姉妹都市からの贈り物
「皆んなー! ご飯出来たわよー!」
食堂に皆んなが集まって来る。
「今日のご飯は麺?」
「そうよ、毎年姉妹都市から贈られて来るかっぱ麺。
今日はジャージャー麺ふうにしてみたの」
「へーそうなんだ、いただきます」
「いただきます、あ、美味い」
「美味いよ母さん」
「ありがとう」
「でも彼処の街は律儀だよな、毎年贈って来るんだから」
「それさ、万が一の時に助けて貰おうっていう思いからじゃないの?」
「そうかも知れないな、地球の姉妹都市がある国は地震が起きやすい所だから」
「贈りものを寄越さなくても助けに行くのにな」
「でも前の時、大震災の時、あの時は偶々他の星域で怪獣が大量出現していて、宇宙警備隊の面々がそちらに掛かりっきりなった所為で救援に行けなかったから、その所為じゃないのか」
「そうかも知れないね」
「ごちそうさま。
じゃあ僕は地球方面のパトロールに行って来るね」
「贈り物のお礼だからって言って姉妹都市に立ち寄るなよ」
「どういう事?」
「前に好奇心から立ち寄っちゃったんだ。
だけど上げ膳据え膳で大歓迎されるのは良いんだけど、パトロール日程に支障が出る程引き止められるからな。
帰りますって言っても、もう1日もう1日って帰らせて貰えないんだ。
で、帰る時は帰る時で持ちきれない程の土産を渡されるからだよ」
「ウワー、それは勘弁して欲しいな。
立ち寄らずに帰って来るよ。
じゃあ、行って来ます」
地球方面のパトロールを担当している宇宙警備隊のウ○トラ○ンが地球に向けて飛びたった。