第一印象は思っているよりも大事古事記にもそう書いてある
地下墓地を脱出したと言っても街についたわけではないため、どっちに進めばいいか分からない。
しょうがないから私はここで一度ログアウトして昼食を済ませてから再び戻ってきた。
「さて、食べている間に気づいてしまいましたがこのゲームのジャンルはMMOです。別にあれもこれも1人でする必要はありません。ということでフレンドリストオープンです」
今現在私のフレンドリストには3人の名前が表示されている。
しかしそのうち2人は現在インしていないみたいだ。だから今回は残った1人、始まりのフレンドである彼女に知恵を貸してもらうことにしよう。
私はフレンド機能の1つであるフレンドチャットを起動した。
この起動はざっくりと説明したらフレンド限定で使用できるビデオ電話みたいなものだ。
勿論、相手が応答しないと使えない。
もしかしたら反応してくれないんじゃないかと少し不安になりながら起動した機能だったが、その心配は杞憂だったみたいだ。
コール音が3つ鳴り響くと同時に繋がった音がした。
『もしもしこちらエターシャです。メーフラさんですよね!』
「はい、こちらメーフラです」
『メーフラさん! メーフラさん! 朝のアナウンス聞いた人から聞きましたよ!!「なんかメーフラって奴がボスになった」って街では軽い騒ぎです! これってもしかして』
「あ、はいそれは多分私のことだと思います。それよりエターシャさん、少し助けて欲しいのですが」
『助け? 私なんかの助けがメーフラさんの役に立つんですか? 助けてもらった恩もありますしある程度は頑張りますけど、あまり期待できませんよ?』
「エターシャさんしかいないんですよ」
『私しかっ!!』
「実はかくかくしかじか道に迷ってカタコンベということですので、ここからどう行けば街につけるのか教えてほしいのです」
『了解しました! そのカタコンベなら情報だけはゲットしていますのですぐに迎えに行きますね!! ――――プツッ』
「あ、別に方向だけ教えてもらえばそれで十分って、切れちゃいましたか。道中また襲われたりしないといいんですけど」
しかしここは救援を確保できただけでも喜ぶところであろう。
エターシャさんの到着がどれくらいかかるかはわからないからそれまで私はここで時間を潰すことになる。
「さて、何をして時間を潰しましょうか。レベル上げもいいですがあまりここから離れずにしないといけませんし」
となると、さっき手に入れた布を使って裁縫でも――――って針も糸も持ってない。
こっちの技能もサボらず育てるつもりだし、街についたら何をするかを整理しておいたほうがいいかもしれない。
はじめの1時間、私は街についた後のシミュレーションをしながら過ごした。エターシャさんは来ない。
次の1時間。私は剣の素振りをしながら過ごした。エターシャさんはまだ来ない。
さらに1時間、私は土に絵を描きながら時間を過ごした。
「あ、いたいた!! お〜い! メーフラさーん!!」
そこでついにエターシャさんが到着した。
「やっと来てくれました。1人が退屈になり始めていたので助かりますね」
「はぁ、はぁ、、メーフラ救援隊、ただ今参上いたしました!!」
「来てくださってありがとうございます。それにしても、いつまでたっても来ないもので途中で襲われたりしたのではないかと心配でしたが、お一人ではなかったのですね」
エターシャさんの後ろを追いかけるようにして紫色のスライムが現れた。
そいつは必死に這いずってこちらに近づいてくる。一瞬魔物かなと思ったが、アイコンを見る限りプレイヤーのようだ。
「これでも結構急いだほうなんだけどな。あ、俺は今回こいつの護衛の「ドゲザメシ」だ」
「ドゲザさんは会社の同僚なのです! こんなのだけど護衛としては優秀でしたよ!」
「こんなのってなんだよ! これでもこっちは一段階進化してるんだぞ!!」
「でもメーフラさんはその上ボスですよ」
「ぬあっ、俺より上がこんなところに!! でも実際戦えばきっと俺が」
「成る程、エターシャさんをここまで守ってくれたのですね。ドゲザさんありがとうございます。」
「うっ、戦う前から負けてる気がするぜ」
「じゃあメーフラさんも待ちくたびれてるでしょうし早速街へ向かいましょう。走れば魔物との戦闘込みでも3時間で到着しますよ!!」
私達はエターシャさん先導の下フィールドを駆け抜けた。
彼女が選んだ護衛はその言葉通り護衛という面ではかなり優秀だった。
まず物理耐久。
ドゲザさんへの物理攻撃はそのほとんどが種族特性によって軽減されてしまう。
