表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

この世界の仕組みとか

「はぁ〜」


如月はため息をついた。


(人生をまた送れるんだから、何となく感づいていたが...)

(まさか本当だとはな)


如月は余りにも小さい手足を動かして寝返りをうった。


(マジでベイビースタートとは)


今、如月は赤ん坊であった。


(この状態で世界救えとかどんだけ時間かかると思ってんだよ...)


さて、それでは如月が成長すると共に、この世界の特徴を説明しようと思う。

まず、この世界の名前はバルフレクト。

この世界では化学の代わりに魔法がとても発展している。

その証拠に、いま如月が寝ているベッドには赤ん坊が落ちないようにバリアが貼られている。

ここでは学業が義務づけられておらず、別に学校には行かなくても良いのである。

小学校までは特に変化は無いが、中学校からは、魔法系か、武術系かに分かれるのである。

今魔法系と武術系が出たので、次は職業について話そう。

この世界では、職業が生まれつき決まっている。

小学校を卒業するときに占い師という職業の人に占ってもらうのである。

ちなみに、最も多いのが『村人』、最も少ないのが幻獣系である。

如月の場合は、まぁ後々ということで。

そして、最も特徴的なことはスキルとレベルである。

まず、生き物は生まれつき何かしらのスキルを持っている。

そしてレベル100になったときにもう一つスキルを習得できるのである。

レベルはとにかく生き物と戦い、勝利する事で得られる経験値を一定量得ることで上がる物だ。

あくまで勝利なので、負けたら経験値は入らない。

勿論当たり前だが、強い生き物と戦うほど、経験値は多く手に入る。

ここからが少し特殊で、レベルの上限は生き物の種類に寄って違うのである。

例えば、人は1000まで、動物は10から、確認されてる物で726まである。

モンスターには上限が無く、レベルアップはほぼ無限と言っていい。

これ以上のレベルアップは特別なスキルを持たない限り不可能である。

と言っても、上限が違うから強さが変わるわけでは無い。

一回のレベルアップのための経験値量とステータスのアップ値が違うだけである。

例えば、人間がレベル1から2になるのに経験値を10使うとき、これをネズミに当てはめるとネズミは経験値100が必要だ。

モンスターの場合は、種類によってレベルは固定である。

また、これも個体差があるため、一つとして同じものは無い。

さて、そろそろ如月が中学校に入学するようだ。


「あぁ、やっとか...退屈だったなぁ〜」


この世界では、小学校の六年間の内に、高校までの勉強を全て終わらせるという鬼畜のような取り決めがあった。

しかし、如月は元高校三年生。

ほとんど全て習い終わっており、至極暇だったのである。


「おい、新入り」

「...俺?」

「そうだ。ちょっと顔貸せや」

「今から入学式なんすけど...」

「まぁすぐ済むからさ」


如月は数人の在校生に、人目のつかないところに連れて行かれた。


「で?何の用っすか?」

「職業は何だ?」

「そんなの聞いてどうすんすか」

「まぁいいじゃねぇか。なぁ?」

「はぁ...はい、これでも見てください」


そう言って如月が差し出したのは、身分証明カードだった。

この世界の住人は一年に一度、誕生日の日に自分の個人情報を入れたカードを作る事が義務づけられている。

本人の魔力を込めているため、他人に偽造される事はほぼ無く、入れる情報やデザインは好きに決められるのだ。

如月の場合、名前、スキル、職業、年齢の四つしか情報を入れていない。


「んん〜?どれどれ...って、レベル183!?す、すいませんでした!」

「いや、別にいいんすけどね...。そんじゃ失礼します」


如月が校門の前に戻ると一人の女子が話しかけてきた。


「やっほー、錬!」

「よう、セルフィ」


この少女はセルフィ・シルヴァーナ。

如月の隣に住んでいる同い年の少女である。

職業は『大賢者』。

言わずと知れた魔法のエキスパート、『賢者』の上位互換である。

レベルは139と年齢の割になかなか高い数値を誇る。

今日、如月と同じ中学校に通うことになったのだ。


「この後、最後の面接だってね。緊張するな〜」

「何でだ?なんて答えても入学は決定だろ?」

「でも答え方によっては、成績に響くらしいよ?」

「へー」


とか何とか言ってる内に、如月の番が来た。


「失礼します」


面接とか言っても、軽い質問だけである。

ここでやり抜く自信はあるかとか、趣味とか。

ここでは、皆さんが一番気になるところを抜粋しよう。


「職業は?」
















「...『無法者』です」







to be continue...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