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悪だくみ


暗闇に飛び込んだ私たちは気づけばその両足で大地を踏みしめていた。

何の脈絡もないこの現状ではあったが、私は何かゲーム的な処理がなされたのだろうとわかったのでそこには特に驚くべき要素はなかった。

ただし、目の前に広がる光景は別だ。


私たちの目の前にはいつの間にか超巨大なお城が建っていて、それが妙に明るい月明かりに照らされてこちらを見下ろしているようであった。

おそらくあの中に雪姫が会いに来た人物がいるのだろうなと予想を立てた私はとあることに気づく。


「あれ? あのお城、雪姫の神殿に比べてやけに大きくありませんか?」

「あはは………小さい神殿に住んでいてごめんねー」

「責めたわけではなくただ単純に疑問に思っただけなのですが……」

「確か私の神殿に比べてあの虚無城の大きさは31倍くらいはあったはずだよ」

雪姫の神殿もそれなりに大きかった記憶がある。なにせ雪姫の私室に着くまでに何度も階段を上らないといけないくらいなのだ。横もそれなりに広かった。

にもかかわらず、目の前にそびえたつ城はその31倍もの大きさを誇るという。


「なんでそんな無駄に大きなつくりに………」

「それは彼が所有する大量の戦力を格納するためね」

「戦力を?」

「まぁ、その辺りは中を見ながら説明するわ。じゃあ、どうするメーフラちゃん?」

「どうする、とは?」

「いや、あの城の攻略って私がいてもそれなりに時間がかかるけど、メーフラちゃんは時間は大丈夫?」

「あー、結構やばいんですけど、帰っていいのですか?」


あの城の主に何か用事があったから私を連れてきたのではないかと思い、それだとすぐに攻略しないといけないのではという気持ちになったのでそう聞いてみる。

しかし、口にした後そもそも雪姫はここに来るまでが一人でできないだけであってそこから先は一人でもいいし、なんなら私はついでにつれてきたと言っていたことを思い出した。


「そうですね。今日は時間があれなので、また明日来ます」

「うん、そうしたらいいよ。この城、もといダンジョンのセーフティエリアはここだけだからね。ボス部屋前すら安全じゃないから時間がないならここで落ちるといいわ」


えらくメタい発言だなと内心苦笑しながら、私は雪姫の言葉に甘えることにした。私はごめんねと謝りながらUIからログアウトを選ぶ。そして現実世界に一度戻った。

こういう時、私はNPCとPCの違いを痛感する。


いくらあちらの世界で仲良くなっても、それがNPCであるというだけで別れが確実に存在するのだ。

一昔前、VRゲームが主流になる前の話であるが、二次元のキャラクターに対して恋を抱き、そしてPCの中に入ろうと模索する人種がいた。〇〇は自分の嫁と信じてやまなかったその者たちはついぞ画面の中の彼女と触れ合うことはできなかったが、今の中途半端に目の前に、手の届きそうな場所にいるのとどっちが幸せなのだろうかと考えてしまう。

いくら互いが互いに愛し合っても、結局添い遂げることまではできないのだ。


そう思うと少し悲しい気分になってくる。


だから私は彼氏に会いに行こうとしている雪姫を少し応援したくなってきた。



「んー、はぁ………明日は頑張らなきゃいけませんね」


私は大きく伸びをして体をほぐした後一日の終わりのための準備を済ませてそのままその日は終わりにした。

そして翌日、私はいつものように学校に行く。

最近では家の前で陽さんが堅護を待つようになった。ここまで露骨にやられると私も彼女の気持ちに気づかないわけはない。

しかしそうなってくると私はどちらを応援すればいいのだろうかと悩まざるを得ない。

堅護は栞ちゃんが好き、陽ちゃんは堅護が好き、栞ちゃんは意識していない。この三角関係にどういう終止符が打たれるか気になるけど、若干部外者ちっくな私としてはあまり手出しができないのが歯がゆいところだ。