そしてドゲザさんは種族が一度進化したことによって【毒物スライム】となっているらしく、近い相手に毒と麻痺を叩きつけていた。
物理耐久の高い異常型。
聞くだけで厄介だということが想像できる
だが、こちらが出ればあっちが引っ込むといった感じで魔法耐久は並であり物理攻撃力はほぼ最低値というのも判明した。
まさに前線で身を盾にして相手の攻撃や動きを止めることに特化しているようであった。
「行きは魔法系はエターシャに任せっきりで結構足止め食らっちまったけど、さすがはボスといったところか。一瞬で戦闘が終わりやがる」
「いや、メーフラさんはこのくらいの動きは進化する前からやっていたような気がしますよ?」
「おいおい流石にそれは冗談だろう?」
「………事実です」
「冗談じゃねえの!!?」
「あ、ドゲザさん。ゴブリンアーチャーがエターシャさんを狙っています」
「おらあ!!(我が身を盾に)」
「ナイス肉壁だよ!」
「褒められている感じがしねえ!!」
そんなこんなで直接道を塞いでいるやつ以外の敵は無視して走り抜ける。
そして走ること約3時間。
この世界に降り立って早2日、いいえ、こちらの時間では5日間は経過してやっとのことで魔族の街「ケイオール」に到着することができた。
目の前にそびえ立つ外壁が少し眩しく見える。
「ようこそメーフラさん! ここが私たちの街、ケイオールですよ!! どうです? すごいでしょ!」
「はい、素直に感動しました」
「だよなぁ。人族と違って俺たちは種族によってはここにくるだけでも苦労するからなぁ」
「そういうドゲザさんはスタート地点はどこだったんですか?」
「俺か? 俺はこの町の下水道だな」
「人族に襲われる心配はないとはいえ、それはそれである意味ハードですね」
「お、わかってくれるか」
「ちょっと2人とも! いつまでも話していないで早く入りましょう! メーフラさん、私が街を案内してあげます!」
「それは助かります。まだどんな施設がどこにあるのかすら知りませんからね」
エターシャさんが私の手を引いて街の入り口をくぐる。
私はぐいぐいと引っ張られるままに街の中に足を踏み入れた。
そしてそこに広がる光景に目を見開いた。
そこにはまさに〇〇族の街、など種族を特定せずに魔族の街と一括りにするのにふさわしい光景が広がっている。
街中を行き交う生き物が多種多様な姿を見せてくれるのだ。
全身が岩でできたゴーレム。
ぴょんぴょんと跳ねながら移動するスライム。
パタパタとみんなの頭上を飛び去るコウモリ。
裏路地が通れそうにないオーク。
自分だけで勝手に動く鎧。
他にも数え切れないほどの種族がいる。
だがそれでいてその種族間に明確な壁はないように見える。
確か某国のことを表す言葉として「人種のサラダボウル」というのがあったと思うが、これはそれ以上だ。
「どうですメーフラさん! 驚いたでしょう?」
「はい、これは想像以上です。異種族のカレールーとでも名付けましょうか」
「急に何いってんだボスのお嬢さんは」
「いいじゃないですか。よくわからないことを言うくらいには感動してくれているってことで」
「そのことでお前が威張るのもおかしな話だがな」
「じゃあメーフラさん、まずはこっちです!」
一度止めた足はエターシャさんの牽引によって再び動き出す。
見知らぬ土地、その方向に何があるかはわからないが彼女はそちらに見せたいものがあるとでも言いたげに強く私の手を引っ張った。
私たちの後を紫色のスライムが「仕方ないな」と苦笑しながらついてくる。
「え〜っと、メーフラさんは苦手な食べ物はありますか?」
「私ですか? そうですね。特にはありませんね」
「そっか。よかったです。じゃあ1つ目のおじさん、ピーマン男爵の肉詰めを3つください!!」
エターシャさんは近くに屋台に首を差し込んでおおきな声で注文を口に出す。
その屋台を受け持つのも当然人間ではない。大きな目玉を持つ人型の魔族だ。種族を【一ツ目小僧】というらしい。
視界はどうなっているのだろうか? 生き物は2つ以上の視界を重ね合わせることで立体的にものを見て距離を掴むと言うけど、1つ目は距離感が掴みにくいとかあるんだろうかね。
それにしても、ピーマン男爵とはなんぞや?
加えて屋台でピーマンの肉詰めを売りさばく根性が素直にすごいと思う。
ってかあの1つ目の人、アイコンがプレイヤーの物だ。
「毎度! そっちのはお友達かい? よかったらスライムジュースもどうだい?」
「あ、じゃあそれも3つで!」
「おうっ、合計で3300リアだよ」
3つずつってことは私とエターシャさんとドゲザさんの3人で食べるんだよね?
ドゲザさんスライムだけどスライムジュースって大丈夫なの?
