第一のガバ
RTAパートです。兵器開発にばっちりかかわり、将来の結婚相手にも無事遭遇できたようですが……?
さて、1881年になりました。まず新年早々また大火イベントが起きます。できることはないのでスルー……とおもったら、お父様の方から相次ぐ大火に何かできることがないかを聞かれました。
防災にはほとんど振ってないので、「常設消防団」と「火災避難訓練」、それから化学と工学の基準を満たしているので「建築基準(防火)」の3つくらいしかアイデアがありません。
「常設消防団」はほっといてもすぐ設立されますし、「火災避難訓練」は効果量が低く、「建築基準(防火)」は前提技術が多くてこの年代では有効になるまでに年単位の時間がかかります。とはいえ、何も言わないのもしゃくですから、これらのことをお父様に話して全部実行してしまいましょう。英梨子が自分でできるのは「建築基準(防火)」くらいですが……
それから3月になると内国勧業博覧会イベントが発生します。ここまでに電灯を発明していると、内国勧業博覧会に展示されて名誉点が上がります。今回は三菱に権利を売っているので、岩崎と名誉点が按分されました。ますます向こうへの「貸し」が膨れ上がっていきますね。
すぐ後にハワイ王国からカラカウア王がやってきます。たいていのプレイ動画では後々アメリカに対して優位を得るためにカイウラニの嫁入りを承諾させることが多いですが、今回のレギュレーションではロスになるので特に干渉しません。ハワイは犠牲になったのだ……
さらにロシアのアレクサンドル2世の暗殺イベントが起き、月末にはルーマニアが建国されました。何なんでしょうねこのイベント量。年度末進行かな?
さて、4月になると学年が1つ上がり、新入生がやってきます。この年に中途入学してくる山階宮菊麿殿下と将来結婚することがチャートに入っていますので、友好度を上げるためにひたすら絡み続けましょう。同学年なので、登校すればほぼ確実に遭遇できます。だから、菊麿殿下と同い年になるように生年月日を設定する必要があったわけですね。このように、友好度を稼ぎたい相手と生年月日をそろえて幼馴染になる戦略のことを「青春の日の思い出」と呼びます。
プレイヤーを含む各キャラクターにはアライメントが設定されており、縦軸が「統制」←→「放任」、横軸が「革新」←→「保守」となっています。おおむね文字通りの行動をとると、その方向にプレイヤーのアライメントが動くわけですが、アライメントが離れているほど友好度に固定のペナルティが入ってしまうんですね。
で、これまでの英梨子さんは国家に奉公する行動が多かったので、アライメントの縦軸は「統制」側に振れているのですが、この時代の女性がやらないようなことをしているので横軸が「革新」に寄っているんです。これがやっかいで、英梨子と家格が釣り合う華族や皇族の方々は縦軸が「統制」に振れていることが多いのですが、同時に横軸が「保守」に寄っていることが多く、結婚するために必要な友好度まで到達できない人がほとんどなんですよ。
ただ、山階宮家や九条家、鷹司家あたりは「統制」側でありながら「革新」に寄っている希少な人々が集まっています。今回の旦那様である菊麿殿下のアライメントも「統制」「革新」なので、結婚ラインまで問題なく友好度を上げることができるんですね。
さらに、菊麿殿下は工学系と理学系のステータスに恵まれていて、単純に協力者として優秀ですし、将来は海軍軍人になります。英梨子が陸海軍双方にたいして影響力を行使できるようになるため、取れる戦略の幅が広がるのも見逃せません。
つまり、結婚相手としてこれ以上にないほど素晴らしい方ですから、絶対に逃がさないぞというわけですね。
学校では菊麿殿下といちゃつき、陸軍工廠ではD爆薬の研究を完了して無煙火薬に手を飛ばしている間に、アメリカのガーフィールドが大統領になったと思ったら暗殺されました。どこかで聞いたことある名前だなと思った方、鋭いです。某TCGを作ったあの人は、このガーフィールド大統領の子孫らしいですね。意外なところで意外な情報がつながって私も驚いたおぼえがあります。
また、「開拓使官有物払い下げ事件」で黒田清隆の名誉点が下がりましたので、「明治十四年の政変」のフラグが立ちました。松方デフレを防ぐために大隈を続投させる作戦もありますが、英梨子は経済学にスキルを振っていないため、今回は見守ることしかできません。そんなことより「国会開設の詔」が出たことの方が大事です。早速お父様と話して憲法制定の進捗状況を……あれ?
お父様、どこ行った?
※カイウラニの嫁入り
カラカウア王の姪であるカイウラニを山階宮定麿と政略結婚させる提案がハワイ側から出されていた。
※山階宮菊麿
前話で書かれている通り、この当時は梨本宮家の養子になっている。
※開拓使官有物払い下げ事件
北海道の(赤字を垂れ流している)官営工場などを安値で民間に払い下げようとしたところ、その情報が何者かによって新聞にリークされ、国民から非難された事件。伊藤博文は大隈がリークしたと考え、彼を下野させることを決心した。この結果起きたのが「明治十四年の政変」である。
※松方デフレ
大隈は日本の急速な近代化のために必要な資金を、外債や国債による資金注入、不換紙幣の発行によって賄ったが、これによりインフレが発生していた。大隈が下野した後に大蔵卿となった松方正義は、インフレを抑制するために不換紙幣を集めて廃棄し、債務返済のために緊縮財政を進めたが、今度は景気が悪化して農民が経済的に窮乏した。