私にできることとしては共通の目的になることだけだからね。


「おはようございます」

「あっ、創華さんおはようございます! 昨日は大丈夫でしたか?」

「大丈夫ですけど、少し戻るのに時間がかかりそうなのでそれまで自主練習です」

「わかりました! 私、頑張ります!」


本当に頑張ろうという気持ちが伝わってくるから私はこの娘のことが好きだ。今まで『THE・刺客』をやっていた時なども何度か弟子入りしたいと言ってきた人がいたりもしたが、そういう人って大概自分で開拓する苦労を省こうとした根が不真面目な人だったりするからだ。


いや、真面目は真面目なんだけどなんか気迫が足りないんだよね。

その点、陽さんはほかの人たちとは性根が一味違う。多分無茶ぶりでも人間にできることならやり遂げてしまいそうだと思うくらいには気合が入っているのだ。

そこまで見せられると私は「堅護は別に好きな女の人がいます」とは言えなくなった。


堅護自身も優しいし割とヘタレなのでそういう態度をあんまり見せないから、あの関係が結構続くと予想された。


陽さんとの挨拶も終えて私はいつものごとく駅へ向かう。

そこから先は何も変わらない日常が続くだけだった。授業があって、休み時間に友達とお話をして、鬱陶しい男を追い払って家に帰る。

家に帰ってからは洗濯物を取り込んで、夕食の用意をする。私が家事をやっている間は堅護はいつものようにゲームをやっている。

私には家のことがあるので、ログインするのは基本的に夕食を食べた後にしている。


ちなみに、今日の夕飯はロールキャベツだ。

ひき肉をキャベツでくるんだ料理なのだが、堅護はこれを肉と野菜別々に食べる。

作るのは地味に面倒なのだが、その苦労を知らない彼は簡単にあの結びをほどいてしまうのだ。



今日も例にもれず堅護はロールキャベツを肉と野菜のスープに変換して食べる。そんなことはわかり切っていたので肉が漏れたとき用に木製の匙を彼の席に用意してあった。

彼は当然の権利のようにそれを手に取り肉野菜スープをすする。うん、今日もおいしそうに食べてもらえてお姉ちゃんうれしいです。


夕食を終えてから食器を洗い取り込んだ洗濯物をたたんでようやく私はVRマシンに横になる。

そして私は再びあちらの世界へ降り立った。


ログインと同時に私の目の前には昨日も見た光景が広がっている。唯一違う点を挙げるとするならば、雪姫がぐーすか眠っているところだろうか?

早く彼氏に会いに行きたいだろうに彼女は律義に私を待ってくれていたのだ。

私は地面に丸くなるようにして眠っている雪姫の頬をつついて声をかける。


「雪姫さん、朝ですよー」

「ん~、あと五世紀だけ………」

「そんなに寝たら日が暮れてしまいますよーほら、起きてください。彼氏さんに会いに行くのでしょう?」

「はっ!! そうだった!! 今日は彼に会いに行くんだった!!」


あ、飛び起きた。まるでどこぞの人造人間の復活シーンのような飛び起き方だ。

雪姫は寝転んだ体勢のまま跳躍するとそのまま着地して体を払い始めた。しかしながら雪姫、地べたに寝転んでいたというのに土というものは一切ついていないのである。

不思議だ。

雪姫が起きたということでいよいよ城に突入する準備はできた。


「先に言っておくけど、あの城の中は私の神殿とは比べ物にならないほど凶悪なつくりになっているから、あんまり私から離れないこと」

「ふふっ、やっぱり私じゃ足手まといなんですね」


雪姫の言い方はテーマパークに来た子供に対して言うような感じ、つまりは私は一人になれば狩られる側だということがその言葉で理解できた。

この感覚は久しぶりだという思いとともに、守ってくれそうな雪姫の様子を見て私は少しだけうれしい気持ちになるのを自重する。

守られる立場っていうのはそれだけでちょっと興奮してくるよね。これで雪姫が私のことを横抱きにしながら戦ってくれたら惚れてしまうかもしれない。


「メーフラちゃんの戦闘能力は足りていると思うわ。でもそもそもここは少人数で攻略できるようになってないのよ。たとえ普通に城内を歩いている雑魚だったとしても、普通なら十人以上でタコ殴りにして倒すくらいなのよ? 雑魚相手でも一人で倒せそうなあなたがおかしいのよ」


そういわれると照れるなー……いや、これ褒められてるんだよね?

