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06 姉の相手は少し面倒。

ーSide Reiー


「ただいまー」


今日は何だか一段と疲れた。

明日のために早く寝るとするか。

でも……アイツが居るんだよなぁ……。


「おー伶衣じゃん。おかえり〜」

「げっ……」

「姉の顔見て『げ』は無いだろ」

「うっせ」


鞄を肩にかけ、乱雑にソファへ座る。

コイツは俺より四つ年上の姉貴、三枝澪だ。

コイツほんとーーに面倒なんだよな。

すると姉貴も隣に座る。


「何だよ、隣に座んな」

「あんたねー……。っていうか伶衣、今日帰り遅かったじゃん。あ、もしかしてデート?」


ニヤニヤしながら姉貴が問う。

コイツ……マジで覚えとけよ。


「んな訳ねーだろバカ姉貴」

「バカとは失礼な!」

「バカだろ、どっからどう見ても」


姉貴が悔しそうな顔をする。

俺に口喧嘩で勝とうなんて千年早いんだよ、バーカ。


「年頃の男の子ってこうも変態なのね」


は?

お前俺のこと変態つったか?

………おっし、後でしばく。


「お前こそ脳内BLの過激なシーンで埋め尽くされてるだろうが!こんのド変態が!」

※リア主はこんな事微塵も思ってません

「はぁぁ??伶衣こそ学校で爽やか〜な笑み浮かべて女誑かしてるでしょ!?アンタこそド変態じゃん!」

「ちょっと伶衣、澪。喧嘩は辞めなさい」


お互い睨み合った後、母親が仲裁する。

我が家の恒例行事である。

すると姉貴がふと口にした。


「あんたもさ、少しは素直になりなよ。もちろん学校でも家でもの話」

「嫌だね。俺はこの生活に慣れちまってるし、それに周りからの評価が一番。だから俺はこの生活を続けてるんだよ」

「ふーん……」


姉貴は机に置いてあるココアを一口飲む。

はぁ……マジでなんなんコイツ。

澪の性格は本当に読み取れない。

ふざけてると思ったら急に良いこと言い出すし、いい雰囲気の時にBLの話しだすし。

もうもはや怖い域に入ってるよ。


「あ、そうそう!私の好きな作家さんの新作BL本出たんだよ!伶衣も読め!」

「絶ッ対に嫌だね」

「え〜?何で何で?BLはええぞ〜」

「黙れって言ってんだろバカ!あ、おいやめろ!表紙を擦り付けるな〜……!!」


はぁ……本当に、意味の分からない姉だ。

しかし、俺がこうやって本性を出しているのは、(コイツ)のおかげだろうな。

ふと姉貴の言葉を思い出す。


『いいんじゃない?偽ったって』


その声色はどんな事があったって、この時にしか使わなかった。


「はぁ〜……」


俺は大きくため息を吐いて前髪をかきあげる。

やっぱ俺、どうにかしちゃってんのかもしれんわ。


「ん?どった?あ、発情期?じゃあ私部屋に戻るね」


やっぱり違う。

コイツが変態なだけだ。

俺は姉貴の襟を掴んだ。


「んな訳ねーだろうが!」

「いやいや照れなくても……」

「照れてねーよ馬鹿野郎!」


本当に姉貴は分からん。

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