登場人物紹介(一章・番外編)・語句説明
これ誰? や、これ何? となったとき用です。
*登場人物(一章)
リラ・モーガンス
本作主人公。転生者。多量の魔力を持ち、魔術も得意とする。元巨大犯罪組織アイーマに所属する暗殺者、現在は国治隊に所属。現在オノラブル国立魔術学院に生徒として潜入中。第四学年、紫クラス。青紫の瞳、茶色い髪。あだ名はライラ。有名な魔術師として「アイオライトの魔術師」の二つ名を持つ。
ヴィヴェカ・シュルツ
リラの妹的存在。リラ同様元アイーマ所属、現国治隊員で魔術学院に潜入中。第三学年、青クラス。物静かな性格で仲間思い。シグムンドに思いを寄せている。藤色の瞳、濃紫の髪。あだ名はウィスティ。
シグムンド・ラムスドルフ
リラ、ウィスティの兄的存在。二人同様元アイーマ所属、現国治隊員で潜入任務中の二人のサポートに回る。頼れる兄貴肌。元フォルスター伯爵家の嫡男。躑躅色の瞳、藍色の髪。十九歳。あだ名はルゥー。
リュメル・キースリング
リラのクラスメート。魔術騎士団長キースリング侯爵の一人息子。いつも笑みを浮かべている美青年。女たらし、腹黒い性格。魔術に対し並々ならぬ執着心を持つ。蜂蜜色の瞳、黒い髪。生徒会役員、会計を務める。
ヴィクトリア・シュヴァルツァー
リラのクラスメート。第四学年紫クラスの中で、リラを除けば唯一の平民の生徒。明るく快活でちゃっかりしている。蜜柑色の瞳、深緑の髪。魔道具研究会に入っている。
ヒューロン・ファインツ
ヴィヴェカのクラスメート、ヴィクトリアの魔道具研究会の後輩。平民だがクラスの中心的存在。明るく、積極的にヴィヴェカにアプローチする。鳶色の瞳、空色の髪。
アイセル・コワード
ヒューロンの友人、コワード男爵令息。第三学年、赤クラス。気弱な性格でクラスメートにいじめられる。吸魂具被害者だが、アイゼル自身の仕業と判明。榛色の瞳、栗色の髪。
マークス・メランヒトン
魔術学院の教員。魔術の実技授業担当。リラに頼まれ、潜入捜査の協力者に。柿色の瞳、白銀の髪。
クロエ・レイヴン
リラのクラスメート。リュメルの幼なじみ、サグアス第二王子の婚約者。第四学年の令嬢のなかで頂点の立場に立つ侯爵令嬢。紅葉色の瞳に青い髪。
エンジェラ・クライン
漫画『朱眼姫』における主人公。転生者。平民。第四学年赤クラス(第三学年までは白クラスだった)。猪突猛進系女子。水色の瞳、伽羅色の髪。
サグアス第二王子
オノラブル王国第二王子。漫画『朱眼姫』におけるメインヒーロー。生徒会会長。第五学年紫クラス。
ハインリッヒ・エーレンベルク
エーレンベルク公爵家嫡男。サグアス第二王子の側近、リュメルの幼なじみ。第六学年紫クラス、生徒会副会長。深い青の瞳、黒い髪。リラに対し何か思うところがあるらしい。
イザーク・ドランケンス
エンジェラのクラスメート。エンジェラの魔術特訓に付き合う。ドランケンス侯爵令息。真面目、メガネ。魔力量の少なさにコンプレックスを抱いている。生徒会書記。深碧の瞳に焦げ茶の髪。
ギード・モーガンス
リラの養父兼上司。国治隊総司令部副司令官。
グレゴール・アウエンミュラー
オノラブル王立魔術学院理事長。アウエンミュラー公爵現当主。グレゴールの弟はギードの旧友。
フィリーネ・ドランケンス
イザークの姉、ハインリッヒの婚約者。第六学年紫クラス。お淑やかそうな風貌だが、プライドが高い。深碧の瞳、プラチナブロンドの髪。
クーア先生
オノラブル国立魔術学院に勤める治癒師。リラが国治隊員だと知っている。
アイオラ・エーレンベルク
漫画『朱眼姫』における悪役令嬢だが、二歳の時に誘拐され現在は行方不明。ハインリッヒの妹。黒髪縦巻きロール。
