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1 プロローグ

 俺は今、異世界での生活を楽しんでいる者である。

 名前はまだない。


 ...ハハッ、冗談だ。

 俺の名前は国後冬弥、元高校生だ。

 名前から察せられる通り、俺はもともと日本人だった。ピッチピチのな。


 突然だが、これを見ているそこの貴方に考えて欲しい。

 いきなりぶっ飛んだ話ではあるが、もし今の今まで平穏に過ごしてきた生活が何らかの形でいきなり崩れ去ったら、貴方はどう思うかな?

 今の生活よりも酷いものになったら嘆き悲しむだろうし、良いものになったなら少なからず喜ぶだろう。まあ当然だ。


 崩れ去る、というとマイナスなイメージを持つ者が多いと思うが(というかそれが普通だと思うが)、ここでは良い意味も含む。まあそんなことはどうでも良くて。


 俺はとある事情で今まで平穏に生きてきた地球での生活を奪われる事となった。

 その代わりとして俺に与えられた第2の人生は...幸せも、そして悲しみも俺に与えることとなった。


 しかし...もし先の問について、前者か後者かと問われれば俺は間違いなく後者を選ぶだろう。

 地球で生きてきた年月が少ないことがあっての事だろう。

 しかしそれくらいには第2の人生が充実していると俺は感じている、というわけだ。


 ...さては貴方は俺が何を言ってるのか分かってないな?

 まあいい、プロローグなんて所詮こんなもんだろ。


 今から書くのは、異世界での第2の人生を得た俺の快談(・・)である。


 

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