武の試練
「うむ、それでは其方に試練を課そう。」
威厳の篭った声色で次の試練を発表する爺さんがいた。
この爺さんは、初代4魔将の一人煌武の鬼神と言われるほどの猛将だった爺さんだ。名を黒雁
といい、現役の時は近接戦闘において出鱈目な強さを保持する程の敵無しだった。因みにだが黒雁は武器は使わず己の身体が全て武器といっては過言ではない程の肉弾戦闘特化だったと前試練担当者のランスに聞いた話だ。
「クハハハハ、そう身構えるではないわい!ここの試練は期限はないよってお主が出来るまで終わりわない!良いな?」
「それは…どういうことでしょうか?」
(期限がない?どういうことだ?)
私が思案顔をしていると黒雁は私を一瞥すると微笑みながら口を開く。
「クハハハハ!そうであったな!試練の内容は、儂に膝をつかすことじゃ。良いかの?それとじゃ無手で儂に膝をつかす事はまず不可能に近いからのぉ…クハハハハそこでじゃお主には月に一度チャンスをやるそのタイミングで儂と組手をするのじゃそこで儂を下せば終了じゃ。その後は言わずとも分かるな?それまでの期間は儂が1から10まで手解きをする良いかな?うむ、では今から始めるかの!道着は準備してあるからさっさと着替えてくるのじゃ!」
黒雁がそういうのと同時にサーレムは私にお辞儀をしてから試練を行う道場から出て行くのであった。
「あたし思うのだが、あの爺はお前より強いゾ?勝てるのか?」
「くだらない発言だな羽虫、心配は無用だ黙って見ていろ。」
私は羽虫を黙らせ道着に着替えるため更衣室へと向かうのだった。
羽虫こと精霊は道場にて待機だ。
着替えの合間にここがどこにあるかだけ教えておく。
魔霊山脈の頂にこの道場はある、標高は9500メートルこの山脈は多量の魔素を含むため魔力酔い高山病等あらゆる人体に悪影響を及ぼすふつうに登ればだ。私達は、試練どころではなかっただろう。明朝試練担当者のランスに転移魔法により飛ばされた。勿論気圧が違うため到着時吐いてしまった。
「うむ!着替え終わったな!クハハハハそれでは小手調べとして好きにかかってくるがいい!お主は元々勇者なのであろう?ならばそれを儂に示してみせろ!先ずはそこからじゃ」
黒雁はこちらを試すように構えを取る、私は過去今まで培ってきた修練を思いだし頷き姿勢を整える。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
掛け声とともに黒雁の構えの隙がある場所へと瞬時に駆け抜け一撃を入れようとしたところで天地がひっくり返る。
「?!」
「クハハハハ!青臭い若者のやり方じゃな!それでは魔王軍の尖兵に足を掬われるぞ!もう一度じゃ!」
仰向けに床に伏してる私を、羽虫ことリズラッドは心配そうに私を眺めている。
私は心配は無用だと片手で応じリズラッドは心配そうにこちらを眺めながらも頷く。
そして私はむくりと起き上がり構えを取る、黒雁は起き上がりの私めがけて攻撃してくる。
「なっ!?」
黒雁は迫り来るそのスピードを維持しながら私の視界から消えた。
瞬間背後から羽交い締めにされた。
「クハハハハ!どうじゃ、急に攻められた感想は?まだまだじゃな!儂がお主に先制を加えぬとは言ってはおらんのだぞ!クハハハハまぁ良いこれでお主の底が見えた!これからは儂のいう課業をこなしてもらうぞ!」
そういうと黒雁は日課を私に提示してきた。
その後この試練を終えるのに一年を要した。
次回、月末の試験内容をお送りします!
戦闘描写には自信ないですが頑張って書いていきます!
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