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対決!? 正義のヒーローシャインレッド!! ①

 とある日の昼下がり、スーパーのチラシを見て目ぼしいものがないかをチェックしていると首領がいつものように大声を上げ始める。


「そうだわ! 只野! ヒーローをぶっ倒すわよ!」


 唐突な発言に思わず声が漏れて開いた口が塞がらない。

毎度のことなのだが急に大声を出す癖はどうにかならないものだろうか。

そんなことを考えつつ訳を聞くと“悪の組織はヒーローを倒してなんぼでしょ!”とのことだった。

そんなこんなでヒーローとの戦うための準備をすることになったのだった。


 名刺入れを確認しつつとある名前を探し始める。

この辺のヒーローで活動しているのは戦隊系ヒーローのシャインジャーだったはずだ。

戦隊ヒーローの名刺を片手にアジト兼住居にある固定電話で名刺の電話番号に電話をかけ始める。

数コールもしないうちに電話がつながり声が聞こえる。


『もしもし、戦隊ヒーローシャインジャー所属のシャインレッドです』

「あ、いつもお世話になっております~。悪の組織ポラルミス所属の只野真人です。本日は、対決の申し込みをお願いしたいと思っているんですが……」

『あー―、ポラルミスさんですか! いつもお世話になっております! 対決の申し込みですね。それでは日時等は……』


 しばらく話してようやく話が終わる。

電話中の内容を忘れないようにするために、メモを取りながら会話をするのができる怪人の第一条件である。

そうして、受話器を置きメモを取り終えると首領が訝しげな顔でこちらを見ていた。


「ねぇ……、これしないといけないの? いちいちアポとって対決するってなんか変じゃない?」

「な、何を言っているんですか首領!? この業界、こういうのきっちりしないと一瞬で干されちゃいますよ! 先方にも失礼なことがないようにしないと!」

「そうかな……そうかも?」


 熱い説得により何とか首領を納得させることができた。

いくら自分(怪人)を作れるほど頭がいいと言ってもまだまだ子供なのだ。

こういうところで首領を手助けできるのもできる怪人の条件なのだ。


「首領! 対決の日程は明日になりましたから早く準備を整えましょう!」

「うーーん、なにかおかしいような……」


 こうして、悪の組織ポラルミスと戦隊ヒーロシャインジャーの戦いの火蓋は切って落とされたのだった!!!!

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