ウィニングラン
とりあえず、ゲームパートはこれでおしまいです。
さあ、AIは馬鹿なので冬の間も日本軍に突っ込んでいっては溶けてくれました。敵軍とともに雪も解けて季節は春。日本軍の進撃速度はだいぶ上がっております。
ここでもう一度、今回のRTAのレギュレーションを確認してみましょう。今回のRTAでは、キャラメイク開始から実績「東洋の番人」を取得するまでの時間を計測します。「東洋の番人」の取得条件は
・日本の軍事点と名誉点がアジア最高である
・日本の軍事点と名誉点がロシアを上回っている
の2つを同時に満たすことです。上の条件はすでに満たしておりますから、あとはロシア軍を殲滅してロシアの軍事点を下げ、日露戦争に勝って名誉点でも上回ればタイマーストップとなります。
さて、各所の港から順調に攻め上っている日本軍ですが、雪も泥濘も残っていないのにだんだん進軍速度が鈍っています。
これは補給の問題ですね。細かい話は省略しますが、このゲームは補給線の概念があり、線路や大河川の近くが最も補給状況がよく、そこから離れるほど補給状況が悪化していきます。どの程度悪化するのかは兵站技術の開発状況や、輸送トラックの配備状況、その土地のインフラ整備率の影響を受けるのですが、今戦っている満州や沿海州はいずれもインフラ整備率が低く、線路や大河から離れて行動するとあっという間に補給効率が悪くなる状態です。
このまま放置すると攻勢限界を超えて進撃し、冬場に自然消耗で勝手に死ぬため、満州にいたロシア軍を程よく叩きのめしたら陸軍に別の場所への攻勢を依頼します。普通のプレイでは内閣の閣僚や部隊の参謀あたりになったときに使うやり方ですが、菊麿と結婚したことで英梨子の名誉点がさらに高まったこと、陸軍上層部の皆さんに媚をうりまくって友好度を稼いだことで、陸軍技官でも何度かやれば意見を通せます。
フランス海軍とバルト海のロシア海軍はイギリス海軍の物量で瞬殺されてますので、攻撃対象は敵首都サンクトペテルブルグを指定して問題ありません。……承諾されたようなので、運が良ければ、これだけでもそのうちヨーロッパ方面に日本軍が上陸します。
ただ、微妙に制海権が足りず、いつまでたっても上陸してくれないことがありますので、海軍にもバルト海に遠征するよう働きかけましょう。こちらは英梨子が自分で言ってもまず通らないので、これまでのコネを総動員して多方面からしつこく要請を出していきます。ただ、コネがある人の中には戦場に出ていて捕まらない人もいますので、試行回数がたらず通らないことがあります。みなさんお祈りをお願いします。
さあまずは道孝お父様に依頼して……OK、お父様個人の了解は得られました。次は大久保利通総理大臣も……海軍と交渉はしてくれそうです。それから予備役ではありますが、造船関係で絡みがあった赤松則良中将にもお願いしましょう。あとは……あ、菊麿殿下がちょうど帰ってきてますね。階級が低いので望みは薄いですが、お願いしましょうか。
さあ、後はお願いした皆さんの健闘を祈って時間を進めましょう……まず大久保さんがだめ、それから赤松中将もだめ。お父様はどうかというと、お父様もだめ。だめだった人にはまたもう一回依頼からやり直しますが、その分タイムロスになりますし、英梨子との友好度も下がります。あんまり失敗はしたくない……
あ、菊麿殿下!? 海軍がバルト海の制海任務を了承!? なんと菊麿殿下が海軍との交渉を成功させましたこれはファインプレイ!かなり低い確率を引き当てました!
さあ、修理を終えた海軍がはるばるバルト海まで向かっていきます。史実でバルト海から日本に来ようとしたバルチック艦隊は、世界中に散らばるイギリス植民地から嫌がらせを受けましたが、日本艦隊は逆にイギリス植民地で補給を受けながら万全の態勢でバルト海へと向かっていきます。
そして、小規模な掃討戦が起きてバルト海の制海権が日本に渡った頃、いったん英国本土で待機していた陸軍1個師団が輸送船でサンクトペテルブルクへ運ばれていきました。
サンクトペテルブルクの地形は市街地。攻撃側に大きなペナルティが、防御側には攻撃力にボーナスが入る地形です。さらにこの時代の強襲上陸は大きなペナルティが入るため、ロシア軍にはかなり粘られてしまっていますが……ああ、敵の1個師団が敗走しました! これにより敵部隊の火力が低下し、戦況が日本側に傾きます。そしてついに……サンクトペテルブルク、陥落です!
そして確保した橋頭堡に次々とイギリスの師団も上陸してきました。ヨーロッパ方面はインフラも整備されているので、満州より簡単に進軍できます!
あとはロケット砲でロシア軍を溶かしながらいくつかの都市をイギリス軍と押さえると、ゲームシステムによる講和が起きます。一瞬ゲームが固まったあと、実績解除の通知が出たところでタイマーストップです!
……はい、講和が成立して実績「東洋の番人」の通知が出ました。タイマーストップです。タイムは……4時間33分04秒でした。いやー相当かかっちゃいましたね。何とか予定時間に間に合わせたかったのですが、少し足りませんでした。
さて、完走した感想ですけれども、序盤は本当にうまくいってて、レコードペースかと思っていたんですが、カイウラニの婚約イベントでハズレを引いたのが本当に辛かったですね。あれでイギリスを引きずり込んでサンクトペテルブルクまで遠征しなければならなくなったのが本当にタイムロスでした。
とはいえ、道孝お父様を安定して侍補にするやり方が発見されるかもしませんし、今後のチャートを練るうえで非常に有意義なRTAだったことは間違いなかったと思います。また、観客の皆さんにも、そのへんの動画では見られないような、世界大戦チャートでの走りをお見せできたので、そのあたり、面白いと思っていただけたのなら幸いです。
さあ、時間も押していますので救国の輪廻のRTAはこのあたりで終わらせていただきます。ご視聴いただき、ありがとうございました。また次のゲームでお会いしましょう。
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