表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【番外編SS】オンライン飲み【AI妖精と行くゆるり異世界旅】

作者: 月之木ゆう

メインで書かせていただいている小説『AI妖精と行くゆるり異世界旅 ~私には最強サポートがいるので楽しみつつ魔王でも目指してみます~』の短編です。

※主人公が異世界に行く前の物語です。

 主人公以外のメンバーは本編には出てきません。


本編が気になる方は是非読んでみてください!!!

↓本編はこちら↓

https://ncode.syosetu.com/n9944gn/

「「「メリークリスマス! そしてカンパ~イ!!!」」」


私のギルド「アーセナル」ではクリスマスに独身限定のオンライン飲み会が開かれる。

今日はその日である。


例年、9時頃に仕事から帰ってきてログインする。

そのままゲームのボイスチャット機能を使って、キャラの育成方針とか、好きなアニメについて喋りながらお酒やジュースで乾杯するのだ。


メンバーは、斧使いで団長のディオ♂、杖もち魔法使いの♀ティノちゃん、短剣と大盾もち聖騎士のリョウくん♂、そして私の4人である。


プシュッ!


誰かが缶ビールを開ける心地よい音がヘッドホンから聞こえてくる。

それを聞いた私は思わずツッコミを入れてしまった。


「だんちょーペース早っ! さっき乾杯したばっかりだよ!?」


ビールを開けた主が言い訳を口にする。


「いやー、喉乾いてたし、こんなちっさい缶なんて一気飲みしちゃうよね」


缶ビールを開けたのは我らがギルドの団長だった。


「あーそういえば団長って、巨人族なんでしたっけ?」


団長の言い訳にすかさず切り返したのはティノちゃんだった。


「ちがうから! でかいだけだって!」

「何センチあるんですか?」


普段は割と静かなリョウくんも、団長の身長が気になるようだった。


「190」


プシュッ!


身長を答えながらさり気なく次の一本を開ける団長。


「「「また開けてる!!」」」

「本当にペース早いですね」

「じつはミニ缶だったりして。あの100円で売ってるやつ」

「なにそれかわいいじゃん!」

「あの顔でそれ飲んでたら、笑っちゃいますね。あはは!」

「はっはっは。ところで皆は何を飲んでいるのかね?」


もちろん私はワイン一択。

3年前に友人とワイナリー巡りをしてからは、ワインが大好きになっていたからだ。


「ワイーン!」

「僕は酎ハイです」

「私はコーラ!」


「団長はビールだろうけど、サイズは?」


プシュッ!


「ロング缶」

「「「でか!!!」」」


ロング缶という言葉を聞いた皆の心は一つだった。


(((やっぱり巨人じゃん!!!!!)))


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