私がそう思い後ろを振り向くとその紫色のスライムが私の疑問を察してくれたのかニッコリと笑ってくれた――――ような気がした。
(表情がないからよくわからない)
「大丈夫だって。そもそもみんな違う姿をしているけどプレイヤーである限り中身は全員おんなじ人間なんだ。気にすることはない」
「はいメーフラさん。この一つ目さんの屋台の食べ物は値段の割に美味しいから覚えておいて損はないですよ」
エターシャさんは先ほど購入した商品を私たちに手渡しながらそう説明をくれる。
私が一つ目さんの方を向くと彼は私の視線を感じ取ったのか笑顔で軽く頭を下げた。
そして私は手元に視線を落とす。
そこには串刺しにされたピーマンの肉詰めと木製のコップに注がれた半透明の液体が。
まずはピーマンの肉詰めに手を出してみる。
ふむふむ。
見た目完全にピーマンだから現実のものと同じと思いながら口に入れたけど、成る程。
どっちかで言うとこのピーマンは衣に近い食感ですね。
現実でピーマンの肉詰めを食べるとどうしても表と裏での食感の違いに噛み切るタイミングがずれてしまうものですが、こちらは表と裏の食感の違いはあれどそのタイムラグを感じさせません。
そして中に詰められた肉。
こちらは現実のものと同じですね。しかし料理人の技量故か素材の性質なのかはわかりませんが硬すぎず柔らかすぎずをキープしています。
後、外側のピーマンにかなり味が付いているのでケチャップなども必要ありません。
「これは美味しいですね」
「ですよね! 私これを発見した時は少し感動しました!」
「というか人形ってご飯食べられるんですね」
「あ、それもそうですね。今思えば不思議です」
「ちなみに興味ねえだろうけど一応教えてやるとスライムの口はここだぜ」
紫色のスライムのドゲザさんが体の真ん中あたりを指差す。
流動体で動きづらそうなのに器用なものだなと思った。
ちなみにスライムジュースはウィダーを飲んでいる感覚がした。
「さて、次はここ! 冒険ものの定番である武器屋です!」
次にエターシャさんに連れられてきたのは武器屋。こういった場所はかなり久しぶりに訪れたという感覚に陥った。
なにせ『THE・剣豪』における武器にはステータスアップとかありませんからね。
一度全ての種類の剣を購入したらもう二度とくることはない場所です。
それに、防具もあの世界意味をなさないどころか動きを阻害する枷にしかなりませんしね。
剣王級以上相手だと防具ごと切り裂かれるのがオチです。
さて、そんな武器ではあるがこの世界ではちゃんと重要な位置どりを獲得できたみたいだ。
ステータスに補正やら何やらいっぱい効果が付いていたりするらしい。
「まぁ、私はまだ武器を買い換えるつもりはないので買いませんが、メーフラさんは何か買っていかれますか?」
「私もまだ不自由していないのでこれでいいですね」
「そうですか。っていうかそうでしょうね。次に行きましょう」
同じ理由で防具屋も場所だけ教えてもらってスルー。
こんな感じに私はエターシャさんに引っ張られて街の中の重要施設などを見て回っていたのだが、その間にどうしても避けられない問題が発生する。
それが発生するまでが遅すぎて誰もが忘れていた問題だが、私が一緒に行動する以上この問題とはすでに切っては切れない仲なのだ。
「お、おい! あいつ見てみろよ」
「あいつ?」
「あの今手を引っ張られてあっちに向かってるやつ」
「それがどうかしたか? なんだお前ナンパでもするつもりか? 程々にしないと衛兵とかにしょっぴかれるぞ」
「そうじゃねえって。あいつのアイコン、あれどう思う?」
「えっと、赤、犯罪者?」
「ちげえって! レッドネームはもっと綺麗な赤をしているはずだ! あれってまさかよ」
「あっ!!」
「ようやく気づいたか」
「もしかして噂のプレイヤーBOSS?」
「だろうな。どうする?」
そう、私がプレイヤーBOSSというのはそのキャラにフォーカスを合わせた時に出てくるアイコンで1発でバレる。
何せプレイヤーを表す緑アイコンやNPCを表す青アイコンの中に赤黒いアイコンが混ざっているのだ。
一瞬でも見えて仕舞えば嫌でも気づいてしまう。
「確かBOSSプレイヤーもBOSS扱いだから倒せば特別な素材が手に入るんだっけか?」
「だが一応相手もプレイヤーだから同じ魔族陣営の俺たちが問答無用で殴りかかればレッドの仲間入りしちまうぞ?」
「だよなぁ。ダメ元でPVP頼んでみる?」
「応じてくれるかなぁ」
その2人は声を抑えるつもりはないらしく通常のトーンで会話をしていた。
だからこそそれなりに離れていても私がそれを聞き取ることができたし、周りの人間にもそれは伝わっていった。
瞬く間に元々それなりに活気があった通りがより一層喧騒に包まれる。
そしてそこまできて同行者2人も事態に気づいた。