まぁいいや。


私たちは一頻りお話をした後、ついにその城の中に足を踏み入れた。

城の内装はいかにも西洋風って感じで、入ってすぐの玄関部分にはこれでもかという煌びやかな装飾。しかしただギラギラさせるだけではなくお互いの色を尊重しあうような配置の装飾は思っていたよりは目に優しい印象を覚える。

お城ソムリエそーかちゃん的には今のところ高評価をあげられるレベルでのまとまりだ。


「それにしてもこの竜のランプとか、今にも襲い掛かってきそうな雰囲気までありますね」


私がまじまじとそれらを眺めていると雪姫からひと言。


「あ、それ本当に襲い掛かってくるから気を付けて!!」

ちょっ、そういうことは先に言ってよ!! 私の脳が雪姫の言葉を処理するより早く、私が眺めていた竜のランプが擬態を解いて襲い掛かってきた。

私はとっさに回避してインベントリから適当に一本の剣を取り出した。


私の取り出した剣は装飾のない直刀、装飾どころか鍔すらついていない剣だ。

ちなみにこれ、夏祭り前にゴブリンさんに大量に作ってもらった剣の一つ、アイテム鑑定によれば『ダマスカスエッジ』というのだそうな。

ミスリル製の物とは違って魔法的な効果は得られないから霊体を切り裂くことはできないが、その分物理面でのステータスが高い一振りだ。

こと、物理攻撃力値だけで言えばミスリルの倍、耐久値も倍以上ある。


私はその剣を使っていきなり襲い掛かってきた竜のランプ――――今は擬態が解けて灰色のトカゲのようになっている――――――を切り裂く。

だが、硬い。この感覚、まるで木刀で鉄板を切り裂いた時くらいの硬さだ。

私の剣はそれなりにいいものだと思うので、雪姫の言う通りここの敵は私であっても簡単に倒せるほどやわな存在ではないのだろう。

真っ二つにしてやろうと思ったのに、その竜のランプ改めトカゲは吹っ飛ばされて壁にぶつかっただけで再びこちらに突撃してくる。

動きとしては直線ではなく、蛇行してくる感じだ。駆け引きとしては三流以下の動きだが、基礎速度がかなりのものなので油断ならない。

私は油断せずトカゲの動きの先を読み、その脳天に剣を突き立てた。

やはり硬い。そして感覚的に貫通してもよさそうなものだが軽く刺さるだけだ。皮膚の下のほうがより強固?ともあれ、この硬さは厄介ね。


「メーフラちゃん一人に任せていたら最奥に到達するのに時間がかかるから私も戦うわよ」


そこで雪姫が参戦した。彼女はいつか私と戦った時の刀を取り出してトカゲを切り裂いた。

一撃だった。一撃でトカゲが絶命して動かなくなった。私一人ならまだまだ時間がかかりそうな敵だったが、変に手加減していない雪姫にはそもそも敵ですらないらしい。

というか雪姫、STRを数値化したらいくつあるんだろう? あの細い腕の内側、実はムキムキ?


