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謎の貴婦人の来訪

今年最後ということで、月2話としてましたが、無礼講ということで3話め投稿します。


まだまだ拙いですが邁進していきます!


年末まであと少しですが、読者の皆様には早いですが、良い年越しを過ごしてくださいね!

ーー俺は、今まずいところにいる…


そう、全てを凍てつくすかのような悪寒それに伴い濃厚な殺気の圧力に当てられている。



俺は今気力だけで全てを支えている状態だ…


眼前に座する男はこちらを見るや否や不敵な笑みを浮かべたかと思うとカッと見開かれる眼圧により今のような状態になっている。


「くっくっくっ、俺様の威嚇だけで怯むとは…残念極まりないではないか…くっくっくっ」


酷く恐怖を嫌悪を抱くような声色で俺に語りかけてきた。

そして再度ニヒルを浮かべ俺の一挙一動を顎に手を当てこちらを見ている


俺はあの男…大魔王に試されているのだ。



「閣下!奥方が…奥方がお見えであります!!」

「!?」


先ほどまでの此方を試すようなプレッシャーが一瞬で霧散した。それと同時に俺は一瞬でバランスを保てなくなり突っ伏してしまった。


突っ伏したタイミングで俺は目を覚ました。



何故こんなことになっているのかというと、遡ること5日前突如シーレム卿邸に大魔王…閣下が訪れたことに起因している。




ーー5日前


「おはようございます!ユーリス様。だいぶん動けるようになってきましたね。喜ばしい限りです。

本日旦那様より御伝達があり…ユーリス様にお会いしたいというお方が昼過ぎに参られます。」


「ニータ誰が俺に会いにくるのか教えてくれないか?」


「わたくしの口からは言えぬお方です。申し訳ありません…もうしばらくすると旦那様とシュラーゲン将軍が参られますのでその時お尋ねください。」


「わかった…そうするよ。」


「大分…喋れるようになってきましたねユーリス様!」


ニータは俺がスラスラと喋れるようになってきたのをものすごく褒める褒めてくる。


実は上手く喋れるようになり始めたのは一昨日くらいからからだったりする、シーレム卿という優魔族の男が処方する薬を飲み続けたおかげで良くなった。

以前のように身体は言う事が効かない…その件に関してはシーレム卿が言うところでは毒の進行の所為だが、薬の服用それに伴い軽めの運動など負担がかからない程度なら構わないと言う事だったので、俺は2日前からニータの肩を借り歩くことをしている。

十分持たないのは残念ながらだが…歩く場所は部屋の中だけだ、ニータに部屋以外だと危ないと言われたので多分だが安全考慮の上だと思う。



ーー昼過ぎ



ートントン


ふと歩く運動をし終え濡れタオルでニータが俺の身体を拭き終えその後ベッドで横になっていると見慣れた面々がニータと入れ替わるように入ってきた。

約1名この場には似つかわしくない高貴なオーラを纏った貴婦人が少し微笑みながら2人に続いて入ってきた。



俺は、今朝のことを思い出し身体を起こそうとすると、2人に続き現れた貴婦人にそのままでと言われ俺は元の姿勢に戻る。


なんとなくだが、この貴婦人の言葉一つ一つに抗えないと感じた。


すると、シュラーゲン将軍が貴婦人について俺に説明してくれた。


「ユーリス、此方の方は大魔王陛下の奥方になりますヴェルベット様だ!くれぐれも粗相のないようしてほしい。これは我輩からのお願いだ良いな!」


すると大魔王の奥さんのベェルベットはシュラーゲン将軍の言葉に対し少し言及した。


「あらあら、シュラーゲンちゃんあんなに可愛い坊やにお堅い言葉かけるのは良くないわよ。坊や私に対しては敬意を払って喋らなくてもいいわ、むしろ先程までいたメイドに接するようにして頂戴?いいわね。」


「なっ、ヴェルベット王妃殿下流石に「妾が良いと言ったのですよ、なら貴女は妾に従うのが筋ではないのかな?」…はっ仰せのままに…」


シュラーゲン将軍は、ヴェルベット王妃の対応に異を唱えようとするが、間髪いれず王妃はシュラーゲン将軍の口を黙らせた。


すると、ヴェルベット王妃はシュラーゲン将軍を黙らせたタイミングで俺の方に近づいてきた。そして指を鳴らし立派な黒光りする椅子を虚無から召喚した。


「ふふふ、人族の坊や妾の自己紹介は此奴がやってしまったので省略させてもらうわね。勿論坊やの名前は知ってるから言わなくても良いわよ…言いたければ言っていいのだけれどどうかしら?する?しない?」


