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委員会決め

「は〜いっ!!それじゃ今日のホームルームは朝言った通り各委員会の委員を決めるわよ〜」


木島が言った通り、今日のホームルームで各委員会の委員を担任の先生の手によって決められようとしていた…因みに俺は今日、委員会を決める事を忘れていた訳では無い…重要なのでもう一回言っておく… 忘れていた訳では無い…


「それじゃ…まずは一番決めにくいクラス委員長、副委員長から決めようかしらね……誰かやりたい人いる?」


誰も手を挙げない…… ま〜それもそうだろう… クラス委員長、副委員長って事はクラスの代表2人を決めるって事だから、これから先、何か面倒くさい事をを決める時に委員長、副委員長が主体的となって動いて決めなければならない……そんなの面倒臭さの塊じゃないか……俺は絶対にやりたくない…!!


 でも誰も手を挙げない…そんな中一人…


「それじゃ…私…やろうかな……」


結衣が手を挙げた… 結衣はこう言う誰もがやりたく無い事をやる癖がある…そう言う所が結衣のモテる一つでもあるのだが…


「あらっ!! 石田さんっ!!やってくれるの? 助かるわ〜!! ありがとう!! 後もう1人居ない?」


1人は結衣がやる事になった…後1人は…


「それじゃぁー はいっ!!」


「え〜っ何だよ? キッシー! お前、さっきまで手を挙げなかった癖に結衣ちゃんがやる事になった途端に手を挙げて、結衣ちゃんの事気になってるのか?」


「ち…ちげぇよ…結衣ちゃんが手を挙げる前に俺も手を挙げようとしたよ!!」


後、1人はやっぱり木島になった… 木島は仲の良いグループとかにキッシーと言うあだ名で呼ばれてるらしい…元々、木島はホームルームが始まる前に結衣と同じ委員会が良いって言ってたもんな…


「それじゃ…石田さんがクラス委員長で、木島君が副委員長で良いかしら?」


「「はい!!」」


「うん…それじゃ…2人共よろしくね? 後の委員会決めは石田さんと木島君が仕切ってくれないかしら?」


「はいっ!! 任せて下さい!! と言う訳で、これからのクラスの副委員長は俺、木島だからな!!皆よろしく!! さっそく他の委員会を決めるぜ!!」


そう言ってから結衣と木島が黒板の前に立って、他の委員を決めようとする… この時、木島と少し目が合った…


木島は俺と目が合うと、ニカッと笑って見せて、ブイサインを送って来た…無視は良く無いので、僕も手を少し振っておく…


木島と結衣が仕切ってくれるおかげで、各委員が順調に決まって行く…. ただ…後もう一つ中々決まらないものがあった……それは…


「男子で風紀委員をやりたい人居ない? 女子はもう決まってるんだけど…」


そう風紀委員が中々決まらないのだ…何故かと言うと、風紀委員の男子の仕事がとにかく面倒くさいのだと言う…


周りからの小耳に挟んだ情報によると…風紀委員の男子は自分達の放課後のクラスの掃除が終わると、職員室に行って風紀委員の男子全員で軽い職員室の掃除をしなければなら無かったり、体育館の掃除を何故か体育委員では無く、風紀委員の男子だけでやらないと行けなかったり….


 とにかく、風紀委員の男子の仕事が面倒くさいのだ… そんな委員会誰も入ろうとは思わない…


ちなみに女子の方はもう決まっている… 名前は田所さんと言う人で、結衣や木島達とよく絡んでる…根は真面目だが、結衣と同じくらい可愛い…


田所さんの容姿はオカッパの黒い髪の毛…背は低く、子供見たいな体型をしている…でも…その子供見たいな体型がロリコン好きな男子に取っては堪らなかったりする… 田所さんも顔可愛いし…


田所さんが好きな人、風紀委員に入れば田所さんと同じ委員会に入れる事になるぞ?


 まぁ俺は委員会などの面倒くさい事は嫌なので俺はパスをするが…それにしても誰も手を挙げ無いな… 誰かやれよ…


そう思って俺は机に突っ伏して寝た振りをしようとする…


……ん? 何故か黒板の方から視線を感じる…


そう思い俺は黒板の方に視線を合わせると、クラスの委員長で俺の幼馴染である結衣と目が合った…


 まぁ…そうなったのはただの偶然なのだろうが…そう思い、もう一回俺は寝たフリを試みる…だがまた黒板の方から視線を感じる…また机から起き上がって視線を合わせる…


また結衣と目が合った… 今度は確実に偶然では無く、そうなるように仕向けた感じで…


ま…まさか結衣… 俺に風紀委員をやらせようとしてるのか? 俺はごめんだぞ? 


そう思ったと同時に…


「蓮ちゃん? 蓮ちゃん確かまだ他の委員会入って無かったよね? 風紀委員やってみようよ!!」


満面の笑みで結衣はそう言って来た…やっぱり結衣は俺に風紀委員をやらせようとしてた見たいだ…だが…俺は…!!


「いや…面倒くさいから…俺はパス」


 フッ…どうだ結衣…俺は絶対に風紀委員はやりたく無いんだ…だから俺を風紀委員にさせる事は諦めて…


「えっ…?マジかよ…あいつ…せっかく結衣ちゃんから誘われてるのに断る気なのかよ?」


「男じゃ無いだろ…あいつ…」


「あり得ねえ…マジあり得ねえ…」


くっ…俺が断った瞬間に….男子からの冷たい視線と心無い口攻撃が襲ってくる…!!


そうだった….結衣はクラス、学校のアイドル的存在だった…!!それと同時にさっきの男子共、そう言うならお前らが風紀委員やれよ…って思うのは俺だけだろうか? 


 こんな時に俺は言い返してくれる友達の1人や2人作れば良かったなと思う…


だが仕方が無い事だと思う… だって俺は1人が好きで友達を作らなかったんだから…


「わかったよ…俺がやる…俺が風紀委員やるよ…」


「ホントっ!? やった〜!!風紀委員男子の方が中々決まらなかったから困ってたんだよ…ありがとね…蓮ちゃん」


「おっ…!!西谷さすが!! ありがとう!!」


結衣と木島が感謝の言葉を伝えて来る…


 全く… 結衣に面倒くさい委員会に入らされた……


そう思いながら結衣の方をまた見てみると…結衣は花が咲いたような綺麗な笑顔でこちらを見ていた…どうやら入る人が居なくて本当に困っていたらしい…


 そんな幼馴染の顔を確認できた事で、偶にはこう言う委員会の仕事に入るのも良いかもな…と思った…

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