そんなことを考えていると雪姫が「行くよ」と言って迷わず奥に進む。


玄関時点でいくつも道に選択肢があるのだが、彼女は内部に何があるか知っているのだろう。すたすたと奥に歩いていく。

その際、私は彼女の後ろについていくのだがそうなると出てくる敵は先に雪姫に到達するわけで、私はかなりの頻度で出てくる魔物を処理されるのを見ながら歩いているだけだった。

正直、かなり退屈だ。


ある時、そんな私の心中を察したのか雪姫が心配そうな目でこちらを振り返った。


「あ、メーフラちゃんも戦ってみる?」

「いいのですか? 私がやるとかなり時間がかかるのでしょう?」

「でも退屈なんでしょ? 私の都合で来てもらっているんだから何かお返しをしなきゃって考えてたのよね」

「では、次の敵を譲ってもらってもいいですか?」

「もちろんよ。危なくなったら助けてあげるから好きに戦って」


許可をもらったので私は次に敵が出てくるのを少し楽しみにしながら雪姫の後ろを歩いた。今まで出てきた敵に統一性はなかった。

炎の魔人だったり、機械仕掛けの人形だったり、幽霊だったり、カエルだったり、空飛ぶ剣だったり様々な魔物が出てきていたのだ。

だから次はどんな敵が出てくるのかな~なんて考えながら歩いていたのだが、ついにそいつは現れた。


楕円形の体に六本の触手が生えて、そのそれぞれに違う武器を持ち、べちゃべちゃと音を鳴らしながら近づいてくる物体Xが私にあてがわれた敵だった。

正直、かなり気持ち悪いです。

しかし次に出てきた敵を私が倒す約束だ。私は雪姫の前に出て剣を構える。


その物体Xはべちゃり、べちゃりと音を立てながら私に近づいてきて、その武器が届く位置に来てから攻撃を開始した。

六つの武器が次々と私に襲い掛かる。

その動きは不規則で読みづらい―――――ように一見見えるがよく観察すると規則性が見えてくる。


各腕にこちらから見て左から1~6の番号を付けたとき、4→3→1→6→2→4→5→1→4→3→6→2→3→5→4→1→2→6→5→最初に戻るの順番で攻撃してくる。

多分これ、パターンを組んであるというより攻撃の周期的な話なんだと思う。


持っている武器が軽いものだと触手が素早く動かせるからずれが生じているだけで、本来は順番とかはないのだと思う。

それでそれぞれの攻撃が一定回数振られるとちょうど初めの状態に戻るのだ。


それさえわかってしまえばあとは簡単だった。


各触手がどのタイミングで動くのかがわかるから攻撃をかいくぐって伸ばしてくる触手を切っていくだけだ。

私はもうすでに剣を防御に使っておらず効率よく倒すために二刀流に切り替えて戦っていた。

ちなみに、右手に握られている剣は『ダマスカスエッジ』であり、左手には『女王の権威』という銘のついたフェイタルアントクィーンの鎌から作られた剣が握られていた。

こちらは斬りつけた敵に出血というバッドステータスを与えることができる特殊能力付きだ。


加えて虫系統の魔物に対する特攻があり、CRI時のダメージ倍率が+0,3%されるという効果もあったりする。

私は決められたレールの上を走るかのように物体Xを切り刻んでいく。


一方的に攻撃を続けているからか、心なしか敵も弱っているような気がした。

そう感じた時だった。

触手が一本飛んで行った。


攻撃し続けても破壊できる気配がなかったから本体HPと連動でそれ以上でもそれ以下でもないと思われた触手だが、ここにきて一本斬り飛ばすことに成功したのだ。

それを見た瞬間、お恥ずかしながら少しだけ油断した。


「あっ、————………」


常識的に考えて、欠損した部位からの攻撃はなくなるか、もしあってもリーチがないため届かず意味をなさないかだ。

だから私はその斬り飛ばされた触手のことを意識から外していた。

物体Xはその油断をつくかのように一瞬で触手を再生させて再び私に向けて伸ばしてきたのだ。


はぁ………


私は小さくため息をつきながら左腕を差し出した。


触手は新しく生えてきたもののため武器は持っていない。代わりにそれは私の左腕に絡みついて私を拘束しようとしてくる。

だが、動きが鈍くなった私を相手が攻撃するより、私が脱出するほうが早かった。


私は左腕を盾にして攻撃を受けた瞬間、右側の剣で自分の肘から先を切り飛ばして脱出した。

それによって失われた腕と武器はインベントリからすぐに補充する。腕は未だ大量に残っている「人形の腕」で、武器は奈落にいた蜘蛛の素材から作られた『捕食の牙プレデター』に。


