初戦闘
ノリと勢いで書いてるから、予定がいつも狂うんだよね
残るは馬車の3人と盗賊の2人。
俺は残弾の無くなったSR-25をカバンに戻し、ホルスターのガバメントを抜いて男どもに近づく。
生かしておいた理由は、とりあえず事情を聞いておこうと思ったからだ。
「……誰だテメェ……。これはお前がやったのか?」
「そうだ。悪いが美少女が襲われるのをほっておくことができなくてね」
そう言い少女に目を向ける。
何が起こっているのか分からない。そんな表情だ。
「そんなわけで、とりあえず聞くが、まだ殺る気か?」
「あたりめぇだぁ!!」
西洋剣のような長刀をこちらに向け殺気を放ち続ける男どもに一応聞くと、予想通りの答えが斬撃と共に返ってきた。
俺は正面の男に45ACP弾を撃ち込んだ後に、白兵戦を展開する。
やはり身体能力は強化されているようで、盗賊の斬撃を軽々と対処し、腰に置いておいたサバイバルナイフで首を掻っ切る。
盗賊の2人を始末すると、馬車の男1人が突っ込んできた。が、動き出した瞬間に、額に弾丸を撃ち込む。
そして最後の2人にも銃を向けようとした瞬間。
「う、動くな!」
1人が少女の首元に刀を当てていた。
「う、動くとこいつの首を斬……ガッ!?」
そんな男に容赦なくガバメントを撃つ。
なぜか少女から離れて刀だけを当てている状況で立っていたので、ただの的であった。
しかし、厄介なのは2人目だった。
武器は槍のようなもので、その矛先はまさに少女を突き刺そうとしていた。
俺は地面を蹴る。
刃が少女に迫る中、強化された身体を最大に使って、そして、少女を抱きすくめる。
肩に鈍い痛み。
少女を突き刺そうとした槍は避けきることができなかったらしく、俺の肩を切り裂いていた。
しかし、浅い。
俺は少女を抱きかかえたまま、ガバメントを引き抜き、発砲。
男の眉間に吸い込まれるように着弾し、地面に赤い花を咲かせた。
全滅。異世界での初めての戦闘だった。
事情は何一つ聞けてないけど、まぁ少女を助けれたからいっか。
そう思い少女の方を見ると、綺麗な顔は真っ青に染まり、瞳に涙を溜めた少女がこう叫んだ。
「離して!」
今更ですが、主人公の顔はイケメン設定にしてます。
僕の顔もイケメン設定にできないだろうか……。