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異世界に行けばセンター試験対策もバッチリなはずだった  作者: 自律歩行型マークシート
第1幕 ~世界史C、あるいは物語の導入~
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第1節:さようなら、俺の得点と生命

「はぁ……」

俺は受験生。先ほど某進ハイスクールの主催する最終12月模試を受けてきたが、その結果が――

「得点率……4割……!!38パーセント……!!」

あり得ない。そんなはずはない。俺は何度も何度も自己採点を重ねたが、その努力もむなしく38パーセントは38パーセントのまま。あまりの結果に吐き気さえ覚える。俺は、俺は東大に行きたいんだぞ?それでもいいのか?

考えてみれば思い当たる節はいくらでもある。昨日は夜3時まで某ソシャゲのイベント周回に勤しみ、模試の休み時間に俺は参考書も開かずTwitter。勉強時間よりもインターネットにアクセスしている時間の方が圧倒的に長かったのだ。


ピカーーーーン(擬態語)


「だ、誰だ」

俺は叫んだ。こんな落ち込んでるときに妙な擬態語を鳴らす不届き者は一体全体(what on the earth)誰なんだ――

「フッハッハッハッハ、俺は大型トラックの精霊、ギガマンだ! 最近主に小説〇になろう近辺で数々の主人公たちを惨殺し、そして異世界に送り込んできた数々の大型トラック(ジェノサイダー)の怨念、執念、疑念などあらゆるものがネットの海を漂ううちに集積することによって誕生した! 地学ではこれを続成作用という! ハハハハハ!」

「…………」

そうか。俺はついにおかしくなってしまったのか。受験のストレスで。よく見るとギガマンと名乗った男はチェーンソーを手にしているじゃないか。はは。どこにでもいる身近なサイコパスだなあ。みつを。

ハハハハとギガマンは高笑いしながら俺の首をチェーンソーで切り落とした。想像以上の激痛が俺を襲い、そして案外すぐに消えてしまった。こうして俺は、失われた7つの科目を求めて異世界を放浪することとなるのだった。見つかるかなあ。

このはなし続くのかな

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