だが、何か対処をするより先に一番はじめに私たちに気がついた2人が話しかけてくる。
「ちょっとそこの人形さんたち」
「はい、どうかしましたか?」
「お姉さんたちちょっと俺たちと戦ってくれないかな?」
「どうしてですか?」
「ちょっとした腕試しだよ。特に深い意味はないさ」
「ちょっと! 嘘言わないでください!! どうせプレイヤーBOSS見つけたからくらいの理由で突っかかってきてるんでしょう!倒せたらラッキーくらいの気持ちで」
私が応対していたのだが存外にエターシャさんが怒っている。
私としては別に戦ってあげてもいい。だがここで応じてしまうと後からくるやつ全員相手にしないと不公平とか言われてしまいそうだ。
「わかったわかった悪かったな。ちょっとした興味本位だったんだ」
「もう、やめてくださいよ。私たちにだって予定はあるんですからね!」
2人は初めからダメ元で動いていた。だからあっさり引き下がろうとする。
「いいえ。戦いましょう」
「メーフラさん!!?」
「ボスのお嬢さん!!」
しかしここで受けずに逃げてしまえば逆に今後の嫌がらせは増えることになるだろう。
先ほど、ドゲザさんは私たちの中身は全員が同じ人だと思い出させてくれた。
そうだ。昨日あれだけ酷いことをした人族と中身の面では変わらないのだ。
だから相手を弱いと見たら徹底的に強気に出る。自分にリスクがないと信じれば信じるほど突っ込んでくる。
だからここで私はこの2人を全力で迎え撃つ。軽い気持ちで触れようと思わないほど、完膚なきまで負けてもらう。
大丈夫。こっちはボス、スペックの上では勝っている以上できないことではない。
「いいのかよ」
「はい。決闘システムを使うということですね?」
「あ、あぁそれ以外だと俺たちは犯罪者になっちまうからな。それでルールは?」
「そうですね。普通にHP全損で敗北ということにしましょう。それともう一つ、あなたたち2人と先着4名を加えた1パーティで私に挑むというのはどうですか?」
「そっちがいいなら俺は引かねえが、それだとそっちが不利じゃねえのか?」
「あなたたちは何を見て私に話しかけたか忘れたんですか? 大丈夫です。1対6でもきっと勝負になります」
というか、そのくらいインパクトがないといたずらレベルの嫌がらせが来そうですし。
「メーフラさん。大丈夫なんですか?」
「はい。私を信じてください」
この近場のプレイヤーをざっと見たけど物理を軽減できる種族こそいたが無効化できるプレイヤーはいなかった。
つまり詰みの状況だけは存在しない。
「じゃあルールの設定が終わりましたのでPVP申請しますね」
「おう、よく聞けお前ら!! 今から先着4人が最初のボスに挑めるぞ! 相手は強いだろうが臆することはねえ! こっちは6人相手は――――ってもう集まってやがる!?」
パーティ枠を埋めるための4人はすぐに集まった。
周りにいて会話が聞こえてきたのか、申請を出して数秒の出来事であった。
さて、ここで一つPVP、特に今回のルールについて解説をしよう。
まずPVPはそれぞれ勝利条件をある程度自由に設定できる。今回の場合HP全損だ。
つまり死んだら負けというやつだ。もちろん、このルールの時はちゃんと死亡判定が出てデスペナルティも発生してリスポーン地点でリスポーンする。
だから通常ならペナルティを恐れて決闘はHP残量2割とかを勝利条件として設定する――――と思う。
だが今回の場合相手は私がBOSSということを知って近づいてきた。
つまりはドロップ、もしくは名声狙いか何かだ。
この場合私が提示するHP全損以外はあまり美味しくない。だから迷わず了承したのだろう。
数の優位もおまけでつけてもらえたし。
それと、当然ながら決闘中は他のプレイヤーは干渉できないので安心して目の前の敵を攻撃できるよ。
やったね。
「さて、メンバーが集まったみたいですね」
「おかげさまで一瞬でな」
さて、じゃあ戦闘開始前に相手の確認。
まず私に話しかけて来たやつ。
こいつはリビングアーマー。なんか見慣れた相手だね。
そしてその片割れは人型大根。正確な種族名は知らない。
それと追加で集まった4人。
スライムとオークと鳥と60センチくらいのトカゲ。
なんというか、オーク以外人型じゃないけどちゃんと動けるの?な4人だ。
さて、では始めましょうか。
Q【火】の文字を取ったら自動的に【風】も取れない?
Aその通りです。あれはコンプリートが難しいだけで二つ同時取得は案外楽だったりします。(当社比)
Qボスになる前に通知無かったのはどうなの?パーティプレイとかできなくなるし、運営にプレイスタイル強要されるのは如何なものか。
Aプレイスタイルにあった種族を選ぶんだよ。ちなみに、1パーティは6人分枠があるのでプレイヤーボス同士でも一応パーティは組めます。





