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提案と意思

少しばかり長くなってしまいました。ご了承願いたいです。

ーーうっ…


「ここは…俺は、どこだ?」


俺の意識は見覚えのある男が本を片手に椅子に腰掛け足を組み寝ている姿を確認し意識を覚醒させた。


俺は、あの森で魔族にやられ、そして魔族領にいることを再度認識した。

また、俺はかつてない脱力感…そして力を振り絞ろうとすると、体の筋という筋が軋み痛みに喘ぐことを許さないというばかりに頭をかち割られるような激痛が迸り俺は吐いてしまった。


その吐瀉物の音で魔族の男は目を覚ました。



「ふぁぁぁッ、君少しは安静にしようとは思わんのか?流石にソレを掃除するのわたしなのだぞ…こんな夜更けに全くだ、行儀よく寝ていて欲しいところだよ。」


吐瀉物を睥睨するかの如く睨み付ける魔族の男はため息をつき再度俺に視線を合わせてきた。


「全く、君はかれこれ1週間寝続けていたのだよ、起きて一発目が嘔吐とはわたしも初めての経験だよ…ハァ…とっとと寝るのだよ、寝れないのなら催眠魔法をかけてやるがどうだ?その体では、当分動けないだろうしへたを打てば最悪二度と自力で動けんくなるのだぞ!」


俺は魔族の男を睨み付ける。


「俺が…何故…こんな…こんな…めにあわなければ…」


俺は魔族の男に喋るが息が続かない、とても苦しいとさえ感じた。


魔族の男はその細めを少し開きナニカを納得し再度口を開いた。


「大分回復はしてるようだ、翌朝今の君の状態を明確に教えよう。今はゆっくり休みなさい、いいね。」



そう魔族に言われ俺は何もできない今の状況を再度垣間見納得せざる得なかった。




ーーーーー



「御機嫌よう、待ちに待った朝だ起きたまえ。人間くん昨夜の君の疑問点について我々が答えられる範囲で回答しよう、その答えが君にとって不条理な結果だとしても君は受け入れないといけないがそこは理解してほしい。」


ーーバシッ


早朝の朝に響く平手打ちを放ったのはシュラーゲン将軍だった。


「シーレム卿起きて早々する話ではないであろう!人族よ、まずは腹ごしらえだ病人向きの飯を準備した、ゆっくりでいい食べろ、そのあと話をする其方さえ良ければお前の今後を伺うが了承なれば我らに話して欲しい。」



ーーパンパン


シュラーゲン将軍は手を二回叩いたその数秒後、待機していたかのように、お粥の乗った盤をメイドが運んできた。



「我々はしばし席を外す、自力で食すのは厳しいはずだから、メイドに介助を頼んでいる…何かあればメイドに言え、良いな。では後ほどな。」


そう言ってシュラーゲン将軍と名乗る低身長の女とシーレムという男はメイドと入れ違うように部屋を出て行った。





ーーぱちんっ


メイドの女性は俺の隣に腰掛け指を鳴らした。


突如虚空から机が現れたのだ…俺は今まで噂程度に聞いていた魔法を使用するメイドをガン見してしまった。


「どうされたんですの?」


ふふふと上品に笑みを向けてくるメイドの女性。


ふとメイドの女性は俺の意図気がついたのか、先ほどの魔法について事細かに丁寧に教えてもらった。


ーーーーー


「もう…必要ない…引き上げ…て…くれて…構わない…あり…がとう。」


「いえいえ、わたくしも些か楽しませてもらったのでこちらこそありがとうございます。では、旦那様を及びするので、暫しお待ちください。」


にこやかに食器類を片し終始笑みを絶やさず部屋を出て行った。





ーーコンコン



「シュラーゲン将軍の手作りお粥の味はどうだったかい?…とまあ後で礼を言っておくのだぞ!」


扉を叩いて現れたのはシーレム卿だったそして先程の粥を作ったのは将軍ということを伝えにきた。


「良き良き、では食後すぐになってしまったが、君の置かれている立場を説明しよう。将軍は時期に来るから先に話すとしよう。」


一泊間を空けシーレム卿は説明を始めた。


「今回の君の症状の原因は大まかに二つある一つは幻魔森林特有の毒物だ、これに関しては幻覚作用それに併用し自我崩壊が原因で頭痛めまい吐き気がまず第一の原因だ、これに関しては時間と適切な処置で回復するがこれはいずれ場数で克服可能なものなっている。

そしてもう一つが…魔素毒という代物になる。

この薬物は全種族を通して使用を禁止されているものになる。この毒の完全な解毒方法は見つかっていないのだよ。更にたちが悪いのは、身体的弱化それに伴い運動能力の低下はたまた、一切の魔法的力が使用できなくなり魔法に対する耐性も激減するというものだ。

だがここ数年でこの毒に対する抵抗薬が作られたそれを君に投与し続けている、そうすることで一時的に低下スピードを緩める投薬量摂取量によっては短時間だが進行を止めることができる、副作用で痛覚が発達するということがわかっているのだ」


ーーガチャ



シーレム卿が説明を終えたタイミングでシュラーゲン将軍が部屋に入ってきた。


そして開口一番に先程の粥の感想を求められたのでうまかったと舌足らずながら答えた。


シュラーゲン将軍は暫しはにかみウムと相槌をうった。


そしてシュラーゲン将軍は先程シーレム卿の自分が置かれている状況を理解したかと問うてきたので、俺は頷いた。


そしてシュラーゲン将軍は続けざまに口を開く


「ウム、これから話すのは其方にとって重要なことだ無論二度は言わん良いな、まず始めに我輩は例の劇物を扱った者を許すことはできないとだけ言っておこう。…其方に問うのは二択の質問だ無論其方の意思を尊重する、ただどちらにせよ其方が一人であれこれできるまでは我々が責任持って面倒を見るそこだけは留意されよ。問おう、我輩たちは魔族すなわち他者の感情に敏感なわけだそこで其方からは復讐心がうかがえた、でだ其方は復讐を望むのかそれとも望まないのかと言った問質だ無論すぐに出せとは言わん、どちらにせよ我輩たちは其方の助力をするつもりだ…1日くれてやる明日その答えを聞きに来る我輩が言いたかったのそれだけだ」



「お…れ…は…」


「良いのかい、私であれば吟味をするそういう気持ちであってもだ、ここは時間をくれた将軍に甘んじてもう一度考えそれでもその答えなら明日言えばいい今は考える時だよいいね。」



シーレム卿は答えようとする俺の口を人差し指で抑えた。



ーーパタン


シーレム卿に諭されている間にシュラーゲン将軍は踵を返し退出した後だった。


その後、再度シーレム卿にじっくり冷静に考えるようにと念を押されてシーレム卿は部屋を後にするのだった。





ーーーーー翌朝




今日はシーレム卿は所用でいないとシュラーゲン将軍に伝えられ昨日の答えへの返事を促された。


俺は1日再度熟考し考えに考えた…俺は奴らに復讐すると再度心に芯に刻み込んだ。もう答えは決まっていた…


「奴らが…全て…を失い…それで…も更に絶望…するまで…復讐…してやる…それが俺の…答え…だ…」


俺の答えを聞いたシュラーゲン将軍は俺の答えを聞き頷くのだった。



次の話でユーリスの名前が魔族領にも知れると思います。


すみません人物描写に関して想像しにくいと思いますが、この物語と一緒に上手くなれるよう頑張ります!


また意見等もどしどしお待ちしてます!


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