プロローグ
リメイク版……いつか前作非公開にするかも(黒歴史)
「……知らない天井……天井すら無いや」
俺はベットの上で呟く。
寝起きで寝ぼけてる目に写るのは真っ青な空。
雲ひとつ無い空から降り注がれる太陽の光が、木々の陰に揺られながら俺に降り注がれる。
……………まてまてまて。おかしいだろ。
夢の世界から意識を引っ張り上げる。
周りを見回すと、360度に広がる大自然。
高々とそびえ立つ木々の合間に俺は、ベットの上に座り込んでいた。
「……ここどこ」
状況に全くついていけない。
確か俺は昨日自分の部屋で寝たはずだよな…?ベットはあるし、自分で布団に潜った記憶もある。
ならなんでこんな森の中に……まだ夢でも見てるのか?
そう思い頬を捻る。痛い。どうやら夢じゃ無いらしい。
なら、なんだこの状況?
改めて周りを見る。
部屋は無く、あるのはベットとスマートフォン、ベットの柱に掛けておいたカバンだけ。
あと見えるのは雄大な自然くらいである。
「………とりあえず助けを」
呼ぼうとしてスマートフォンを開くと、そこに写るのは文字化けした文字。
通常なら日にちと時間が表示されるその画面には、どこの国の言葉でも無さそうな、奇妙な記号が映し出されていた。
その中で読めるのは、右上に表示されるバッテリー残量と、右上に表示される、直通という文字。
なんだ?直通って。こんなの初めてだ。
疑問に思いながらもとりあえずロックを解除する。
すると、ホーム画面に映し出される数種類のアプリ。
「消えてる……」
ゲームやチャットアプリなどのアプリは全て消え、残っていたのはメモ帳や電卓など初期からあるようなものだけ。
しかし、その中に残っていた電話を見つけ、急いで110番にかける。
………かからない。親や友人にかけてみてもコールすらしない。
だんだんと焦りが募る。
ただでさえ意味不明な状況なのに、助けも呼べないとなると、確実に詰む。
何か……何か無いかと電話帳をスクロールすると、とうとう最下段まで来てしまう。
そして、そこに書かれた'神'の文字。
もちろんそんなの電話帳に登録した覚えもない。
俺はゆっくりとその文字をタップする。
スマートフォンを耳に当て、数秒待つ。
すると、コールが始まった。
やった!そう歓喜しようとした瞬間、電話は相手に繋がった。
「やっほー!」
「………は?」
そして、スマホ越しに聞こえる声は、おちゃらけたような、男の声だった。
今回はいつまで連載続けれるだろうか……