*番外編:ルピナスの花
フォルスター伯爵夫妻
シグムンドの実の父母。穏やかな人柄で領地運営も良好だったが、ヴォルフックス侯爵により嵌められ、殺される。
ラウレンツ・ヴォルフックス侯爵
フォルスター伯爵を妬み、陥れた。幼いシグムンドの復讐に遭うが、一命を取り留める。
ダニエル・ドランケンス侯爵
オノラブル王国の宰相。イザーク、フィリーネの父。
ダチュラ
アイーマ元幹部。リラの育て親とも言える存在。朱殷の瞳、銀色の髪。
*語句説明
朱眼姫
漫画『朱眼の姫 〜朱玉を貴方に捧ぐ〜』の略称。
国治隊
オノラブル王国における警察的存在。正式名称は国内警衛治安維持隊。隊員の割合は平民が多い。
魔術騎士団
オノラブル王国における自衛隊的存在。団員の割合は貴族が多い。
アイーマ
四年前に壊滅された巨大犯罪組織。
ムスタウア
現在最大の犯罪組織。吸魂具を使う。
オノラブル国立魔術学院
王国唯一の国立魔術学院であり、魔術教育の最高峰。第一学年から第六学年まである。各学年魔力量順に多い方から紫、青、赤、黄、白の五クラスに分けられる。
アベライトの瞳
オノラブル王国の始祖アベライトによりつくられた国宝。詳細は二十一話参照。
*魔道具について
魔力をエネルギーとして動く電子機器のようなもの。自ら魔力を流して使うタイプと魔力の電池、魔石を利用して動くタイプがある。
吸魂具
人間の魂を吸い取ってしまう。吸魂された人間は死ぬ。ムスタウアが独自開発した魔道具。詳細は不明。
警備用魔道具
某円形お掃除ロボットのような見た目。自在に動き回ってその場の出来事を記録し、トラブルが起こればすぐに人を呼び出す機能を持つセキュリティ魔道具。
魔信具
魔力を流すことで使える携帯電話的魔道具。正式名称は魔力利用型遠距離通信用魔道具。
遠隔通信魔鏡
ビデオ通話ができる鏡型の魔道具。
映像記録型監視魔道具
監視カメラ的魔道具。
人運箱
車的な魔道具
その他の魔道具……七話あとがき参照。
*魔力、魔術について
魂が作り出す力が魔力、それを動かし操るのが魔術。魔力は多ければ目と髪の色に現れる。目が赤ければ赤いほど、髪が黒ければ黒いほど、魔力量は多い。魔力の色=目の色。
魔術でできることはものを動かすことや変化させること、あとはエネルギーの出し入れ。無から有は生み出せないし、有を完全になくすことも不可。実体化したものは触れるがあくまでも魔力の塊にすぎない。
魔力干渉
コントロールを離れる前の魔力を伝って魔力の持ち主を探り当てる魔術。アイオライトの魔術師により公表された。自身より魔力量の少ない人にのみ行使可能。
実体化魔術
高密度の魔力を押し固めて、物理的に触れる物にしてしまう魔術。
火龍
火を長く連ね、幻の生物、龍をかたどらせて操る魔術。
姿隠し魔術
体の周りの空気を操り、光の見え方を変えて周囲の景色に同化する魔術。静止している時にしか使えない。
治癒魔術
傷、病を治す魔術。治癒魔術師、通称治癒師と呼ばれる特殊な魔力の持ち主のみが使える。治癒師は
虹色の瞳を持つ。
精神操作魔術
他人の精神に働きかけ、精神を乗っ取ったり、暗示をかけたりする魔術。禁忌の術とみなされ法律で禁止されている。原則自分より魔力量の少ない者にしか使えない。
忘却魔術
記憶を消す魔術。精神操作の一種ではあるが、その有用性から王族のみに使用が許されている。
魔力暴走
感情の高ぶるままに魔力が暴走し、コントロールが利かなくなること。その暴走に合わせて、精神もまともな状態でなくなってしまう。
次話から二章に入ります




