物語が始まるまでのプロローグ
楽しんでいってください
この物語はフィクションであり 実際の団体とは関係ありません
これは創作の物語の謳い文句に使うものだ
物語の世界それは実際には無い…もっと言えばかけ離れている世界
創作の世界に正解は無い だからこそ皆が削りあい 影響しあい 限り無く正解に近いものを見つけていく…
その先にあるのが最強の物語…いつか世界中の心に刻まれるフィクションだ
桜が薫る数十メートルの道
それが私立虹彩学園までの道だ
実際は電車から徒歩で約三十分…少し遠い気もするが
それはこれからの事にとっては些細もないこと
来たぞ虹彩…来たぞ伊賀 和志が…ここから起こすんだ旋風を…
春 入学式
周りには数百人の生徒 全員まだ制服に染まってないように見える恐らく同級生だろう
にしても 虹彩学園はまだ創立 間もないのによくこんなに集められたものだ…
「皆さん こんにちは――」
登段したのは 生徒会長だ
着なれた制服に身を包み ハキハキと物言いをする
分かりやすく言えば輝いている
その様子で語る この虹彩学園の事を…才能に満ち溢れた最高の学園だということを…
「――以上 生徒会長 朝月 春一」
その人が舞台から降りるまで
ずっと引き付けられていたそれに気づいたのは終わった後だった 正直驚いた
普通はこんな行事でそんなに集中すること無いのに…
「桜が薫る道路で――」
続くのは新入生代表だ
綺麗な言葉で彩られているが…難し過ぎて酷く退屈だ…代表の子には申し訳無いけど
他の事を考えて気を紛らわせよう
「――新入生代表 安中 花菜」
式は滞りなく進み
俺達新入生は教室に案内されることになった
教室は1-B…一年は八クラスあるため二番目だ
それぞれの自己紹介が済み
放課後は部活動見学となった
俺は目標を遂行するための第一歩…それを踏み出す為にある部室へと向かった
「うわ…なんだあれ…」
最悪だ…あり得ない…俺が目指すのは文化部棟の際奥
文芸部の部室だ その前に人だかりが出来ている
いや…人だかり自体は構わないここの文芸部はそこそこ有名らしいし人気があるのも分かる
問題はその割合だ
十対零で百パーセントで一分も違わず女子しかいない…
その非常事態に俺は恐らく普通の男子よりかなり過剰に考えているだろう…
何故なら
俺 伊賀 和志は女子が究極的に苦手だからだ
ご閲覧ありがとうございました