状況は尚更ちょっとまずい。


「なら、急いでその子を探そう。俺らは、バグに気が付いた運営が最悪なんとかしてくれるかもしれないけれど、βテスターを運営が保証してくれるとは限らない。なら、最悪の場合も考えて合流を急ごう」


「――あれ、そう考えると相当まずい?」


 ナガマサは、今ことの重大さに気が付いたとばかりに首をかしげる。


「そのタマという子と連絡とる手段はないんですよね」


「タマは相棒だから、本当なら呼べば召喚できるはずなんだけど、何故かソレができなくて」


「何故か――ん?」


 そこでカイトは遠くから謎の音がすることに気が付いた。

 その音――いや、音というより音楽、リズムといった方がいいか。

 そんな音が、濃霧の中をだんだんとこちらに近づいてきていた。

 

「ナガマサさん、あの音ってタマちゃんに関係あります?」


「――いや、多分違うな」


 そんなことをしていると、霧の中からその音の主が姿を現した。

 端的にいってソレは、神輿を担いだクワガタとしか言いようのないモノだった。

 数体の【武者クワガタ】が警護する神輿は、八体の【足軽クワガタ】が担いでいて、その周りを各種楽器を持った【楽師クワガタ】が楽し気な音楽を奏でていた。

 そして最後にその神輿の上には偉そう&強そうな【大名クワガタ】というのがふんぞり返っていた。

 ――さながらこれは、小さい大名行列といった感じだ。


「てか、バリエーション豊かだなクワガタ」


「うん、他にも【将軍クワガタ】とかいるよ」


「へー、ってそんな場合じゃない!?」


 そんなやり取りをしていると、警護役の【武者クワガタ】とカイトの視線が重なる。

 そして、【武者クワガタ】が【大名クワガタ】になんかジェスチャーを送り、【大名クワガタ】がうむ、とうなずく。

 次の瞬間、神輿を置いた【足軽クワガタ】と共に、【武者クワガタ】が腰に佩いていた刀を抜いて向かってきた。


「畜生、やっぱりこうなったか!?」


 そこでナガマサとカイトも臨戦態勢を取り、濃霧の中での戦いが幕を開けた。



▽▲▽



「それでねー、その時おろし金がね! ずばーっと敵をやっつけたのだ!!」


「へー、強いねおろし金!」


「おろし金はさいきょー!! でもタマはもっとさいきょー!!」


 一方その頃、事の重大さに気づいた向こう側と違い、タマ&レナのコンビは至ってのんきに手をつないで歩いていた。


「そーいえば、レナは誰か探していたの?」


「うん、カイトって言うお兄さんをちょっと探していたんだ」


「その人もモジャマサと同じで迷子?」


「うん、いい年して迷子」


「まったくなさけないねー」


「ねー」


 今この場に相方(特にカイト)が居たなら、ただでは済みそうにない会話をしながら森を進む二人。

 この場にツッコミ役がいない。

 つまり、二人のボケ倒しはどこまでも進む。


「その人とレナは、友達?」


「――まぁ、友達かな? 今はまだ」


「友達じゃなくなるの?」


 何気なく言ってしまった本心に、タマがそう聞き返した。


「なんか、悪いことしたのか? ならタマが懲らしめてもいいよ」

「いや、そこまで悪いことしてないから――いや、してるか。朴念仁は罪。私は悪くない、全部全部カイトの所為」


「んー?」


「と、兎も角友達じゃなくなるってのは、その、いい意味で! 友達よりも、パワーアップするってこと!」


「おー!!」


 パワーアップという絶妙に子供心をくすぐるワードに、目を輝かせるタマ。

 とてもワクワクした様子で、更にタマはレナに問う。


「それはうわさにきく“だいしんゆー”というやつなのか?」


 その問いは、絶妙にレナの心を貫いた。


「うぐっ、そ、それは私にとってのバッドエンドというか――いや、今のままだと大親友ルート一直線なのがとてもまずいというか」


「“だいしんゆー”じゃダメなのか?」


「ぜったいダメ!!」


 そこだけは断固拒否する乙女・レナ。

 カイトの中での位置づけが大親友に落ち着いてしまったが最後、今のままでも振り向かれないのが、多分死ぬまで続くという生き地獄が待っている。

 だが、それを年端のいかない少女に説明するのも憚られるちゃんとした乙女・レナ。

 そこで彼女は、かなり湾曲的な表現で場を収めることにした。


「私はそんなところで満足していられなの! 目指すは大親友より更にすごい頂なのよ!!」


「お、おぉぉおおお!!」


「大親友より上の、唯一無二の頂を目指すのよ!」


「かっこいい!! タマも、タマもモジャマサの“だいしんゆー”以上になるー!!」


「――や、それはちょっと」


 なんか論理的に引っ掛かりそうだと感じてしまったレナであった。

 そんなことを話していると、タマが突如ある方向を見て立ち止まった。


「どうしたの、タマちゃん?」


「なんかくるー」


「え?」


 タマにそうレナが聞き返したその時。

 森の濃霧を消し飛ばすほどの大爆発が、遠くで起こったのが見えた。






「クロスオーバーとか、やってみたいなー」とツイッターで呟いたところ、快く引き受けて下さり実現しました!

作品は、俊郎先生の「ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で自由に楽しく生きていく!スローライフ風味のまったりのんびりハチャメチャライフ!?~」です。


https://ncode.syosetu.com/n9420fe/?p=2


ユニークチートな主人公の愉快痛快な第二の人生が魅力的な作品です!

私の執筆力では、先生の力量を再現できてはいないので、興味を持たれましたら、是非本編に遊びに行ってみて下さい!


また、向こうにもカイトとレナが遊びに行ってるので是非是非ご覧ください‼︎

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