「とおくのロケット」 「The Life is Only One」
「とおくのロケット」
なんだかわからないまま
なんだか心が沈んでいく
身体も重くて重力が辛い
地球を出るには金がかかり過ぎるから
重力につかまったまま ここで沈んでいく
遠くを見れば 金塊を積んだロケットに人だかり
海が裂けて大陸が沈みだす
空が落ちてくるのは明日のようだと噂話
ここは結局どこでもない場所
気が付けば ロケットは跡形もなく消えていた
「The Life is Only One」
歩いていても死んでいく
止まっていても死んでいく
歌っていても 笑っていても
黙っていても 叫んだとしても
一人でいても 恋していても
……
死んだ人は死んでいる
こっちの人は生きている
僕もまだここにいる
あの猫はそこにいる
彼は彼として生きている
僕も僕として生きていく
それだけのことだ