この剣は剣というより短剣であり刃渡が40cm程度しかない。ダガーより少し長い程度だ。

特殊能力はドレイン効果、HPもMPも吸い取るよ。このドレインによる回復は人形の私でも受けられる恩恵だからうれしいところだ。


斬り飛ばした触手は番号で言えば5番だった。5番は鈍重な槌を持っていたのだが、今は何も持っていないため攻撃速度が変わっている。

それでも大した違いはないので私はひらひらと攻撃を回避し続け、そして次々とカウンターを叩きこんでいく。

また、別の触手が飛んで行ったが今度はもう油断はしない。奇襲気味に伸ばされた新しい触手もきっちり回避だ。


その戦いを十数分ほど続けたところで、やっと物体Xは行動を停止した。


素材がドロップしていたのでもう気を抜いても大丈夫だとわかる。


「お疲れ様メーフラちゃん」

「譲っていたいただいてありがとうございました。おかげでいい運動になりました」

「やっぱり君、すごいわね。本当に一人で倒しちゃうなんて」

「あなたに言われるとなんだか嫌味に聞こえます………」

「ふふっ、ごめんね?」

「いいんですけどね………ってあ……」

「どうかしたの?」


攻撃の順番を早々に読み取れたから簡単に倒せたけど今まで戦ってきた中で単体だと最長の戦闘時間だったからいっぱい経験値が入ったのではないか?

ふとそんなことを思った私が最後に見たのはいつだったかと思いながらステータス確認をしているとLvの隣に(進化可能)の文字があった。


えっと、確か雪姫と戦った時点ではなかったはずだ。

だとしたらいつ?もしかして今ちょうど進化できるようになったとか?どうしようか?進化するべきか?


進化自体に時間はあまりかからないからパパっとやってしまうのも手だよね。

あ、そうだ。


「えぇ、進化できるようになっていたみたいなのですが、するべきかどうか迷っていまして」

「へぇ~………進化、進化ねぇ……」


雪姫に意見を仰ごうとして正直に話したら何か含みのあるような口ぶりをしながらこちらを見てくる。あれは絶対に何か悪だくみをしようとしている顔だ。


小さな彼女のその顔はかなりの小悪魔っぷりを発揮していた。


「ねぇ、メーフラちゃん知ってる? 進化ってレベルアップでもできるけど実はアイテムを使うことで進化することもできるのよ」

「そうだったのですね。私は今までそんなアイテムには縁がなかったので知りませんでした」

「まぁ、そういう進化アイテムって結構レアなものだからね。でさ、今日はこうして私に付き合ってもらっているわけだし、そのお礼の一つということでこれをあげるよ」


そう言って雪姫が渡してきたのは青白く輝く透明の歯車だった。

大きさとしては手を広げた時くらい。


「これは?」

「はなしの流れで分かると思うけど進化アイテム、一部の種族にしか使えないみたいだけどメーフラちゃんなら使えるはずよ」

「もらってもいいのですか?」

「えぇ、貰って。そして使って、いや、使いなさい」


まさかの命令口調?

先ほどの表情と言い、命令口調と言い、何やらあまりいい予感はしないんだけど………一応今日のお礼ってことは悪いものではないってことだよね?
















数秒後―――――――――――世界にシステムの声が鳴り響いた。





少しずつ感覚が戻ってきた


Q、メーフラさんの出荷じゃー!!お前らぁしっかりみとけよぉ!

A,ドナドナドーナードーナードナドナドーナードー(/・ω・)/メーフラは出荷よ~


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お姉ちゃんの頑張りが書籍化しました。
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[一言] ロールキャベツはそのまま食べるから美味しいんだぞぉーー!!!
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