そう言ってシュラーゲン将軍の方に指を指しながらにこやかに話しをされた。


俺は勿論自己紹介はしないを選んだ。

理由は特にない、強いて言えば、相手は俺の名前も多分経緯もある程度把握してると思う、そして何より彼女王妃の両目は魔眼だ…多分予想だが言わなくてもわかるタイプのやつかもしれない。

憶測だけど。


「ふふふ、その推測は大方予想どうりだ、強いて違うと言えば、妾の右目が坊やの推測したとうりの魔眼の種類だ。左目は機密での妾の夫つまり大魔王に箝口令を敷かれているゆえ言えぬ許してほしい。」


そう口にした王妃は少し顔を伏せ謝辞を述べた。


するとたまに見かけるメイドが部屋に慌てて入ってきた、手には書簡が握られていた。


メイドは目当ての人物を見つけると、とたとたと駆け寄り書簡を渡した。


目当ての人物=王妃だ。


渡し終えたメイドはそそくさとそれでも礼節を忘れることなく部屋から出て行った。



しばらくの間王妃は手紙を熟読していた。


更にしばらくすると、おもむろに王妃は書簡をビリビリに破き去った、紙くずは散らばったかと思った瞬間燃焼し消えた。


すると王妃は手招きでシーレム卿を呼び何やら耳打ちをしその後俺に向きを変えて口を開いた。


「…坊やごめんなさいね。せっかく坊やと楽しくお話ができると思ったのだけど、少し所用ができたから今日はお暇しますね、後日坊やと会える日を作っておくから今日の続きをしましょう。」



そう言い終えると、王妃は指を鳴らした。


ーーパチン


王妃は身体ごとシュルッと飲み込まれるよう一瞬で空間を歪めたかと思うと消えていた。


後にシーレム卿から聴くと、転移魔法の類ということがわかった。


そして先程の耳打ちは俺に対しての土産を置いていくという内容だったらしい。


土産が置いてある場所を聞くと、シーレム卿は先程王妃がいた辺りに中身が禍々しい程の瘴気を孕んだような球が5つ入っている便がそこにあった。



シーレム卿は瓶の中身について説明してくれた。


この黒い球の効能は夢幽玄丸むゆうげんがんというらしい。


読んで字のごとくの効能らしい。


使用者は夢に囚われ何かを成しえないと目を覚まさないという代物らしい。



シーレム卿曰く、俺の復讐計画の為のプレゼントらしい。




ーー冒頭に戻る。




「はぁはぁ…っあいつは俺を殺す気…くそったれ…ハハハハハっだが最っ高にいい気分だ!」


そう言いながらも身体は正直だまったくもって大魔王には歯が立たなかった、一歩も動けず仕舞いだった。

だが成長も少しあった、初日から3日目辺りまでは、大魔王のプレッシャーに耐えれず数分と持たずに昏倒しては大魔王に起こされるのを繰り返された。

ここ2日はプレッシャーに当てられても昏倒はしなくなった、だが精神面の成長はできたが、身体は正直だったという結果が残ってしまった…不甲斐ないとしか言いようがない。


「…大丈夫ですか?何処か…痛いとか?苦しいとかありませんか?」


心配をしてくれるメイドのニータに俺は大丈夫だと知らせる。


「あぁ、大丈夫だ!心配をかけてすまない。」


「良かったです!寝汗をかかれているのでもしよろしければユーリス様汗だくなので身体の手入れの手伝いをしても大丈夫でしょうか!」


俺は軽く頷く。


俺はまだ誰かの支えがないと身体を動かさないのだ、だが起き上がったり立ったりは個人でできるようになった。これも全て彼等シーレム卿シュラーゲン将軍王妃様大魔王その他協力者のおかげだ。


「拭くので着ている着衣を全て脱いでください…パンツはそのままですよ!」


「はいはい」


と返事を返した。


ここに来て魔王が少し登場します!!!


喋り方雰囲気については某魔法使い映画に出てくる闇の○王をイメージしています。


来年度も変わらず月2話投稿予定です。たまに最高3話です。



よかったら!ブックマーク等評価お願いします!

またどしどし意見等お待ちしております!

未熟ですがこれからも応援の程よろしくおねがいします!


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